ミステリー・サスペンス・ハードボイルド 

暗黒館の殺人 (上)
暗黒館の殺人 (上)
講談社
price : ¥1,575
release : 2004/09/10

期待が強すぎたのか?

私もまず綾辻氏のファンです。そして、一世界を骨身を削って書き上げたものに対して、読むばかりのものがなんやかんやいうのも失礼な話と重々承知しております。ですがやはりいわずにはおれません。愛ゆえ、と申しあげたいと思います。

何度かレヴューを読んで「むむむ…」と思いつつも、やはり読みたい誘惑には勝てず、購入して読みました。

…彼の世界観、作り上げたい思いなどはものすごくよく伝わってくるし、設定もよい。往年の国内、海外の探偵および本格推理小説へのオマージュというのならそれもよい。だが、待ってほしい。これは2004年の小説であろう。もし彼が愛してやまない、そしてわれわれも愛してやまない本格推理小説を自分の手で組み立てたいのなら、そうするがいい。でもそれはこのような形で発表されるべきものではなかったと思う。「裏・館シリーズ」としてでも晩年に発表されるべきものではなかったか。

とにかく、往年の大家が知恵や想像力を絞って書き上げた内容、設定を集大成しただけという感がある。人間消失のトリックや、彼独特のストーリーテラーな部分は楽しめたけれど、それを吹き飛ばずくらい、全体の印象として「凡庸」。長すぎるということもあるが、長い理由が多くのページを割いている登場人物同士の会話。繰り返しが多く、しかもどうにも平凡で古臭い感がある。
横溝正史や江戸川乱歩の時代では当たり前に面白かったせりふも、今こうしてこの時代に繰り広げられてみると「なにをいまさら」だ。
登場人物に「肉」がない。これはこの小説の主題からするといささか皮肉なかんじだ。
宮垣葉太郎が書いたであろう世界観を打ち出した作品ではあるが、なんだかちょっと悲しくなってしまった。
正史や乱歩のその時代の驚きとトリックを「館シリーズ」にみたかった私だった。

インサイド・マン
インサイド・マン
メディアファクトリー
price : ¥620
release : 2006/05

誘拐の果実 (上)
誘拐の果実 (上)
集英社
price : ¥680
release : 2005/11/18

くらのかみ
くらのかみ
講談社
price : ¥2,100
release : 2003/07/30

学校図書館を思い出しました。

皆さんも書いてらっしゃる通り、大人向けの内容ではないので、小野さんの新刊を待ちに待ってる”大人読者”にはちょっぴり残念ですね。(字も読みやすいよう大きいです)
だけど、割り切って読んでしまえば、推理ものですから一気に読み進められます。語り口はライトなタッチですが内容は良く練られています。

「祟り(代々続く)」「田舎の旧家」「蔵の奥に伝説の稚児」「いつのまにか増えた子供」などの題材は、小野さんの「悪霊シリーズ」や「黒祠の島」にも出てくるので、小野さんファンは一つ一つにピンときます!(私はそうでした)

学校の図書館に置いてありそうな内容でしたので、次の作品は大人向けのどっしりとしたものを読みたい!とファンとして次回作への期待がふくらんでしまってしょう!がありません!!

鉄道員(ぽっぽや)
鉄道員(ぽっぽや)
集英社
price : ¥500
release : 2000/03

所詮フィクションなんだろうけど、安易に幽霊を出しすぎかな・・・

 著者は神や仏はもちろん、霊的な存在を信じないという。一方、ここに出てくる話のほとんどに幽霊が出てくる。幽霊(というか、正確にはあの世)の存在を信じる自分としては、ストーリーの根幹とも言えるその幽霊があまりに実際の幽霊からかけ離れていて、リアルさをまったく感じなかった。

