Author:店長 グローバル・ブックスへようこそ!店長の阿南です。
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みなさん、ぜひ読んでみてください☆
さすがにメインスタッフの方が書かれてるだけあって、ストーリーや設定もアニメに忠実です。多少はエピソードが前後してるけど、ちゃんと、7人が全員出てくるのが嬉しい限り。彼らの過去にも触れられてますが、「ええっ!?」って意外性はないかもです。登場人物の中でも一番にキュウゾウが好きな私としては、彼の過去がちょこっと出てきたので、今後の彼が非常に気になります。(特にヒョーゴとの関係が……)
いや、一番のサプライズは、ウキョウの過去だったんですが(笑)
最後の段に、ヒョーゴとカンベエの対戦が来るのが、意外でした。あのキュウゾウとカンベエのチャンバラは次巻になりそうですね。どう文章で見せてくれるのか、とても楽しみです。
一太郎は体が弱く、佐助や仁吉はそんな一太郎を大げさなほど心配する。栄吉は菓子作りが下手だ。みんないつもの通りなので、読んでいてほっとする。起こる事件は何だか不思議な事件ばかりだが、一太郎は持ち前の鋭さで見事に解決していく。5編の中では「こわい」の話がよかった。人の心の隙にすっと入り込んでくる「こわい」は、その名の通り怖かった。だが、シリーズ4作目となるとちょっとマンネリ化のような気がしないでもない。でも、それでもこれからも読み続けたいと思う魅力がこの作品にはある。このシリーズがこれからもずっと続くことを願っている。
本シリーズを通して、痛いまでにまっすぐ、国家の為に身をささげる人々の思いをびんびん感じてきたが、中でも特に印象に残った場面があった。
日露戦争における海軍を作り上げた山本権兵衛がかつて海軍大臣を務めていたとき、日露戦争での主役となる旗艦“三笠”を英国に発注。しかしながら、資金繰り逼迫で万策つき、どうにも前払い金が払えない。時の内務大臣西郷従道は、事情を聞き終えると『それは山本さん、買わねばいけません。だから、予算を流用するのです。むろん違憲です。議会で追及されて許してくれなんだら、二人で腹を切りましょう。二人が死んで主力艦ができればそれで結構』
本当に胸が熱くなりました。この時代にはこんな人材が少なからずそこら中にいた、、、というより、武士の魂を色濃く残す当時代の常識的な生き方なのですね。
覚悟が違います。本気度が違います。自分と比べて余りの違いに愕然としました。
本シリーズを通して上記のような精神に随所で出会うことができます。
神格化までされた、乃木将軍もその一人。
藩閥政治の寵児として、出世を果たしたがその能力はと言えばはなはだ疑問であるとばっさり。歴史に弱い私でも乃木将軍の話は聞いたことがありました。その記憶と著者の描写とのあまりの落差に驚きを禁じえませんでしたが、著者の描写が限りなく事実に近いのだろうと思います。
人格には優れていたが、知識がなく、結果能力のない参謀である伊地知を見極めることができなかった。それが旅順総攻撃の惨憺たる悲劇を生むことになる。
鉄壁の要塞を前に、初めて目にする機関銃の掃射で、仲間の兵士がごみのようにあっけなく殺されていく。殺されても殺されても、士気を失わず、国家防衛のため自らの命を喜んで差し出す兵士達の凄まじいまでの気迫、気概に心を打たれると同時に、多数の死傷者を生み出した作戦の虚しさにやるせなさを感じました。
硬直化した官僚組織の脆弱さ、小国ながらも、ようやく文明社会の一員として勢いよく成長をはじめた組織の強さというものが明瞭に表現されている。
この硬直ということはすべての成熟した組織に当てはまるもので、私もある大手銀行に勤めている身であり、痛く感じるところがあった。組織の硬直化ということでは、国も企業も関係ないものだと思う。
そして、海軍参謀真之が誕生するまでの成長振り、、、子規の晩年、、、明治男の愚直な眩しいまでの誠実さにことごとく心を奪われた。その後の世界大戦との大きな違いをまざまざと感じさせてくれた。歴史の教科書だけでは学ぶことのできない、重要な史実であると思う。
