|
[ 2008/07/25 00:03 ]
|
トラックバック(-) |
コメント(-)
 | 『いつかどこかで。』 文藝春秋 price : ¥550 release : 2002/08

|
【商品詳細】
『28年目のハーフタイム』『決戦前夜』などで人気のスポーツライター金子達仁によるエッセイ。スポーツ誌「ナンバー」上に連載されたものを1冊にまとめた珠玉の作品集。金子というと、サッカーのスペシャリストという印象が強いが、本書では競馬、相撲、野球(特に阪神)、テニス、取材の裏話、戦場カメラマン、食べ物の話まで、スポーツという縦軸はあるものの、縦横無尽に筆者が感じたままをつづっている。中田英寿や武豊など人気選手が、胸襟を開いて著者だけに語った言葉など、ファンの興味をそそる話題も満載だ。しかし、本書の本当の魅力は、端々からあふれる著者の人間臭さにある。麻雀、酒、自己嫌悪、がむしゃらな情熱、無頼派の雰囲気をかもし出す著者が、取材対象に真摯に向かっている姿がなんとも好ましい。インタビューを通じてスポーツ選手の本音を引き出せる稀有なライターの一人と評される著者だが、「インタビューは、取材対象者の憧れと、取材者の自信がぶつかりあった時、一番うまくいくものだと思う。だからインタビューは難しいし、そして、面白い」と述懐している。1998年5月〜2000年3月までの連載を単行本化するにあたり、エッセイ1本づつに短い解説文を書き下ろしている。内容のアップデイトだけでなく、昔の発言を反省したり、補足説明をしたりするなど細やかな気配りがうかがえる。読み進んでいくうちに、高校時代、開け放されたサッカー部の部室から聞こえてきた話し声や、漂ってきた汗の臭いを思い出した。(齋藤聡海)
金子達仁節の神髄!
ご存じNumberに連載中、金子達仁のエッセイ集です。いつもは辛口サッカーコラムニストとしてばかり取り上げられがちな金子達仁ですが、このエッセイ中ではサッカーに限らず色々なジャンルに跨った話を紹介してくれています。思わず笑みがこぼれそうな話から必ずスポーツに対する深い洞察に移行する、独特のテンポの良さには感心させられること請け合いです。切れ味鋭いノンフィクションばかりに金子達仁の魅力があると思ってたら甘いです、のほほんとした金子ワールドも是非覗いてみてください。
|
|
美しき日々
初めて須賀氏の著作を読んだのが本書「ミラノ霧の風景」でした。 まず氏の文章の美しさに惹かれ、過不足の無い描写に惹かれました。何より氏を軸に様々な人々とのふれあいが語られている事、それが既に失われてしまっている事を了解した上で私達は読み進んで行きます。青春の一こまを見事に切り取って過度にセンチメンタルにならずに見せてくれます。今でこそ留学・国際結婚などが珍しくなくなっていますが、私が生まれた昭和29年当時に氏の様にパリに始まるヨーロッパへの留学から結婚を経て死別・帰国・母校等の大学で教鞭をとられた事に大変な驚きを禁じえません。氏が日本の社会やヨーロッパの社会とどう対峙し、どう切り結んで、どう折り合いを付けてきたのか。優れて戦後の個人史にとどまらず近代史をも描かれている事に感銘を受けます。 本書以後は河出書房版の全集を一冊・一冊購入しては読み進みました。 読者の私達はこの今、氏自身も既に亡くなっておられる事を知っています。氏の著作を読む時は二重の喪失の痛みを読み取ってしまう様に思います。 これから留学する人は勿論、キャリァを積み重ねてゆこうとする人、人間の生きる意味を問う全ての人に読んで頂きたいと思います。人間が人間として在るとはどうゆう事なのか。優れた文学に共通の主題がここにあります。
|
|
 | 『御馳走帖』 中央公論社 price : ¥900 release : 1996/09

|
数少ない、旧かなで読める百けん先生の本。昭和初期にタイムスリップしたい人にも。
この本、ずっと手に入らなかったので、再版されて嬉しいのは私だけではありますまい。表紙の題字は百けん先生の直筆、昭和21年の初版本からとったもの、文体は旧かな、解説は"ヒマラヤ山系"こと、平山三郎さん。見事ファンの心をとらえる本であります。ファンのみならず、戦中、戦後すぐの食生活、先生の幼少時代に食べた、岡山ならではのお料理など、楽しい随筆がたくさん入っているので、昭和の始めの日本の食生活に興味のある人は必読ですよ。私は先生が終戦後、ジャガコロを作るときに使っていた代用油(本物の油じゃないのよね?)、マゾラ油って一体なんなのか知りたいです。
|
|
 | 『こまった人』 中央公論新社 price : ¥735 release : 2005/10