 たとえば、「うらぼんえ」に出てくる祖父の霊。普通はよほど霊感の強い人間でもないと、霊を感じることさえ出来ないのに、この話では何故か家に上がりこんで家族会議(!?)と来た。もうここまでくると、疑問符ばかりついて、ちゃんと読みすすめることが出来ない。霊ってそんなものじゃないぞ、と。やっぱり、霊をまったく信じない人間が書いたというのは頷ける。
 「鉄道員」にも同じことが言えるが、話自体はよく出来ていたのでちょっと泣けた。そういう意味では「ラブレター」は、実際の話を題材にしているだけに、下手に幽霊が出てこず、まともに読める作品だ。ただ、ラストの手紙の「吾郎さん」の連呼は臭すぎて、ひいてしまった(-_-;)

慟哭
慟哭
東京創元社
price : ¥780
release : 1999/03

後味悪いです

ミステリーファンなら、最初の方で、タネが分かってしまうので、
結末の意外性は、ほとんど感じられないと思います。
そのくせ、意外性を出すため、ストーリーをねじ曲げた感があり、
登場人物の言動の不自然さが、鼻につきます。
タイトルや宣伝文句に惹かれ、感動を求めて読むと、
後味の悪さに、げんなりさせられるので、ご用心を。

普段、ミステリーを読まない人には、こういうのもあるんだ、
って知る意味では、良いかもしれません。

異邦の騎士 改訂完全版
異邦の騎士 改訂完全版
講談社
price : ¥730
release : 1998/03

ただ感動するだけでない一冊

兎に角読んで損は在りません。痛々しいほど登場人物全てが直向きな躍動感のあるお話です。島田作品に触れるならこれが一番のお勧めです。
木曜組曲
木曜組曲
徳間書店
price : ¥520
release : 2002/09

おしゃべりのたのしみ

主要な登場人物である4人の書籍に関わる仕事に就いた女性が、贅沢な食事を囲みながら、無責任にお喋りをするだけの話。

そのお喋りが、4人を結び付ける1人の偉大な女流作家(故人)の死にまつわる謎に及ぶにつれて、場が緊張感を増したり、4人の女性達の微妙な人間関係(作家という職にある人たちの才能や、それにまつわる嫉妬などについて)が静かながらも、もう絶妙で、何とも言えぬ魅力があります。

ただの他愛もないお喋りのはずなのに、最後の最後で謎の死の真相(らしきもの)が浮かび上がってきたときの何とも言えぬ感触ときたら! そして、そこで終わらせずにもう一幕二幕あるサービス精神ときたら!

そして作中で語られる存在しない本たちの魅力ときたら! 読めない自分にのたうちまわ???感覚は『三月は深き紅の淵に』に共通しています。三月とは違って、この作中作品は、作品化されることはないんだろうなぁ・・

余談ながら映画も、食事のシーンが中心になってただ会話するだけのものだったとは言え、緊張感と統一感のある素敵な仕上がりで必見です。

暗黒館の殺人 (下)
暗黒館の殺人 (下)
講談社
price : ¥1,575
release : 2004/09/10

待たせすぎたという欠点。

新本格を開いていった一人の作家として、シリーズにして約8年もファンを待たせていたのは期待感を煽るとともに、よほどの作品でなければ厳しい結果を出されるだろう。
確かに8年のブランクは長く、またシリーズ最長のボリュームはファン泣かせというべきか、それでも読みやすく、最後まで読ませてしまう力量は流石。これといった派手さはなく、期待感を沈めてはくれないものの、何故か読めて良かったと思わしてくれる1冊だろう。
次回がもっと早く出ることを願うばかりです。
操縦不能
操縦不能
新潮社
price : ¥540
release : 2006/01

マタニティ・ママは名探偵
マタニティ・ママは名探偵
ソニーマガジンズ
price : ¥840
release : 2006/06

上と外〈3〉神々と死者の迷宮(上)
上と外〈3〉神々と死者の迷宮(上)
幻冬舎
price : ¥440
release : 2000/12

ぐいぐいぐいという感じですね。

  「不安から身を守ろうとすると、感情が麻痺するのだ。
   しかし、感情が麻痺していくのと反比例するかのように皮膚感覚は
   過敏になっていく。
   何日も野宿をして、常に過度の緊張感を強いられていたせいか、背中
   の一部や首の後が鋭敏になっている。
   その部分が周囲に対するセンサーになっているのだ。