本当に素晴らしい作品です。先が楽しみ。
〜日本の学校でもこういうものを教えてあげればいいのになあ、まず勉強が楽しくなるような気がするのですが、、、
簡単なことに見えるが、軍の内部でそのトップが交代するということはとんでもないことというのが常識であった。何も、官僚的な組織論から出た考えではなく、兵士の士気等戦争には欠かせない重要なものがそれにより失われるということが現実によくあったのだろう。
しかし、それを児玉は見事に、組織を崩壊させることなくやってのけた。しかも、その後すぐに203高地(旅順攻略のポイントとされた場所)を陥落させる。方法はいたって単純で、分散していた兵力をこの1点に集中させたのである。
逆に言えば乃木司令部、特に無能であると著者の切り捨てられた参謀伊地知はこんな当たり前のことをかたくなにやらなかった。
児玉の活躍はまさに痛快であった。歴史的には表面に出てくることのないこの大活躍を著者は見事に描写してくれた。素晴らしいことだと思う。
この作品は、日露戦争という事件を、なるべく客観的に書いた叙事詩といえるものだと思う。秋山兄弟、正岡子規、東郷、乃木と、いろいろな人物が出てくるが、彼らの私的な感情は殆ど描かれていない。むしろ、私的な感情を抑え、対ロシア戦争で勝利するという目的の下で、自分の役割を規定し、邁進していく生き様が描かれている。自己を犠牲にして、大きな目的のために邁進していく生き様が、現代で生きている自分にとっては新鮮で小気味良かった。純粋にかっこいいと思った。その感慨が、自分の中にじんわりと残っていく感じだ。
乃木将軍は有能な司令官ではないが、偉大な精神者として描かれていた。「精神主義と規律主義は無能者にとっての絶好の隠れ蓑である」という一節が自分には印象に残った。自分にとっては、乃木将軍の気高い精神はかっこよく思えた。
およそ日本がロシアに勝てる状況ではありませんでした。実際に読んでいても『本当に勝ったの?』という思いは消えません。筆者もそう考えているからです。
この会戦における最大の要因は『敵将の無能、敵国の官僚化』だとすることができます。戦争において自己の保身、利益のみを追求する腐敗官僚主義が主導権を持つことはそのまま滅亡に繋がることがよくわかります。
腐敗官僚が指揮する戦争においては、ロシアほどの大国をして、武力、経済力の面で弱小といわざるを得ない日本のような小国にさえ負けさせてしまいます。驚くべき事実ですが本当のことでしょう。
日本男児としては痛快な快進撃を期待してしまうところですが、事実は全く違います。驚くべきとしか言いようのない臆病、保身、官僚主義が“無能”という致命的欠点となって日本を勝利に導きます。
人生においても学ぶべき教訓が明確に描かれています。
結果は大成功、面白くて面白くてだーーっと一息に読んでしまいました。 このレビューは初めて司馬遼太郎の本を読もうとする若い世代にむけて書いてるつもりですが、「竜馬がゆく」は竜馬が主人公ながら所々竜馬から話しがずれて他の武士の話がつけ足たされたりしています。 もしも最初にそういった箇所を読むのが辛かったらそういったページは抜いて読んでもいいと思います。後々に読み返した時にそういった箇所もだんだん読むようになりより深く楽しめるようになると思います。 本を読む忍耐も時間もない、歴史もあまりくわしくない、そんな私がどうやって最後まで読めたかっていうとそうやって読みました。
その後は一息をついて短編集にしぼりました。それも幕末の話や維新後の話にしぼりました。「あ〜、そういえばこの登場人物は竜馬がゆくにでていたなー」とか「竜馬の死後にこうなったのかー」などと思い、自分で段々と作品と作品の間にある繋がりを意識するようになり、そうやって司馬遼太郎の世界が広がっていきました。