|
誠意を感じるエッセイ
『バカの壁』や『死の壁』はどちらかといえば嫌いですが、『まともな人』と『こまった人』は面白い。 素顔の養老氏が語りかけているような、エッセイです。堅苦しくない、けれども誠意が感じられます。ただし著者の専門外であることに関しては、かなりいい加減(不適切なら主観的とでも言い換えましょうか・・・)に書かれているので注意しましょう!
|
|
 | 『隠居の日向ぼっこ』 新潮社 price : ¥1,260 release : 2005/09/15

|
モノを慈しむ
踏み台、へちま、おひつ、ゆたんぽ…。四季折々の道具にまつわる「モノ語り」から立ち上る、生活道具への慈しみと懐かしい匂い。 道具には人々の暮らしや環境が如実に反映されます。それが使われなくなるのは、人々の暮らしや環境が変わったということなのでしょう。 挿絵は全て、日向子さんが漫画家時代に描いた作品から引用されたものですが、こうしてエッセイと並べてみると、漫画のストーリーを追いかけるだけでなく、日向子さんと一緒に、道具の由来や人との関わりを考える読み方もあったのだと気付かされます。
|
|
 | 『京都 佳つ乃歳時記』 講談社 price : ¥1,995 release : 2003/10

|
写真集
この本に関しては、京都はオマケみたいな気持ちで買いました。 とにもかくにも、美しい! 日本女性の美しさとか、男好きのする顔とかが学べる写真集です。 雅な感じです。京都に行くならなお良いのだと思うのですが、単純に佳つ乃さんの写真を見るだけでも良いとおもってしまうほどです。ただ、この美しさは、着物だからこそという気もするし、実生活では有得ないとは思います。
|
|
静かな温かさをもらえます。
テーマはコミュニケーション。 それも直のものではなくて、メールや電話など 対面しない形でのコミュニケーションです。この本の特徴は、どう思うこう思うという風に はっきりと言いたいことが書かれていないことだと思います。 それぞれの作家の思いが、日常と共にごくサラリと書かれていて、 でもどれも大切なエピソードなのだと伝わってきます。 読んでいて、静かな温かさをもらえるエピソードばかりです。 メールや電話などは、そういうものなのかもしれません。 また、一人の作家につき5ページ程の分量なので、 無理せずに読み進めることができます。
|
|
プリンストンで暮らせてうらやましい
もうかれこれ6年位前になるが、ひょんなことから10日間くらいアメリカに行く機会が訪れた。ニューヨークに滞在したが、ちょっと足を伸ばしてアムトラック、ディンキー(この本にも出てくるが)と乗り継いでプリンストンに行った。著者はこの町やプリンストン大学のことをどうしようもないくらい保守な印象で書いている(決して悪口ではないが)が、僕はこの静かな街がとても気に入った。 本の内容は、実は結構しっかりとした文化論、音楽論、歴史、文明などの評論の色彩を帯びている。しかし、著者の独特の感覚と文章、語りがあってこれらの評論も村上氏独特の香りが漂っている。プリンストンの町並みを想像しながら楽しませてもらいました。
|
|
 | 『野球の国』 光文社 price : ¥500 release : 2005/03/10

|
野球を知っている人なら気楽に読める本です。
この本は、野球を知っている人なら気楽に読める本です。野球を知らない人でも、旅エッセイのつもりで読んでいけば、それはそれで楽しめます。つまり、野球の話半分と旅エッセイの部分半分といったところでしょうか。どこの地域でも、野球と映画館とマッサージと地元の料理は欠かせないみたいだ。作者の皮肉といいますか愚痴みたいなところが笑えますね。話の内容は、以下の通りである。 沖縄編:キャンプ訪問 四国編:ヤクルトvs中日戦 台湾編;ダイエーvsオリックス戦、台湾野球の試合 東北編:2軍の試合 広島編:広島vs横浜戦 九州編:マスターズリーグの試合
|
|
教養もつくうえ、シンプルに楽しめる本
シンプルかつスパイスのきいた本。 時々著者のエピソードや、解釈なども読み取れてとても楽しい。時間を忘れ、一日で読みきってしまいました。こういう類の本は教科書的になりがちですが、気取らず、古典に愛のあるツッコミをいれる、阿刀田スパイスがふんだんに効いています。 ギリシア神話の基礎知識があればさらに分かりやすいと思います。是非それは「ギリシア神話を知っていますか。」で。 こういうダイジェスト版で、大体のあらすじを知ると、古典を読むのも簡単になると思います。 美しい言い回しなどは、やはり原本をよむのがいいんでしょうが。。 その後の美術鑑賞が、ぐんと楽しくなること間違いなしです☆☆☆
|
|
 | 『着物あとさき』 新潮社 price : ¥1,785 release : 2006/05/19