   遥か後方で、何かが動いても、即座に気付くだろう。」
  
  第1、2巻と同じく150ページくらいなので読みやすい。
  どんどん深くなっているのではまっていきます。
  今回も1時間半かかりました。

スキップ
スキップ
新潮社
price : ¥780
release : 1999/06

北村薫さん、いい本をありがとう。

 自分が「真理子」のように時間を越えて未来に飛んでしまったら、あるいは、今のこの体にある日突然高校時代の心が入ってきたら……。自分はあの頃何を考えていただろうか、今という日をどう生きているだろうか。今までに、何を失い何を得たのか。そんなことを考えながら読んだ。

 ラストシーンにやや違和感を感じたため「星5つ」はつけないが、本当はとても好きな本だ。何度も繰り返し読んだ。 「真理子」の好きな言葉は「自尊心」だという。私もこの言葉を忘れずにいたい。

江戸川乱歩全集 第3巻 陰獣
江戸川乱歩全集 第3巻 陰獣
光文社
price : ¥1,100
release : 2005/11/10

幽霊たち
幽霊たち
新潮社
price : ¥420
release : 1995/03

短くて、中身ぎっしり

とても薄い本で、ワイコインでお釣りが来る。
本文は122ページしかないのに、内容はぎっしり。とにかく面白い。
オースターの最高傑作は、これかもしれないと、真剣に思う。
斜め屋敷の犯罪
斜め屋敷の犯罪
講談社
price : ¥650
release : 1992/07

やられた!

トリックが解明されたときには腰が抜けるかと思った。それくらいスケールが大きく強烈である。御手洗のはじけっぷりも面白く、登場シーンはとにかく笑った。御手洗シリーズの中では一番好きな作品。なお、読む際には絶対に後半のページの図説は読まないように。
レイヤー・ケーキ
レイヤー・ケーキ
角川書店
price : ¥940
release : 2006/05/25

新リア王 下
新リア王 下
新潮社
price : ¥1,995
release : 2005/10/26

誘拐の果実 (下)
誘拐の果実 (下)
集英社
price : ¥680
release : 2005/11/18

ブレイブ・ストーリー愛蔵版
ブレイブ・ストーリー愛蔵版
角川書店
price : ¥5,985
release : 2003/04

「ファンタジーなんて」なんて通用しない

「面白いファンタジー」を、日本に求めるのは無理だと思っていました。
もとよりファンタジーを受け入れるだけの土壌が日本には無い上に、
いわゆる「萌え」要素を前面に押し出した様々な作品の影響で、
ファンタジーというジャンルそのものが、一般には受け入れられにく
くなっている。
そんなファンタジーに対する逆風の中で、実力のある作家が生まれてくる訳がない、と。
しかし、その間違った考えを見事に打ち砕いてくれたのが、この作品だったのです。読みやすい、流れるような文章。
緻密に構成された世界観。そして、その中でたくましく躍動する、個性的な登場人物達。
両親の離婚や殺人の記憶に苦しみながらも、長い長い旅の中で、次第に成長していく主人公、ワタル。自分の運命を変えたいとい
う気持ちがあまりにも強すぎたが故に、世界を破壊して「運命の塔」へ突き進もうとするライバル、ミツル。彼らが紡ぎだした旅の物語は、
あまりにも残酷で、それでいて、溢れるような希望に満ち溢れた物でした。
 「ファンタジーなんて」と避けないで、手にとって見てください。
その言葉では到底退ける事の出来ない魅力が、そこには溢れているはずです。
わが名はタフガイ ハードボイルド傑作選
わが名はタフガイ ハードボイルド傑作選
光文社
price : ¥700
release : 2006/05/11

迷宮百年の睡魔
迷宮百年の睡魔
新潮社
price : ¥780
release : 2005/05

22世紀のミステリィ

『女王の百年密室』に続き、ミチルとロイディの旅を描く第二章。
舞台は22世紀。海に囲まれた島イル・サン・ジャックで起こる殺人事件を主軸に、
サエバ・ミチルとウォーカロン(ロボット)のロイディら、魅力的な登場人物が活躍する。
喜怒哀楽が顕著なミチルと、感情のない(が、どこか人間味のある)ロイディの
生真面目な会話がとても面白い。
謎解きあり、アクションあり、恋愛ありの贅沢な一作。
また森さんの書かれる未来の世界観が、緻密でリアルで非常に興味深い。

