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[ 2008/08/21 04:08 ]
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 | 『あの世の話』 文藝春秋 price : ¥400 release : 2001/12

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手始めに
私は全く本を読むという事に興味がなかったのですが、江原さんの事が気になって「安い本だし買ってみよ」と、思い購入しました。対談なので読みやすく、たった一日で読みきってしまいました。内容は初めて読んだ時は興味がわき良かったのですが、江原さんの半生や思いがこもる本を読んだら悪くは無いですが内容の濃さが圧倒的に薄い気がします。ただ心霊を信じてない人は手始めに読むにはモッテコイカモ、、、。
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 | 『香乱記〈3〉』 新潮社 price : ¥500 release : 2006/04

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 | 『眠れぬ真珠』 新潮社 price : ¥1,680 release : 2006/04/27

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実に快適な読書体験
上下に分かれている長編を、1日で一気に読み終えました。 実に快適な読書体験をしました。作者は非常にサービス満点であり、大変に分かり易い文章で、細部まで良く理解出来るように表現してくれています。また、登場人物たちも非常に能弁で、通常の人はことばでは言わない所まで、丁寧にことばで述べてくれています。ですから、読者としては、考え込んだり、立ち止まったりする必要が無いのですね。まるで、遊園地で遊んでいるように、目の前を興味あるアトラクションが次々と繰り広げられると言う感じです。読み始めたもう止まらなくなりますね。 つまり、小説でありながら、文章をほとんど意識しないで読めるのです。 ですから、読書は苦手、長編なんかとんでもないう人にも、充分に読めるものです。楽しみながら読めて、大長編を読み切ったのだという大きな満足感が得られますよ。 特に、読書を苦手としている人たちへお奨めします。きっと読書の自信が得られますよ。
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作者と読者で完成させる物語
自我の物語として大変面白く読みました。客観的にストーリーを楽しむ読み方をしてもある程度楽しめますが、それだけだと物足りなく感じる人もいるだろうと思うし、何よりもったいないと思います。 書評には謎が残ったままという意見も見られますが、もしそれらの答えが用意されていたとしたら、この本を読む楽しみは半減するでしょう。読者が自らの中にその答えを見出すべく、作者は魅力的な舞台設定を用意してくれている、と解釈するのが適切と感じます。 この作品は、読者自身の物語を喚起する「触媒」として優れていると思います。 また、登場人物達のキャラクターが生き生きとしていて、古くからの知り合いであるかのように親近感を抱かせずにはいません。 100人いれば100通りの読み方ができ、何度も楽しめる、非常に奥深い作品です。
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 | 『蕨野行』 文藝春秋 price : ¥500 release : 1998/11

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詩が生まれ、唄が出来る
心地よいリズムの文章がちりばめられ、物語が展開していく。 悲惨な哀しい内容なのに、そのリズムのためだろうか、気がついたら読み終わっている。 この才能は天賦のものなのかもしれない。 久しぶりにじっくりと考えさせられる本に出会った。
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 | 『秋の森の奇跡』 小学館 price : ¥1,575 release : 2006/04/28

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 | 『約束の冬〈上〉』 文藝春秋 price : ¥650 release : 2006/05

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 | 『約束の冬〈下〉』 文藝春秋 price : ¥600 release : 2006/05

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 | 『香乱記〈2〉』 新潮社 price : ¥540 release : 2006/03

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 | 『香乱記〈1〉』 新潮社 price : ¥500 release : 2006/03

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 | 『ノルウェイの森 上』 講談社 price : ¥540 release : 2004/09/15

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言っていることは凄いが読みやすい
この本のテーマは”生き方”だと思う。 全く誠実でいようとすれば、主人公の周りの人達のように、行き詰まり、行き場が無くなって、結局は死を選ぶしかないのかもしれない。 主人公は話の後半になって目だって嘘をつくようになる。 それは彼が結局は誠実であることよりも生きることを選んだからだと思う。 永沢、緑、特攻隊、色んな人の生き方を見ながら、私も同年代の主人公と一緒に、自分がこれから生きていかなければならないことを考えた。
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 | 『ノルウェイの森 下』 講談社 price : ¥540 release : 2004/09/15