|
|
 | 『一千一秒物語』 新潮社 price : ¥620 release : 1969/12

|
六月の夜の都会の空
想像力が豊かなとても優れた作家だというのは云うまでもありません。 ただ「美のはかなさ」などは引用も多く、私のような凡才には難解な点があり読解に苦労しました。 今も理解できているとは正直云えませんが「黄漠奇聞」や「弥勒」等は本当に魅力的で幻想的な作品です。 「一千一秒物語」はショート・ショート形式ですが星新一も認める作品です。これは"詩"として読んだ方が読み易いです。「A感覚とV感覚」は所謂analとvaginaであり、その感覚の違いを説くのですが、 内容が哲学的な所為もあり、読み手にかなりの想像力が必要とされると思います。 2005年にはちくま文庫で「稲垣足穂コレクション」が発行されるようですので、 この書籍を読破しピンときた方はチェックしてみるといいかもしれません。
|
|
 | 『知に働けば蔵が建つ』 文藝春秋 price : ¥1,600 release : 2005/11

|
|
切手スタンプ
不肖・宮嶋先生のレポートを読む楽しみの一つに、現地入りするまでのご苦労の描写がある。 世の中には1stで現地入りしてシャトーを借り切るカメラマンも居るのに、先生は何時も散々。今次のレポートでも某ドケチデスクからの密命を携え現地入り・・・。不肖・宮島先生の電波少年よりも過酷な旅は今日も続くのである。
|
|
 | 『家出のすすめ』 角川書店 price : ¥500 release : 2005/01

|
|
 | 『かえっていく場所』 集英社 price : ¥520 release : 2006/04

|
|
 | 『スクスクの掟』 主婦の友社 price : ¥1,365 release : 2004/11

|
高齢出産バンザイ!
おもしろかった! 高齢出産のいいところは、体はきついけど、心と財布に余裕があるから、出産も子育てもイベントとしてめちゃ楽しめること。 高齢出産、しかも初産の方にオススメです!
|
|
無知が故五七五で無垢になる
風流などまったく解さず、俳句に関しては全くの門外漢の小生でしたが、簡単に読めるとの触れ込みだけで手にしたこの本で心洗われてしまいました。 芭蕉の句の評価についてはいまさら小生ごときが申すことはありませんがとにかく読みやすく面白いです。 白河の関、平泉、多賀城…この響き、そして空想の中の情景に漂泊の思いが絶えなくなってしまった今日この頃です。 追記:もう少し写真が多ければ星5つでした。
|
|
 | 『病牀六尺』 岩波書店 price : ¥525 release : 1984/07

|
古典とはいえない。
重病の床で毎日書き続けたことは評価に値するが、・・・雑文の域を出ない。とうてい、古典といえる文章ではない。
|
|
 | 『反貞女大学』 筑摩書房 price : ¥693 release : 1994/12

|
【商品詳細】
タイトルどおり、夫に対し貞淑ではない妻、「反貞女」になるためのマニュアル本である。ただし、世界のミシマともなると、反貞女といっても生半可ではない。立派な姦通を成し遂げるには、16、7の娘のころから周到に準備し、まずは夫の選択から入念に行わなければならないという。この「大学」の教えはなかなか厳しいのである。「なぜ妻は夫を軽蔑するのか?」「なぜ女は芸術家に憧れるのか?」「美容整形は是か非か?」といった、いつの時代にもある疑問に対し、三島先生がズバリ解答してくれる。その内容を教訓とするか、受け流すか、戯言として却下するか、読者の反応は分かれるだろうが、ともかく本書の「三島節」は痛快で冴え渡っている。「ある女は心で、ある女は肉体で、ある女は脂肪で夫を裏切る」というフレーズなどは、名言集にも入れたい。本大学で反貞女たるべく基礎学力を身につけた後では、併録の「第一の性」でさらに世の男たちの研究を堪能できる、という構成もおもしろい。(三木秀則)
オススメ
女嫌い、と言うより女性恐怖症の私にとってバイブルのような本です。 女性について日頃思っている私の思いを三島さんが代弁してくれている様で、 痛快なカタルシスを感じます。私ももちろんですが、三島さんも女性を侮蔑しているわけではないので、 老若男女にお勧めの本です。 男性はカタルシスを感じて、女性は男性を惹き付けるための技術を 学べるはずです。 この本は「第一の性」も収録しています。
|
|
 | 『愛に関する十二章』 角川書店 price : ¥1,365 release : 2002/12