この物語は三部作とのことだが、一作一作が簡潔しているので安心して読める。
とりあえず『女王の百年密室』と『迷宮百年の睡魔』を読破して、次作を待ちましょう。

マエストロ
マエストロ
角川書店
price : ¥620
release : 2005/11/25

あなただけのかまいたちの夜―サウンドノベル・アンソロジー
あなただけのかまいたちの夜―サウンドノベル・アンソロジー
チュンソフト
price : ¥714
release : 1995/07

やっぱりみんなはまってるんですね

素人が書いたとは思えないほど、練りに練られたストーリー。
分岐点もたくさんあり、十分楽しませてくれる。
やっぱりみんな「かまいたちの夜」にはまってるんだな、と思った。
十津川温泉殺人事件
十津川温泉殺人事件
講談社
price : ¥700
release : 2006/06/15

ターン
ターン
新潮社
price : ¥620
release : 2000/06

こんな世界、どう?

こんな世界に迷い込んだら、どうします?
主人公の強さ、誠実さには頭がさがります。
そして、ぐんぐんひきこまれていく北村さんの世界・・・
是非、一度読んでみてください!
真夜中のマーチ
真夜中のマーチ
集英社
price : ¥1,575
release : 2003/10

これも奥田ワールド!

「最悪」や「邪魔」のようにシビアな作品に対して、「マドンナ」のようにユーモア満載の作品。どちらにも共通するのは「人生は思い通りにいかないやあ。」的な「不条理」の世界。これを描かせたら奥田英朗の右に出るものはいないだろう。

今回は「マドンナ」的なユーモア作品。なんだかあんまり評判が良くないみたいだけど、随所に笑いがあり一気に読ませてしまう。個人的には十分に楽しめる作品だった。

女神の天秤
女神の天秤
講談社
price : ¥840
release : 2004/12

10割打者

アメリカで「十割打者」と呼ばれてるのは大袈裟ではなかった。
法廷サスペンスというジャンルは緊迫感が大切だと思います。今作では法廷での対決シーンよりいかにして裁判を自分に有利に進めるかと考える弁護士の姿勢を前面に出しています。その姿勢が時には正義となり、時には悪となりうるのが今のアメリカの法制度なんでしょうか。
ジョン・グリシャムやスコット・トゥローなどの法廷サスペンスが好きな方にはオススメします。まだマーゴリンの作品を未読って方にもオススメします。
マーゴリンの小説を読んでるとアメリカの法事情が分かると思います。読んでいてこちらも知識を得ているような気がします。
君の夢 僕の思考―You will dream while I think
君の夢 僕の思考―You will dream while I think
PHP研究所
price : ¥620
release : 2005/06

森先生の思考

この『君の夢僕の思考』と姉妹版の『議論の余地しかない』、
それから『アイソパラメトリック』の3冊は、
一度じっくり読んだ後は、フォーチュンブック(と云うのでしたっけ)のようにして使うと、
よく云われる森先生の言葉の素敵さがより味わえます。
いつも鞄の中などに入れておいて、ふとしたときに任意のページを開いて、そこを読む。
そうすると何故か意外と、森先生のハイセンスな、あるいは非凡な、あるいは意外に簡単な言葉が
結構良いヒントや刺激を与えてくれます。面白いことに。・・思い込みでしょうけどね。
そういう目的で使うのに、まさに文庫版はもってこいですね。
カレンの眠る日
カレンの眠る日
新潮社
price : ¥740
release : 2006/05

Q&A
Q&A
幻冬舎
price : ¥1,785
release : 2004/06/11

ぐいぐい引き込まれてゆく

Mデパートで起こった集団パニック。
死者が出ているにもかかわらず、原因が不明。
事件に係わりのある人たちの証言を元に、少しずつ事件の全体像を把握しようとするが犯人が見つからない。