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今と昔
高校生の頃ちょっと話題になったので読んでみました。 いきなりこれはかなりの衝撃でした。まわりの友達にも 読ませましたが、みんな「すごいよこれ!」とハマり まくりでした。今読み返すと、10代の頃の衝撃はないけど やっぱりすごく切なくて良い小説ですね。ただ、最後の方のアレは普通はあり得ないと思う。 レイコさんはとても好きだけど、あのシーンはどうも 引いてしまいます・・・。
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 | 『イルカ』 文藝春秋 price : ¥1,330 release : 2006/03/20

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 | 『東京奇譚集』 新潮社 price : ¥1,470 release : 2005/09/15

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すべて本当にあってもおかしくない話
村上春樹本人が一つ目の短編の出だしで登場し、語っているので どこからが本当でとこからがフィクションなのか分からず、すべての話が本当なのかもと思って読みすすめられる面白さがありました。レキシントンの幽霊の時のように 外国が出てくる話もあるのですが、今回ほど国内の身近なところで おこりそうな、それに身近なところにいそうな登場人物ばかりを感じた作品は初めてでした(私には)。 自分でなければ、親戚・恩師・友人にいそうな登場人物ばかりでおどろきました。 本の装飾のようにとても日本(和)を感じて、しかも今の日本を感じました。
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 | 『七つの黒い夢』 新潮社 price : ¥420 release : 2006/02

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 | 『夜の公園』 中央公論新社 price : ¥1,470 release : 2006/04/22

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 | 『日の名残り』 早川書房 price : ¥756 release : 2001/05

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格調高いイシグロの最高傑作
すでに古典的存在となりつつあると思われる、ブッカー賞受賞の名作。イシグロの作品を一つ読むなら、絶対にこれをお勧めする。これ以上の完成度は、他の作品では残念ながら望めないと思われる。1930年代のイギリス。善意で行動を起こしていたのに、結果的には知らずに悪いものを助けてしまった貴族に仕えた執事の回想録。「自分ができる限りのことをして、自分より偉大なもののために仕えていると信じていたが、実際は自分のしたことはよかったのか?もしそうでなかったとすれば、自分の人生は無駄だったのか?」という問いが、全体を覆っている。感情を抑えた語り口が、かえって主人公のスティーブンスの思いを鮮やかに浮き上がらせているような氣がする。文章にもストーリー全体の流れにも無駄なところが全くない。小説はこうあるべきというそのままの小説。近年の書物にはなかなか見つけられない、dignityを感じさせる格調高い名作。何度も読みたくなる本だ。
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 | 『ダーク (上)』 講談社 price : ¥580 release : 2006/04/14

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 | 『坂の上の雲〈1〉』 文藝春秋 price : ¥620 release : 1999/01

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【商品詳細】
同じ松山で生まれ育った正岡子規と、日露戦争で活躍した秋山兄弟。子規は病と闘いながら俳諧の革新に挑み、秋山兄弟はそれぞれ日本の騎兵、海軍の技術向上に尽力した。当時最強とうたわれたロシアのコサック騎兵を打ち破るべく、ひたすら仕事に打ち込む兄好古と、文学の世界に未練を残しながらも海軍に入隊し、海軍戦術を研究し続けた弟真之。2人のまじめな努力の成果は、歴史が証明している。誰もが立身出世を目指した時代に、彼らがどうやって自分の人生の意義を見出したのか。そんな視点から読んでみるのもおもしろい。 司馬遼太郎の大河小説の中でも、本書は特に評価が高く、ビジネスパーソンをはじめ、多くの人々に読まれている。改革の時代にこそひも解きたい、そんな1冊である。(土井英司)
明治とは・・・。
明治時代。 江戸幕府が崩壊し新しい価値観が生まれた時代。 立身出世欲がある人間で才能があれば誰でものし上がっていけた時代。列強の圧力が益々強くなってきていた時代。 そんな時代の雰囲気を的確に捉え、時に鳥観的に時にはその人物の目線からその人物になりきった台詞まわし。 どれをとっても司馬氏の冷静なデーターから基づいたストーリーと明治の人間を賞賛する氏の情熱が入り交じった圧巻の物語であった。 1巻目は主に好古を中心に物語りが進む。後の陸軍英傑とはとても思えないノホホンとした人物像のギャップが面白く、ただお金の問題で陸軍学校に入ったというのも時代柄だなあと感じる。
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 | 『きよしこ』 新潮社 price : ¥460 release : 2005/06