直接「竜馬がゆく」に関するレビューではなく、どうやって司馬遼太郎の本を読み始めるかみたいなレビューになってしまってすみません。これから司馬遼太郎の本を読みたいけど難しそうと躊躇している方々に役立ちますように。
世間が派閥争いで騒いではいたものの、千代と一豊の生活は上杉討伐を除けば平穏な生活が多く、一巻に比べ三巻は少々物足りませんでしたが、戦国時代の一大名の生活が詳細に表現されていましたので、勉強にはなりました。
その歴史の中で竜馬が出逢う人物は、必ずしも維新後の明治で卓越した功績を残した者ばかりではない。寧ろ、土佐藩の厳格な身分社会にあっては、多くが尊王倒幕運動の中でその命を散らせたり、或いは佐幕派として惜しむべきその才能を失ってしまった人物も多い。そうした動乱の世の中で、結局は彼等と同じく尊い命を犠牲にしてしまう竜馬が残した数々の偉業の基盤がこの一冊に凝縮されているように思う。時は動いて、この後様々な奇跡を起こす竜馬の、真の第一歩は世を見つめ悩んだ末の脱藩がそれに等しいわけで、その脱藩に至るまでの竜馬の由無し事さえも、今後の日本を揺るがす重大な要素の1つとして描かれている。
流れゆく時代と、それと独立に進む竜馬の脚。その流れを対比しつつ、読者を惹き入れる司馬遼太郎の世界観は健在だ。竜馬に焦点が当てられない章が目立つのは否めない事実だが、それはこの巻が描く高々1年という期間に巻き起こる時代の変化の多さを物語る証拠だろう。又、注意深い読者には以前に為された解説が繰り返される箇所が多いのも気になる所だが、物語全体の中では大切な視点を重ね重ね与えてくれていると思う事にしよう。時代は薩長の対立へ向けて大きく揺れる。幕府はその波に乗って勢いを付け始め、その影で京都には新撰組が登場。朝廷か、幕府か、その政調を大きく変換させる英雄がとうとう海に身を乗り出した。竜馬と勝海舟が織り成す歴史の大舞台はとうとう山場を迎えようとしている。
前作に続いて、余談や小話に重複も目立って、冗長な表現は多くなってしまう上に、幕末史を描く上で思想的にも外交的にも大きな事件であったはずの、薩英戦争や長州砲撃事件などが全くと言って良い程触れられていないので、こうした小話も歴史的な意義がつかみにくい位置づけになってしまっている事は紛れも無い事実だろう。しかし、原点を辿ればあくまで竜馬の物語なのだ。竜馬を取り巻く幕末の風雲を語るには、本編に描かれている政調で十分足るだろうし、況してこれだけ細かな点を指摘した小説を読む上での前提として、幕末の基礎的な流れは読者も知っていて然りだと思う。本巻では、竜馬の動向はやや停滞気味だが、海援隊設立に至る重大な一歩として、そして竜馬のその後を語る上で欠かせない維新三傑西郷との出逢いを描いた局面として、気長に読んで貰いたい。続く歴史は奇跡の如く蠢いていく。
前巻辺りまでには余談や後日談などやや冗長な表現が続く事もあり、この巻も決してそれらが少ない訳ではないが、多くは薩長同盟の性格を知る上で必要不可欠なものであったり、時に歴史の核心を突いた見解であったりして、話が途切れる様な歯切れの悪さは無い。又、この薩長同盟の記述は、現存する文書を現代語に書き換えた文章を利用している箇所が多く、竜馬の手による文も所々に見受けられて面白い。その点、やや薩長連合に関する文章が短めに終わってしまい、大きな山場にも関わらず今一つ胸躍らせる様な場面が少ないのだが、それは司馬遼太郎の粋な計らいと取る事にしよう。それが時代小説の性格でもあろうはずである。
また、秀吉や家康に割かれている部分が多く、伊右衛門の人となりが非常に薄くなるのが残念。千代が何とかつないでいるという感じもしないではない。(明らかに筆者が伊右衛門よりも秀吉や家康などを描きたくなってきてしまっている傾向が感じられる。)
あまり伊右衛門のことには触れられていないが、城主として長浜に就き、少しずつではあるがここでも立身出世を進めている。
次の三巻に期待したくなる一冊である。
が、しかし、登場人物のその後が気に懸かる。登場人物各個人のその後はどうなるのだろうか?