すべて対話だけで話が進んでゆくが、ざわっと鳥肌が立つような、何か不安な展開を予感させる恩田さんの文章は、いつもながら読んでいて「うまいなあ」と感激してしまう。

欲望
欲望
新潮社
price : ¥700
release : 2000/03

三島あっての作品

 作品全体としては読み応えのあるものだけれど...
 全体に流れているテーマである性的不能者との恋愛というテーマは「仮面の告白」、全体に流れる空気及び類子と正巳の絡みは「豊饒の海・春の雪」、結末の雰囲気は「豊饒の海・天人五衰」。
 オリジナルの箇所があまり目立たなかったような気がする。三島由紀夫あっての作品だと感じた。
工学部・水柿助教授の日常
工学部・水柿助教授の日常
幻冬舎
price : ¥600
release : 2004/12

7の次も7

2001年1月10日リリース。
実はおいおい分かってくることなのであるが、この『Mシリーズ』自体が叙述トリックなのである。本作『日常』は、森氏がM大助手になり、スバル氏と出会い・結婚した頃の想い出が語られていて、決して小説ではないのだ。小説のふりをしてエッセイなあたりさすがは森である。(●^o^●)脱力してても読める本に脳細胞は適切な刺激を受けている様子。それはそれでいいのだろう。

なにしろドーパミン全開である。次々と押し寄せる怒濤のようなフレーズにただ圧倒される。思うことは森博嗣の創造の源泉の大きな一つは大学であって、残りのほとんどは妻、スバル氏なのだ。ということだ。スバル氏と大学なくして森博嗣なし、である。(●^o^●)

初ものがたり
初ものがたり
新潮社
price : ¥500
release : 1999/08

ぜひとも続きが読みたくなる一冊

茂七親分とその手下たちがいきいきとした町人の生活感が漂う本所深川を舞台に事件を解決していく捕り物帳。
短編の体をとりながらも、謎を秘めた稲荷寿司屋の親父と千里眼を持つ日道坊やが各編を通して登場するので、長編とも取れる。

宮部さんの歴史物は、取立て切れ者の親分が登場するわけでもなく、ごく普通の人間くささを持ちあわせ、人情にも厚いのが特徴で、そこが読んでいて親しみが持てる。
この世界感を持って続編が書かれることを切に望む。

うつくしい子ども
うつくしい子ども
文藝春秋
price : ¥500
release : 2001/12

読書感想文に書くつもりです。

僕がこの本を買うきっかけになったのは、石田衣良さんの小説が好きっていうのはもちろんありますが、下の(レビューを書いてくださった)方のレビューが魅力的だったからです。(+修学旅行に持っていくため) レビューの人の『酒鬼薔薇少年事件をモデルにした小説である』という文章が妙に気になったからです。

「酒鬼薔薇少年事件って何年か前にあった大事件だよなぁ」当時までの僕は、ニュースなどに無関心でした。(今は違いますが)なので、その事件のことはたいして知りませんでした。 そのことにより、『酒鬼薔薇少年事件』が気になって気になって、「この小説を読むことにより、酒鬼薔薇少年事件について分かるかもしれない」と思いました。

あいにく分かりませんでしたが・・・。

この本を買ったのは、今年の四月の終わり、家に本が届いたのは修学旅行の四日前。 この本を買って本当に正解でした。修学旅行で全て読み終わりました。(2泊3日の修学旅行でした)

最終的に言いたいのは、主人公の気持ちがひしひしと伝わってきますし、この世の中には主人公の立場の人が沢山いるので、その人々に気持ちを少しでも分かるような気になりました。 この夏読書感想文に書こうと思います。(それほどいいストーリー) だから、買う価値はあります。 以上です。

竜の柩〈2〉ノアの方舟編
竜の柩〈2〉ノアの方舟編
祥伝社
price : ¥650
release : 1997/07

聖教会最古の秘宝〈下〉
聖教会最古の秘宝〈下〉
角川書店
price : ¥740
release : 2006/04

竜の柩〈3〉神の星編
竜の柩〈3〉神の星編
祥伝社
price : ¥630
release : 1997/09

荒ぶる血
荒ぶる血
文藝春秋
price : ¥800
release : 2006/04

名探偵の掟
名探偵の掟
講談社
price : ¥620
release : 1999/07

定石をぶち壊せ

推理小説の定石を否定しているような感じがして、それなら自分はどんな小説を書くのだという気になって、東野圭吾を読むきっかけになった本。
ナイトホークス〈下〉
ナイトホークス〈下〉
扶桑社
price : ¥660
release : 1992/10