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全ての吃音児、その親、周りの人たちに・・・
是非読んでみてください。 吃音をもつ子どもの心を、取り巻く環境を、ここまで繊細に鮮やかに描ききった本を私は知りません。涙で読みましたが、読後は爽やかな風がさっと吹き抜けていったような印象が残ります。
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 | 『ダーク (下)』 講談社 price : ¥600 release : 2006/04/14

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悩みなんかふっとんじゃいます
「みんな、同じようなこと考えて悩んでるのね・・・で、相談したり本読んだりするんだけど、どれも通り一辺倒のことしか書いていないのよね・・・はぁ、鬱 T0T」そんな方にお薦めなのが本書である。村上春樹氏のリズムでいとも簡単に問題は解決されていってしまう。何で村上氏は、こんな考え方ができちゃうんだろ。さすがだね(ちなみに、私的に一番励まされたのは「30歳成人説」です)
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 | 『空海の風景〈下〉』 中央公論社 price : ¥780 release : 1994/03

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お大師さんと人間空海
これまで何度か高野山に行ったときに知った数々の伝説、お大師さんは子供のときに一切の衆生を救う誓いを立てて崖から飛び降りたところ助かったとか、中国から帰る時に布教の場にふさわしいところへ落ちろと願をかけて投げた鉾(?)が高野山の木にひっかかっていたとか、なにより今も生きて衆生救済に励んでおられるとか、ありえないとツッコミを入れたくなるような超人話を21世紀の人々にさせる、お大師さんとは一体どんな人なのだろうと思ったのが、この本に手をとったきっかけでした。 それまでの私はまさに伝説の聖者そのものの空海を想像していました。ですから上巻で思いっきり性欲話が、しかも空海がそういうことに人一倍関心があったはずだという説がぶちあげられた時点で、私の中の聖者「お大師さん」としての彼のイメージは傷つき、かなりへこみました。 ところが下巻も佳境に入り、泰範の代筆で最澄に絶交文を書くくだりの頃には、さすが空海、これくらいいやらしくてナンボだ、といった、司馬氏の描く「人間空海」も好きになっていました。 聖者としての彼を期待して手に取った本でしたが、この本での彼は(その後読んだ他のどの空海本にもなかった)平安初期を豪快に泥臭く生きた「人間空海」そのものでした。 「お大師さん」と「人間空海」が同一人物として私の中に溶けるには時間がかかると思いますが、この本で私の空海像はぐっと厚みと深みを増しました。 最初は筆者の感想や分析が多く、感情移入しにくかったため、暇つぶしに読む本だなという程度でしたが、後半(つまり下巻)はぐんぐん引き込まれて一気に読んでしまいました。司馬氏の本は初めてでしたがおもしろかったです。
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 | 『坂の上の雲〈2〉』 文藝春秋 price : ¥620 release : 1999/01