|
やさしく書かれた言葉の、背後に横たわるもの
平易に伝える言葉を学ぶのに、五木氏の文章はひじょうに参考になります。ベストセラー作家をこんな風に評するのも妙かもしれない。あまりにもサラリと書かれるために返って敬遠しそうになるのですが、その文章は何重もの背景と共にあるものです。その上に「愛」ーーときている。 自己愛から始まり、同性への愛、家族愛……そして恋愛、セックスと12の章を立てて語っています。 「自分は『愛』について認識が足らなかったナア」と反省する。だが、それで良いのだろう。「愛だろ、愛。」とひとこと言えば、それで自明であるかのようにこの言葉が使われるより、それがどれほど多様性に富んでいるものかを知る方が豊か、だからだ。 そこには「愛よりも、情が必要」という、蓮如にも通じる「他力」のやさしさが、穏やかな春の海のように横たわっている。
|
|
 | 『凛々乙女』 幻冬舎 price : ¥480 release : 1998/06

|
笑える一冊
ご家族とのエピソードに笑わされてしまった。 TVロケの過酷な面も垣間見ることが出来るが、 それすらもユーモアを持って綴られている。
|
|
 | 『はじめてわかる国語』 講談社 price : ¥650 release : 2006/02/16

|
|
現代の聖書、心の教科書です。
自らの足で、沖縄の小中学校(約400校)に花の種と本を無償で届けていた沖縄の方が、空海さんに頼まれ、日本中を祈る旅に出かけます。 やっと終わったと思ったら今度は「世界をまわってください」と声が聞こえるのです。 「冗談でしょ?他に金持ちや、宗教家等、適任はいっぱいいるハズです。もう勘弁してください。私は質素な生活でそんな余裕もないのです。家族とゆっくり団欒してくらしたいのです。」 と言う彼に対し、声の主は 「宗教宗派に染まっていない、純粋なそなたが必要なのです。もう時間がないのです。」と答えます。 そんな、人間らしい聖者の、飾り気のない、真摯な心、祈りが心に響きます。 ベルリンの壁崩壊、イランイラク戦争集結、米ソの関係修復。 全て彼の祈りが関係しています。 家庭と仕事を大事にしながら、それをやりとげ、最後は、北極にまで祈りに行かれ、名前も明かさず現在に至る。 この方は、真の聖者です。本日8/15は、この聖者の誕生日なので、祝福と感謝を込めてレビューを書かせてもらいました。 優しくなれる。自分の生き方を見直す事になる1冊だと思います。
|
|
 | 『仏教のこころ』 講談社 price : ¥840 release : 2005/10

|
やさしい日本の仏教
身にしみる。著者がからだで理解し感じた仏教の今を語る。二千年以上の歴史をもち、とりわけ日本というこの国で独自の光をはなった仏教を、現在の、どうひいき目に見ても「良い」とは言いにくい時代を生きる私たちはどう受けとめていったらよいのだろうか。そういう問題を考えるための、やさしい言葉がここにある。 百時巡礼の経験がやはり大きかったのだろうなあ、と本書を読んでいて思った。仏教をある種の高邁な「哲学」と捉えて考察を深めるのではなく、あくまでも日々の生活におわれて「それどころではない」ふつうの人々の視点でつきつめようという姿勢が確固としているのである。全国各地の寺々に集い、目先の辛さや悩みをできるだけ少なくし、家族や友人の死後の安穏、ひいては自分の死に対する恐怖の削減をもたらしてくれる仏教に期待する人たちのイメージが、著者の文章の背後にすけてみえる。 本当にやさしい、と思う。人にやさしい。自分の知らない苦しみのもとにある人と一緒に泣いている。固い言葉を使わせてもらえば、まさしく「慈悲」の生きた姿がそこにある。
|
|
眼福です
著者 青木玉の母は幸田文、祖父は幸田露伴。 二人の遺した着物とそれにまつわる思い出話を綴った本です。 文庫本だけれど美しい写真が多く、着物を見せてもらいながら話を聞いているような贅沢な気分が味わえます。写真が多く着物用語の簡単な説明もあるので着物を知らない人でもわかります。幸田文の読者で着物に詳しい人ならすごく楽しめるのは確かです。思い出の中の幸田文は、やんちゃな所のあるお母さんかな。 幸田文の小説のイメージから縞柄、格子柄はぴったりという気がするのですが、無地の綸子や優しい植物柄の刺繍の加賀紋には正直少し意外な感じがしました。あと江戸小紋が出てこないのも。 30代の頃の日本刺繍の作品(花柄の半襟)、綺麗で必見です。 そして彼女の友禅のお布団。着物ではあまり着ることのなかったという花柄。こんな素敵な布地の夜具を楽しんでいたなんて、とてもオシャレでゴージャス!です。 本を開くと着物や生活の様々な思い出話を通じて、著者と母そして周りにあった密度の濃いしっとりとした時間がこちらにも流れてきそうな感じがします。 着物、夜具、晩年の出来事などを、ここまで書けるのは長年身近で過ごして来た女性の家族だから。 幸田文に著者のような家族が居らして、読者の一人として幸せを感じます。
|
|
 | 『二十歳の原点』 新潮社 price : ¥420 release : 2000/00