良い意味で裏切られた作品

ミステリーの中でもハードボイルドはちょっと苦手。そのためこのジャンルで評判の高いマイクル・コナリーの作品には今まで手を出してこなかった。しかしそれを後悔させるような作品、これが本作ナイト・ホークスだ。

毎夜ベトナムの悪夢にうなされながらも一人でそれに耐え、妥協をしない仕事振りに周りからも自然と浮き上がる。そのため疎まれて左遷され、最悪の環境で働きながらも一人孤独に捜査を続ける。そんな孤独な男ハリーは正にハードボイルドの王道だろう。

確かにしゃれた会話もユニークな登場人物もいないし、全体に漂う雰囲気も結構暗いし重い。しかしその分ハリーの人間性やその重み、そして配水管で見つかった一人の男の死体が事件をどのように引っ張っていくのか、意外な方面へと展開していく事件のもつその謎の力強さにぐいぐいと惹かれていく。

事件はさまざまな手がかりから二転三転し、最後にはいくつかの裏切りも隠されている。ともかくミステリーとしての完成度とそのスピードにどっぷり浸るだけでなく、1つの戦争によって狂わされてしまった登場人物それぞれの人生とその悲哀にもぜひ触れて欲しい。

再生巨流
再生巨流
新潮社
price : ¥1,785
release : 2005/04/21

新しい経済小説

久々に一気読みの爽快感を味わいました。何よりも本書に書かれているビジネスモデルに驚嘆の念を抱かざるにはいられません。これまでの経済小説というと実際にあった事件をモデルにしたものが多かったように思いますが、本書は全く違います。まさに瞠目すべきビジネスのヒントがぎっしりと詰まっている。新しい経済小説のジャンルが確立されたのかも、という興奮すら覚えながら読み終えました。しかもストーリー、構成が素晴らしく、物語としても超一級の出来栄えでした。
贄の夜会
贄の夜会
文藝春秋
price : ¥3,000
release : 2006/05

夢幻戦記〈15〉総司無明陣〈上〉
夢幻戦記〈15〉総司無明陣〈上〉
角川春樹事務所
price : ¥780
release : 2006/05

ラスト・コヨーテ〈下〉
ラスト・コヨーテ〈下〉
扶桑社
price : ¥550
release : 1996/06

初めてMichael Connelly 読みました

 クリントイーストウッド監督作品のBlood Workの原作者と知り、
あの映画のストーリーがとても好きだったのでコネリーの本を
読んでみようと思いまして、評判の良かったこれを読んでみました。
 最後の最後まであっと驚くような展開でしたが、
ジェットコースターではなく、主人公の心理や動きの描写が
とても豊で、涙が出るような場面もありました。
たまにありますよね?推理小説なんだけど心に残るのって。
そんな感じです。
 コロンボなどとは全く違うタイプの刑事ですが、彼の他の事件も
読んでみたくなりました。(で、Trunk Music読んでます)
 余談ですが私がよく読んだ作家は村上春樹さんだけです。
御幣があるかもしれませんが、文豪の文章の流れのスムーズさ
なのでしょうか?コネリー著をたくさん読むことになる気がします。
殺しの仮面〈下〉
殺しの仮面〈下〉
集英社
price : ¥650
release : 2006/04

双樹に赤 鴉の暗―薬屋探偵妖綺談
双樹に赤 鴉の暗―薬屋探偵妖綺談
講談社
price : ¥924
release : 2002/10

読後は強烈な厭世感・・・

さらに虚無感・・・その後、それでも生きている事なんかを真剣に考えたり世界情勢を視界に入れてみたり。自分は今まで本文アリスのような存在を本・音楽に求めたりライブ・映画に求めたり友達に求めたりしていたのかもしれない。