といいながら☆5つです。
坂本竜馬の人物像はしばしば薩長同盟や大政奉還の一点に集約される。その観点から言えば、竜馬の幕末の印象とは距離がある観も否めないが、それはあくまで表面的な印象に過ぎまい。竜馬の興味そのものは寧ろ海援隊の事業にあり、彼の人生を追うこの小説の主題から言えば、非常に彼自身の人間性を集約した一冊になってると感じられた。又、本小説後半で政治的な動きが続く事から、しばしば重複事項や回りくどい余談が見受けられたが、海援隊の事情に話の大筋が偏っているがゆえに、長い文章にやや飽きてきた読者にも新鮮味があった一冊となることだろう。
諸隊を使った、藩内の革命。英国との会盟のために長州代表として臨み外交の布石をうつ 海軍総督として対幕戦の海上での奇襲
といったことを次々と駆け足のようにやり遂げていく晋作の様が、著者の簡潔な文章で描かれていて小気味良く読ませます。
主要キャラクターも魅力的だ。いかにも頼りなげな兄と、しっかりものの弟。兄をしょっちゅう叩いたりして見下しているのかと思ったら、兄を尊敬し、気遣い、兄を思うあまり涙を流す。その表現に、韓国ドラマのような「くささ」は見られない。
大金持ちの跡取り息子の捜索という内容でここまで面白くする手腕は見事なのだが、若干最後が蛇足になっているような気がする。幕末の世の流れを、ただの神官がひっくり返すという、おもしろそうなストーリーが始まるのかと思いきや、ほんの数十ページ後には登場人物達は諦めてしまっている。なんとも尻切れトンボだ。この部分を付け足すくらいならば、息子が見つかったところで打ち切った方が爽やかだ。
もちろん、クライマックスの関ヶ原の合戦も圧巻で、特に大谷義継隊と石田三成隊の死を覚悟しての戦いは心を打つものがありました。
なお、本書で最も印象に残ったのは、エピローグとも言える三成の逃亡から刑死までの、そして黒田如水の北九州平定戦から家康への恭順における行動や心理の描写です。特に、如水の「義・不義は事をおこす名目になっても、世を動かす原理にはならない」という言葉は天下分け目の関ヶ原を、そして人間社会の真理を物語っていると感じました。
日本歴史の中で最大の合戦を通してさまざまなことを訴えかけ、そして考えさせられる一冊です。司馬作品の中でも指折りの名作だと思います。
中で語られている長井雅楽の航海遠略策を読み、「この時代でもここまで見通せる人物がいたのだ」と驚きました。 この策の正当性が時代に受け入れられなかったのがとても悔しいです。
江戸幕府とは別に長州藩だけが歴史の大転換を迎えていきます。
特に印象深い場面は長州藩と四カ国連合との交渉の場面でした
舞台は壇ノ浦長州藩は単独で四カ国との談判をするために高杉晋作を交渉が交渉にあたります。その通訳をするのは伊藤俊輔たちあいに英国公使館通訳官アーネスト・サトー
そうそうたる登場人物たちが、日本の将来を変える交渉を始め読み応えがあります。
神風連の鎮圧には、後の日露戦争の立役者、児玉源太郎が活躍した。このとき若干24歳。みごとな統制で夜襲の混乱を建て直し、一気に乱を押さえ込んだ。大物の片鱗が見える。
本書は童門氏が描いた、上杉鷹山の感動小説である。
宮崎の田舎町、高鍋藩から養子として上杉家に迎えられ、質素倹約それでけでなく殖産興業にもつとめ、財政の健全化を達成したその手腕は、現代社会に生きる我々にも十分参考になりうるものだろう。
ただ本書はそれだけではない、よそ者の指導者が始めた改革の反発をどのように静めていったか。藩士や領民達に深く愛情をそそぐ藩主の姿は、時に眼に涙をためさせる。
堂門氏の力作、是非読んでください。
項羽の死をもって美しいこの物語は幕を閉じる。その後の史実は語られないが、この物語を読んだあとに歴史的事実を知ったときの感想はさまざまであろう。自分は美しい物語とその後の事実との乖離にえもいわれぬギャップにいささか戸惑った。