|
魂を揺さぶられる本
事実は小説より奇であるわけだが、本書にはよい日記文学の持つ独特のリアリティーとエネルギーが余すことなく表現されている。学生運動世代が共通に持つ高い問題意識と理想、そして常に理想と自分との間に浸潤してくる耐え難い現実。これらが、十代後半から二十歳にかけての著者の豊かな感性を通し、決して飾り立てることのない、生々しすぎるほど率直な「声」で表現されている。本書のクライマックス、筆者が自らの命を絶つ前に書いた、あの美しい詩には、深い感動をおぼえずにはいられないだろう。まさに魂を揺さぶられる本である。
|
|
詳しいアジア事情が面白いっ!
夫婦でアジア各国を長期滞在した、言わば体験記です。 もともとファミコン雑誌等で、ゲーム業界やその他もろもろの あらゆる体験記を発表してきた著者が、仕事を一休みして 奥さんとのんびりして来たお話し。 アジア各国での食事事情、日本人感からカラオケ事情まで 面白おかしく書かれています。仕事で忙しい日本人サラリーマンがわずかな時間で観光に勤しむ描写の項は 涙なしには読めませんよ(笑) アジアに詳しい方でも初心者の方でも新しい発見が必ずあります。 旅好きの方、そうでない方にも断然お薦めです。
|
|
 | 『ゴハンの丸かじり』 文藝春秋 price : ¥500 release : 2006/02

|
|
 | 『ぢるぢる日記』 二見書房 price : ¥680 release : 2000/10

|
めこぢるのめくるめく世界の集大成。絶対お勧め。
私が初めてねこぢるの作品に出会ったのは、この本が最初です。大学時代の友人に面白い本があると紹介され、本屋で手にとったのは、残念ながら、ねこぢるがこの世を去ってしまった後でした。しかしながら、かなり前につづられた日記であるにも関わらず、いつまで経っても色あせなく、読者はねこぢるの世界に引き込まれるはずです。これはおそらくねこぢるが他界する寸前まで執筆していた最後の作品の様です。 彼女の作品の世界、登場人物は、どこかしら非日常であり、作者自身がどこかしら、狂っている様に見えますが、それは錯覚かもしれません。子供の頃、特に物心が着く前、誰でも正直であり、遠慮というものを知らなかったはずです。その誰もが忘れてしまった世界観をねこぢるの目を通して見ると不思議な気分になれる事は請け合いです。 絵日記という形で綴られた短編集である本作品は、絵の部分を見ても衝撃的ですが、文章の部分は更に、毒、毒、毒の嵐です。排泄に関する事、死、貧困など、大人になれば、タブーとされている事に遠慮なく、鋭い切り込みが入ります。日頃、学校、会社などで違う自分を装い、我慢している事を、それはまるで心地よいくらいにねこぢるはやらかしてくれます。 彼女の作品全体についていえることなのですが、上に書いたように、内容が内容なので、現実と空想の区別がつかない人にはお勧めできません。あくまで、「これはねこぢるという作家が残した、日記(どこまでが本当なのかわかりませんが)なのだ」と完全に理解できる大人が読むものであり、子供が読んでもただ、「残酷でいやー」と思うだけだし、まねされて、どこかのネット掲示板ではありませんが、社会問題になるだけです。
|
|
 | 『ニュースバカ一代』 扶桑社 price : ¥1,470 release : 2006/03

|
|
 | 『ほんじょの眼鏡日和。』 マガジンハウス price : ¥1,365 release : 2005/11/16

|
|
とっても面白いです!
こちらのレビューを見て購入しました。 私自身、サーフィンをした事もする気もないのですが、それでもとても楽しく読ませていただきました。 いい波を探して旅をする、その過程がとてもテンポ良く書かれています。 爽快感があって、忘れていた何かを思い出させてくれるような、素敵な本です。
|
|
 | 『案じるより団子汁』 幻冬舎 price : ¥520 release : 2000/04