シリーズ中、かなり異色な出来と思う。いつもの3人の出番少ないし(苦)いつもの薬屋家業もないに等しい。それでも奇妙な話に終わらない魂の揺さぶられ方(大袈裟かい?)・・は、シリーズものの背景・キャラをふまえた上での事ではあるが、死なない彼らとますます伸びる平均寿命の中での自分の残りの半生の長さを重ねて考えてみるとか、死んだ人を見送る時どうして悲しいのだろうかとか普通の日常とは違う命題を考えさせられた不思議な読後感。感受性の鋭いうちに(ある?!読まれることを願う。

初めてこのシリーズを読むなら1作目と+何冊か読んでから本作を薦める。より本作への私の傾倒ぶりが理解していただけると思うから。

聖教会最古の秘宝〈上〉
聖教会最古の秘宝〈上〉
角川書店
price : ¥740
release : 2006/04

黄昏の百合の骨
黄昏の百合の骨
講談社
price : ¥1,785
release : 2004/03

一見の価値あり!

この本は次から次へといろな事が起こり、最後の最後まで読んでいて楽しめる本です。「麦の海に沈む果実」を読んでから本書を読むと、より一層楽しめます。内容も恩田 陸さんらしい、予想もつかないミステリーがよくでていたと思います。本当に一見の価値ありです。
上高地の切り裂きジャック
上高地の切り裂きジャック
講談社
price : ¥924
release : 2005/11

殺しの仮面〈上〉
殺しの仮面〈上〉
集英社
price : ¥650
release : 2006/04

神聖喜劇 (第3巻)
神聖喜劇 (第3巻)
光文社
price : ¥1,100
release : 2002/09/10

奇跡的です

「神聖喜劇」と言う題名はまさに当を得ている。決してあからさまに滑稽な描写があるわけではなく、内容も所謂喜劇的なものでは決してないのだが、普通の場面、真剣な、真面目な(滑稽・喜劇とは正反対な内容)場面の中の一行で思わず笑うことを禁じ得ない。そのような箇所が幾度となくこの小説には現れる。大西巨人という小説家の文章力の賜、表現力の豊饒さと言ってしまえば簡単なのだが、近代・現代日本文学の名作と呼ばれるものを読んできた上で思ったことだが、表現力の豊饒さ、文章力の賜といったものだけでは決してこのような体験を読者に与えることは出来ないのではないだろうか。ではいったいなんなのかと問われても上手く答えられない。わからないことは「奇蹟だ」と言ってしまえばどうにかなっ!てしまうので、たぶん本作は奇跡的な書物だと思う。
安楽病棟
安楽病棟
新潮社
price : ¥860
release : 2001/09

高齢者と相対するときの心根

冒頭でこの病棟に入った人々の人生がたんたんと語られる。その人々のその後の病棟生活が新人看護士の目で語られる。
介護されている老人達はみなそれぞれに人生を生きてきた。しかし、痴呆という状況に陥った場合に、その人のこれまでの生き様は何の意味もないのか。
この本を読むと、そうではないと思う。
人としての尊厳をうしなわない生き方、老い方を考えさせられる。
母と暮らしながら、母と向き合う自分の心根が気になる。考えるのがつらい問題だが、多面的に広がりを持って考えさせてくれる本だと思う。
24―CTU機密解除記録 拒否権〈上〉
24―CTU機密解除記録 拒否権〈上〉
英知出版
price : ¥620
release : 2006/02/08

ステップファザー・ステップ
ステップファザー・ステップ
講談社
price : ¥650
release : 1996/07

宮部みゆき「少年もの」の最高傑作

ふとしたことで、両親が不在の双子の兄弟と泥棒が共同戦線を張り、色々な事件を解決する。 作者には(私のかってな分類かもしれないが)「少年もの」という分野がある。少女ではない、少年である。しかも中学生か、高校生でなければならない。少年は賢く、そして純粋だ。それは作者の理想像なのだろうか。

この短編集もその原則を押さえながら、双子の声を合わせるコミカルな語り口、事件のバラエティさ、日常生活の中で立ちあがる事件。最初から最後まで楽しめる一冊。この分野では最高傑作だと思う。