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日清戦争〜参謀真之の誕生
日清戦争での、日本の胸のすくような活躍に心が躍った。硬直化した官僚組織の脆弱さ、小国ながらも、ようやく文明社会の一員として勢いよく成長をはじめた組織の強さというものが明瞭に表現されている。 この硬直ということはすべての成熟した組織に当てはまるもので、私もある大手銀行に勤めている身であり、痛く感じるところがあった。組織の硬直化ということでは、国も企業も関係ないものだと思う。 そして、海軍参謀真之が誕生するまでの成長振り、、、子規の晩年、、、明治男の愚直な眩しいまでの誠実さにことごとく心を奪われた。その後の世界大戦との大きな違いをまざまざと感じさせてくれた。歴史の教科書だけでは学ぶことのできない、重要な史実であると思う。 本当に素晴らしい作品です。先が楽しみ。 〜日本の学校でもこういうものを教えてあげればいいのになあ、まず勉強が楽しくなるような気がするのですが、、、
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 | 『空海の風景〈上〉』 中央公論社 price : ¥720 release : 1994/03

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大差の判定勝ち
空海という空前絶後の巨人を随筆風に描いた作品。空海の思想という核心には近づかず、その周囲を旋回しつつ、周りを点検していくという作業が繰り返される。上空から空海という存在を俯瞰することにより、等身大の空海のイメージを徐々に読者に固めいってもらうという狙いがある。それゆえ、「空海の思想」という核心に近づきたい人は、ある種の歯がゆさを感じるが、読了すると、「俯瞰することで、実は人間空海の実体に近づいていた」ということに気付く。あえて核心から遠ざかり、周囲を旋回しつつ、徐々に人間空海にアプローチしていくという、巨匠司馬遼でしか出来ない見事なアウトボクシング。
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 | 『銀齢の果て』 新潮社 price : ¥1,575 release : 2006/01/20

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 | 『白洲次郎』 平凡社 price : ¥1,600 release : 1999/08

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不思議な人物?
とても不思議な人物の本?(写真集?)です。しかし小市民の私にはあまりに現実ばなれしている話が多く、正直大人用のメルヘンと言った感じでした。写真や背景は昭和初期それ以前の物が多いらしくノスタルジックで見ていてどこかほっとします。レトロな感じの世界が好きな人にはお勧めです。
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 | 『自由訳 般若心経』 朝日新聞社 price : ¥1,050 release : 2005/12

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 | 『模倣犯〈5〉』 新潮社 price : ¥780 release : 2005/12

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 | 『坂の上の雲〈3〉』 文藝春秋 price : ¥620 release : 1999/01

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将のあり方
本シリーズの主役ともいえる日露戦争の開戦前後がこの第3巻。本シリーズを通して、痛いまでにまっすぐ、国家の為に身をささげる人々の思いをびんびん感じてきたが、中でも特に印象に残った場面があった。 日露戦争における海軍を作り上げた山本権兵衛がかつて海軍大臣を務めていたとき、日露戦争での主役となる旗艦“三笠”を英国に発注。しかしながら、資金繰り逼迫で万策つき、どうにも前払い金が払えない。時の内務大臣西郷従道は、事情を聞き終えると 『それは山本さん、買わねばいけません。だから、予算を流用するのです。むろん違憲です。議会で追及されて許してくれなんだら、二人で腹を切りましょう。二人が死んで主力艦ができればそれで結構』 本当に胸が熱くなりました。この時代にはこんな人材が少なからずそこら中にいた、、、というより、武士の魂を色濃く残す当時代の常識的な生き方なのですね。 覚悟が違います。本気度が違います。自分と比べて余りの違いに愕然としました。 本シリーズを通して上記のような精神に随所で出会うことができます。
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 | 『模倣犯〈4〉』 新潮社 price : ¥780 release : 2005/12