|
小林聡美さんの他の楽しいエッセイを読破してから読むことをお奨めします。
私は小林さんのエッセイをほとんど読みました。いろんな意味で大好きになりました。だから聞いていなかった小林さんのラジオ番組の内容がいろいろ読めて楽しかったです。でもきっと他のエッセイを読んでいない方にはラジオの番組の内容なので物足りないのでは・・・?
|
|
【商品詳細】
湖水地方とは、イングランド北西部のカンブリア地方に位置し、「英国で最も美しい景勝地」と言われる英国随一の観光地である。年間1400万人の観光客が全世界から訪れ、そこでは豊かな自然の中で昔ながらの素朴な生活を続ける人々と多くの野生動物たちが共存している。 この地方には「ピーターラビットのおはなし」の作者であるビアトリクス・ポターがこよなく愛した村ニア・ソーリーがあり、その周辺はナショナル・トラストの厳しい管理の下に置かれ、100年前の絵本に描かれた美しい風景がそのまま残されている。それが観光客たちにとってたまらない魅力になっているのだ。 本書は、そんな湖水地方の美しい風景を、その歴史やトピックスを交えながら、たくさんのカラー写真とともに紹介している。湖水地方の村にとても緩やかな、そしてやさしい時間が流れていることが、それらの写真からも伝わってくる。 ポターのほかにも自然詩人のウィリアム・ワーズワースや美術批評などで活躍したジョン・ラスキンなどが生活した家もあり、それらも当時のまま保存されている。この地方は多くの人々から愛されてきており、これからも愛され続けるのだろうが、そのために重要な役割を果たしているのが、単なる自然保護運動ではないナショナル・トラストなのだ。 まだ湖水地方を訪れたことのない人はもちろん、以前に訪れたことのある人も、必ず新しい発見があるはずである。それだけ尽きない魅力がこの地方にはある。湖水地方を訪れる際のガイドブックとして、ぜひ活用してほしい。(杉本治人)
日本にはない風景!
ピーターラビット、或いはワーズワースの愛着などで知られる英国湖水 地方。 この本は、コッツウォルズのものすごくきれいな写真をふんだんに本シリーズで 紹介された辻丸氏の写真が半分、木谷氏の文章が半分、といった構成に なっており、きれいな写真も文章もたっぷりの、薄さのわりにはボリュームの ある本。 湖水地方のさまざまな地域をまんべんなく、幅広く紹介し、実際にどのような 観光ができるのかまで紹介してある。山、湖から貴族の館まで、いろいろと 載っている。 湖水地方は、微妙な標高の山々と湖がきれいだが、やはり日本では見かけない 風景である。何だか、先史時代を思わせる地形だ。建物もグレーの石で、 のどかだけれど寂しい、荒涼とした感じ。けれども観光がさかんで人が たくさんいて、地元の人も生活していて・・・多様な側面をみせる地域だと 思った。巻末にはホテル紹介がついている。ベッドカバーとカーテンが 同じ花柄の布になっていたり、ソファもウィリアム・モリスの壁紙くらい 凝った模様がついていたり。内装も興味深く見た。
|
|
少女の尾尻を切り捨てて。
スランプと言う程では無いけれど、なんとなく日々悶々として過ごしている。 本当になりたかった仕事につき、結婚もして、望んだ物は一応手にしたはずなのに、なんとなく焦燥感に駆られる。 何かしなくちゃと思うんだけど、それが具体的ではなく、生活に彩を添える余裕も無い。こうしたいけど、実行できずにいて、体が疲れて言うことを利かない。そんな時、光野さんのこの本に出会った。 自分のバランスを崩している人にお勧めの一冊。 タイトルにした「少女の尻尾を切り捨てて」だが、これは読んでいてハットする事が多かった。 自分の感情と、少し前までの自分とそっくりだからだった。心の中が成熟していないのに、身体は成熟してしまう。そんな心と身体のアンバランスさと精神年齢の未熟さのたらす、困った状況を「少女の尻尾を切り捨てて」対応していくと言う回答を出した光野さん。 まったくだと、心底思った。 今自分のバランスを崩している人にお勧めの一冊。
|
|
 | 『ほんじょの虫干。』 新潮社 price : ¥500 release : 2004/06

|
2部構成が美味しい!
本上まなみさんの着眼点と感性が好きで、 本はいつも楽しみに読んでいます。 この本は前半はギリシア旅行記の「ギリシアで虫干。」 後半が本にまつわるエッセイ「ほんじょの虫干。」という2部構成になっています。「ギリシアで虫干。」は写真が豊富で、食べ物や動物の話題が多。 へもへものんびりしたほんじょさん流の旅の楽しみ方は読んでいて楽しい♪ けど、ほんじょさんの本を他にも読んでいる私としては 「ほんじょの虫干。」はちょっと期待はずれ。 読書の参考になるような本の紹介エッセイかと思いきや、 取り上げられてるのは絵本や料理本、写真集、日本の名作に入るような域の作品なんですよね〜。 急に関西弁になったり、文体が変わるのは愛嬌なんだろうけど、 少々読みにくい印象も残り、 正直、ほんじょさんの他の本に比べると落ちる気がします。 解説が中島らもさんというのも今となっては貴重です。 ほんじょさんへの愛がビンビン伝わる魂のこもった解説でした。
|
|
 | 『男道コーチ屋稼業』 マガジンファイブ price : ¥1,638 release : 2004/07