風化水脈 新宿鮫VIII
風化水脈 新宿鮫VIII
光文社
price : ¥980
release : 2006/03/14

トーキョー・プリズン
トーキョー・プリズン
角川書店
price : ¥1,680
release : 2006/03

R.P.G.
R.P.G.
集英社
price : ¥500
release : 2001/08

なんだかホントにありそうな話…

 ネット上で「擬似家族」を演じていた「お父さん」が現実世界で殺害された、さて犯人とその動機は? という内容の話なのだが、読んでいて怖いと思ったのは、ネット上の匿名性が吉にも出るし凶にも出ること。生い立ちや現在の生業など、ネット上では幾らでも嘘をつけるし、また反対に知らない人だからこそ素直に真実を語れることもある。

「友だち」が現実社会では作れず、ネットやケータイのメル友ばかりが増えているという人。一読して損はないんじゃないかなぁ。

朽ちる散る落ちる―Rot off and Drop away
朽ちる散る落ちる―Rot off and Drop away
講談社
price : ¥750
release : 2005/07

個人的には…

Vシリーズ「〜超音波科学者」の続編的な作品。語り口やトリックなど、これぞ森博嗣全開、というような作品だと思う。「理系」ミステリーと呼ばれる所以になっているトリックの構成には好き嫌いがわかれるところだろう。個人的には、やや無理があるような気がするが、ミステリーのトリックには多かれ少なかれ無理がある場合が少なくないので、独創性を評価すべきだと思う。一方で、登場人物の会話のセンスや、登場人物同士のサイドストーリーにも非常に魅力があり、ここにはまる人はずっとシリーズを読み続けていくのだと思う。かく言う私もその一人だけれど。
隠れ家の天使
隠れ家の天使
ランダムハウス講談社
price : ¥882
release : 2005/10/15

死んでもいきたいアルプス旅行
死んでもいきたいアルプス旅行
扶桑社
price : ¥980
release : 2006/03

仁義なき戦い―美能幸三の手記より (決戦篇)
仁義なき戦い―美能幸三の手記より (決戦篇)
角川書店
price : ¥525
release : 1980/03

こんなあ、やっぱり読むべきじゃのぉ

映画好き、菅原文太好き、深作好きの皆様、一読の価値あり!です。映画で演じきられたキャラクターが活字でも活き活きしています。
元祖『仁義なき戦い』は時代や、俳優が変わってもリスペクトされ続けるでしょう。
東亰異聞
東亰異聞
新潮社
price : ¥620
release : 1999/04

雰囲気に酔う!!

十二国記で大ファンになった後に読んだ本です。この作者はすごいですねぇ・・・。 独特の世界観の構成には脱帽です。 風景描写、会話などの言い回しによりいつのまにか自分がこの東亰(とうけい)の住人であるかのようにひきこまれていってしまいます。 そして・・・最後に残る謎によってあなたはこの世界から抜け出せなくなってしまうかも・・・?
時の彼方の再会〈3〉―アウトランダー〈9〉
時の彼方の再会〈3〉―アウトランダー〈9〉
ソニーマガジンズ
price : ¥861
release : 2005/03

副題にすると・・・

『クレアとジェイミーの;それゆけっ*カリブのちょー・大・大・大冒険!!』
で、『〜クレアとジェイミーに迫る危機!!スコットランドの亡霊が2人を襲う!!ヤング・イアンは!?カリブの島での意外な出会い。はたしてカリブの島の謎とは!!?〜』と付けたい。

前回まで主役の2人とその近しい人々で話が進んでましたが、今回は2人の周囲が広がってます。
脇役がかなり『良い味』出しているのです。この脇役達、次の作品にも登場するのでしょうか?今から楽しみです。

私のつぼにハマッタのは、アルテミス号の料理番のマーフィです。
彼がのたまわった「犬のゲロ」。想像して吹き出してしまいました。

九死に一生ハンター稼業
九死に一生ハンター稼業
扶桑社
price : ¥980
release : 2006/03

翡翠の家
翡翠の家
東京創元社
price : ¥903
release : 2006/06/10

虚貌〈上〉