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【商品詳細】
著者は「私は信仰を持たない。あえて言えば、このエッセイはそのあたりにも多少の価値があるかもしれない」と言明して『旧約聖書を知っていますか』を上梓(じょうし)した。本書はその姉妹編。「欧米の文化に触れるとき、聖書の知識は欠かせない」とわかってはいても聖書を通読するのは骨である。新約聖書を知識として読む場合のつまずきのひとつは「福音書に記されている奇蹟」だろう。これは「のべ数にして60件ほど。重複しているものもあるから、実数としては30件あまり」あると分析。というのもミステリー作家である著者はイエスの教えの中核を抽出するため福音書の全文をコピーし「教義を示しているもの」「たとえ話を主とするもの」「奇蹟を起こしているもの」「事実の経過を記しているもの」に内容を分類し「あまり本質的ではないと思えるもの」を取り除く作業をしている。そんな手法があったと知るだけで新約聖書はグンと身近になる。そしてイエスのたとえ話についても「深い意味を持つものもあれば、その場のやりとりに近いもの…つまり、敵対者から攻撃を受け、それをかわすためにヒョイと放ったような言葉もないではない」と、聖書挫折者が連ねそうな不審点にまず相槌(あいづち)を打ってくれる。そして阿刀田流にシャッフルした新約聖書の流れに沿って読者を源泉へ誘う。自在に半畳を入れた『旧約聖書を知っていますか』に比べてエンターテイメント性は低いが本書は読者を原書に対峙させる力を持っている。(松浦恭子)
新約聖書の魅力を余すところなく伝える好著
自分は信仰を持たないという阿刀田氏が、かなりの歳月をかけ、聖書に出てくる現地も訪れて書き上げた意欲作。短くはない新約聖書のポイントをうまくつかんだ上で、推理小説家ならではの機知も働かせ、面白い読み物に仕上げています。時代背景や、ユダヤ教との関係も簡潔にまとめられていて、これ一冊でだいたいのところは分かるようになっているのではないでしょうか。人間としてのイエスの心の葛藤や使徒たちの人となりに想像力を使って思いを馳せていくところに、信徒でないと言いながらシンパシーがこもっていて、爽やかな読後感があります。 西洋文学には、聖書からの引用や言及が多いので、文学好きは読んでおくとタメになる一冊と言えるでしょう。時間がなければ、もちろんこれ一冊でだいたい良!のでしょうが、実際に聖書を読んでからこの本を読むと、一層理解が深まると思います。
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 | 『風の歌を聴け』 講談社 price : ¥400 release : 2004/09/15

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再会
村上春樹の「風の歌を聴け」、僕が高校生だったころに読んだ本だ。当時は何がなんだか分からずに、しかし引きずり込まれるように読んだ。 こうして再び新装丁で出たので衝動的に買ってしまった。読めば読むほど深く、しかし、よく分かる。面白い。新人でこれだけ書ける人はやはり天才だと思う。芥川賞を取った「二人」なんて足元にも及ばないものがある。 デレク・ハートフィールドという架空の作家を創り出すあたり、そしてそれを実在すると信じ込ませる力はやはりすごい。ハートフィールドの小説の内容の説明(もちろん村上さんの創作)がちょっと出てくるが、これは主人公である「僕」の求めていること、こう在りたいと思うことを投影しているように思えるのは僕だけだろうか?村上作品において「井戸」はコミットメントとの関係が深いという観点から見てという話だけど・・・。 そして、「鼠」が書こうとしている小説は「風の歌を聴け」を書いている時点での、村上氏本人の小説のことのように思える。 奥が深く、何度でも読めるこの作品。ぜひお勧めです。
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 | 『栄光なき凱旋 上』 小学館 price : ¥1,995 release : 2006/04/17

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 | 『坂の上の雲〈5〉』 文藝春秋 price : ¥620 release : 1999/02