|
良くも悪くも
どんな手を使っても「有名」になりたい男の悲哀を感じる。
|
|
【商品詳細】
「美味しいレストランを見つけることって難しい。特に街が小さいと行く店が限られちゃうよね」。本書は、イタリアセリエAで活躍するサッカー選手・中田英寿のこんな何気ないひと言から始まったという。日本人にイタリアの新しい歩き方を示す、これまでにはないタイプのガイドブックだ。 第1章「カルチョ(サッカー)の魅力」では、イタリアのサッカー事情が初心者にも分かりやすくまとめられている。第2章はヒデがイタリアで所属したチームゆかりのペルージャ、ローマ、パルマにミラノを加えた「都市ガイド」。各都市のレストラン、ホテル、そしてショッピングに役立つ現地発の情報が盛り沢山だ。さらに第3章では、「イタリア旅情報」として、イタリアを歩く時に必要な基礎情報がしっかりフォローされている。たとえば、列車の切符の表記の図解もなされているので、初めてイタリアを歩く人でもまごつくことはないだろう。 本書の元ネタは、中田英寿オフィシャルホームページ「nakata.net」に、中田の現地アシスタント、マーサが連載している人気コラム「ITALY WALK」だ。マーサとヒデが、転戦のつれづれに「地元の人でごったがえす路地裏の小さなレストランや、瀟洒(しょうしゃ)な隠れ家ホテルに入っては、これはイケる! というところをリストにまとめた」ものであるというだけあって、2人のこだわりが随所に感じられる。――2003年5月 (青木康洋)
カルト教祖
日本のスポーツマスコミでは「王様」「司令塔」「至宝」「天才」 イタリアでは「レギュラー」「セリエA第一号よりマシ」程度の評価。 どっちが本当の姿? イタリアは選手として、日本はタレントとして評価する。 つまり、どちらも正解。 選手としての実力と、日本での人気がどれほどかけ離れているか 多くの中田信者が気付きませんように…広告価値が上がり、国内外で高級物件を購入し、高級車に乗り、 高級服を身に纏い、高級会員制クラブで高級タレントと密会し、 裁判には勝ち、サウイウモノニワタシハナリタイ?
|
|
悲しい物語
岡島二人はエラリークイーンのように、二人で一人の作家であった。つまり合作ですね。そのコンビは解消されたのだが、その一人のうちの一人の作家。「おかしな二人」のアナグラムというか、パロディというかで「岡島二人」になった。彼らの小説を含め、井上氏の小説は、頭をシャッフルさせられるものが多く、気分転換に良い。これは、それのエッセイなのでいろいろな裏話。喧嘩アリ、恋慕ありと、なかなか読ませる。破局へ向かうことがわかっているレールってのは、すごく物悲しいゆえに、ひきつけられる。平家物語のように。
|
|
 | 『雨ふりの本。』 アノニマスタジオ price : ¥1,575 release : 2005/06

|
あめ
たいわんともだちにかいました. あめはすきではないです. ほんはすばらしい.
|
|
旅人(憧れ含む)のバイブル。
お二人ともに漫画家というさいとう夫婦。旅本好きな人なら知らない人はいないというくらいの元祖(?)旅作家のお二人。マンガと本に優劣をつけるつもりは全くありませんが「マンガ」と呼ぶにはあまりにも情報量が多く文章だけでなく絵もとても緻密でとにかく内容が濃い!店主が旅本にハマるキッカケになったのがこのさいとう夫婦のバックパッカーパラダイスでした。1991年3月18日に日本を出発し920日間をかけて自身で「お気楽」と言われる世界一周旅行をしたお二人の壮大な記録と人々やものとの出会いの記憶です。カリフォルニア/メキシコ/キューバ/グァテマラ/コスタリカ/コロンビア/ブラジル/パラグアイ/ウルグアイ/アルゼンチン/イースター島/チリ/ボリビア/ペルー/ニューヨーク/イギリス/フランス/スペイン/モロッコ/イタリア/ドイツ/オーストリア/ギリシャ/トルコ/シリア/ヨルダン/エジプト/ケニア/マラウイ/ジンバブエ/ケニア/インド/ネパール/タイ/パプア・ニューギニア/インドネシア/カンボジア/中国/香港/台湾/日本 夫(かっちゃん)は「謎の古代文明」好き、妻(まゆら)は「動物&食べ物」好き。旅の思い出はかならずしも良いことばかりではないけど世界各国の生活や文化に触れるさいとう夫婦の旅はまるで自分も一緒に世界旅行したかのようなトリップ感を味あわせてくれます。ヒマラヤ山脈や宿の庭先を眺めながら旅先でも二人で仕事(描く)をしていたさいとう夫婦。旅人の多くは気に入った土地で長期滞在(所謂“沈没”)するのですがさいとう夫婦もやはり各地で沈没します。沈没先でのエピソードの多くがお二人の人柄を物語る。通過の価値や暴動についての記述などは現在とかなり違うところも勿論ありますがこの本に描かれた旅の記録と記憶はいつまでも色あせない私にとっての永遠のバイブルとなっています。(カッコよすぎな言い方でごめんなさい)夫婦二人で旅行する、というのも私にとっては憧れです。旅に出たくなったら、まずはこの本をオススメします。
|
|
いざ離島へ…
私はこんな本を探していた!沖縄の本や旅の本はたくさんあるけれど、八重山諸島やその他離島についての本はあまりない様に思う。離島にはリゾート的観光スポットが少ない。でも離島を訪れる人は、リゾート的感覚ではなく、極力人工物の無い、そこにある自然を満喫する為の旅をしに行くのである。そんな離島の魅力の一部がこの本には書かれています!行かなければわからないこともあるけれど、行っただけではわからない島の状況や魅力がある。そういうことが書かれています。これから八重山を旅する人!旅を満喫してきた人!!この本を読んで(ただ写真を見るだけでもいい)八重山に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
|
|
 | 『ツチヤの軽はずみ』 文藝春秋 price : ¥470 release : 2001/10

|
「笑い」という特効薬
私は本屋で立ち読みし、あまりの面白さにそこが本屋だという事を忘れ、大笑いしてしまい、この本を買うハメになりました。挙句の果てには、「土屋賢二中毒」になりました。この本は、笑いの渦に巻き込むだけではなく、こんな考え方もあるのか!って言うか、あっていいのか!と人々を悩ませ、ひょっとして私は真面目すぎる人間だったのか?と勘違いさせられる本です。悩み事、ストレスなどでお悩みの方々へのお薬です。尚、副作用として「土屋賢二中毒」になる恐れがあります。御注意くださいませ♪
|
|
納得!
私は彼女のテイストが好きなので、とっても参考になりました。 彼女らしく、確かに良い物が吟味して選ばれていて、納得です。 実際にいくつかのアイテムを試してみて、前から探していたような物にもちょうどめぐり合えて良かったです! 彼女の感覚(ポリシーはあるけど変化も恐れないような)は以前から大好きなので、これからもいろんな角度からアプローチして心身ともに栄養になる本を書いて欲しいです。
|
|
 | 『郵便的不安たち#』 朝日新聞社 price : ¥819 release : 2002/05

|
象徴界なき島宇宙の横断
1973年生まれの私にとって1971年生まれの東 浩紀の言葉はだいぶ同時代な感じがします。 自分より一世代前の人たち (主に1960年代生まれの、バブルの影響をまともに受けた人たち) との間に常に感じているカルチャーギャップ (意思疎通の困難) について、この本の「ポストモダン再考」(2000年)の80年代の分析 (総括) は、一つの説明を与えてくれたと思います。 80年代のいわゆる「知的」言説は、今から振り返ればいかにも傲慢でナルシスティックで役立たず。 バブルが終わって状況が改善するかと思えばさにあらず、その後の90年代、島宇宙化が進むことで私たちのコミュニケーションの語彙は島の中では豊かになったけど島の外に届く言葉はほとんど存在しなくなってしまった (もはや60-70年代の「熱く理想に燃えた」世代の言葉も、単なる島の一つになってしまった)。 そんな中、東 浩紀の言う「共通の言葉を強引につくろうというタイプ(新保守)か、あるいは小さい趣味の共同体のなかで脱力して生きればいいというタイプ(宮台真司)か」 (本書「郵便的不安たち」より) のいずれとも異なったオルタナティブ (象徴界に保障されない島どうしの横断) を目指すという方向は新鮮で、野心的に響きます。 本書第一章 (「棲み分ける批評」(1999)、「ポストモダン再考」(2000)、「郵便的不安たち」(1998/1999)) が私にはとりわけ力強い言葉として響きましたが、後半に納められているアニメ・SFについての批評も、私は読んで楽しい分析だと感じました。 真摯な哲学者であり、同時に (かなりディープな) アニメファンでもある東 浩紀の断片集、なかなか興味深いと思います。
|
|
| |