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旅順陥落
旅順での乃木司令部の余りのまずさに、ついに別の場所で開戦の指揮をとっていた児玉が、旅順の指揮に乗り出す。簡単なことに見えるが、軍の内部でそのトップが交代するということはとんでもないことというのが常識であった。何も、官僚的な組織論から出た考えではなく、兵士の士気等戦争には欠かせない重要なものがそれにより失われるということが現実によくあったのだろう。 しかし、それを児玉は見事に、組織を崩壊させることなくやってのけた。しかも、その後すぐに203高地(旅順攻略のポイントとされた場所)を陥落させる。方法はいたって単純で、分散していた兵力をこの1点に集中させたのである。 逆に言えば乃木司令部、特に無能であると著者の切り捨てられた参謀伊地知はこんな当たり前のことをかたくなにやらなかった。 児玉の活躍はまさに痛快であった。歴史的には表面に出てくることのないこの大活躍を著者は見事に描写してくれた。素晴らしいことだと思う。
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 | 『坂の上の雲〈8〉』 文藝春秋 price : ¥620 release : 1999/02

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じんわりと残る感じ
1巻から8巻までやっと読み終えた。読了後、不思議と、心を激しく動かされるような感動は無かった。この「坂の上の雲」は「小説」とはいえないからだろう。この作品は、日露戦争という事件を、なるべく客観的に書いた叙事詩といえるものだと思う。秋山兄弟、正岡子規、東郷、乃木と、いろいろな人物が出てくるが、彼らの私的な感情は殆ど描かれていない。むしろ、私的な感情を抑え、対ロシア戦争で勝利するという目的の下で、自分の役割を規定し、邁進していく生き様が描かれている。自己を犠牲にして、大きな目的のために邁進していく生き様が、現代で生きている自分にとっては新鮮で小気味良かった。純粋にかっこいいと思った。その感慨が、自分の中にじんわりと残っていく感じだ。 乃木将軍は有能な司令官ではないが、偉大な精神者として描かれていた。「精神主義と規律主義は無能者にとっての絶好の隠れ蓑である」という一節が自分には印象に残った。自分にとっては、乃木将軍の気高い精神はかっこよく思えた。
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 | 『坂の上の雲〈4〉』 文藝春秋 price : ¥620 release : 1999/01

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乃木神話の現実
徹底した事実調査を背景に、著者の鋭いメスが容赦なく振り下ろされる人物が多く登場します。神格化までされた、乃木将軍もその一人。 藩閥政治の寵児として、出世を果たしたがその能力はと言えばはなはだ疑問であるとばっさり。歴史に弱い私でも乃木将軍の話は聞いたことがありました。その記憶と著者の描写とのあまりの落差に驚きを禁じえませんでしたが、著者の描写が限りなく事実に近いのだろうと思います。 人格には優れていたが、知識がなく、結果能力のない参謀である伊地知を見極めることができなかった。それが旅順総攻撃の惨憺たる悲劇を生むことになる。 鉄壁の要塞を前に、初めて目にする機関銃の掃射で、仲間の兵士がごみのようにあっけなく殺されていく。殺されても殺されても、士気を失わず、国家防衛のため自らの命を喜んで差し出す兵士達の凄まじいまでの気迫、気概に心を打たれると同時に、多数の死傷者を生み出した作戦の虚しさにやるせなさを感じました。
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 | 『栄光なき凱旋 下』 小学館 price : ¥1,995 release : 2006/04/17

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 | 『4TEEN』 新潮社 price : ¥500 release : 2005/11/26

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 | 『流星ワゴン』 講談社 price : ¥730 release : 2005/02

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逃げない
ワゴンに乗って過去へ行く話。ディケンズの「クリスマスカロル」を思い出してしまう設定です。 スクルージは改心しましたが、この作品では改心ではなく決心でした。現実から逃げないということの大切さがおおきく感じられます。 やはり重松清にこの手の話書かせたら巧いですね。
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分かりやすく面白い旧約聖書のガイドブック
以前から旧約聖書に興味はあったけどちょっと難しそうで敬遠していましたが、本書を通してちょっとだけ旧約聖書の世界に足を踏み出せました。 内容的には旧約聖書を噛み砕いて独自の解釈を加えながら、時には楽しく、時には下世話に(?)解説しています。 ただ、途中フランス文学の話が引き合いに出されたあたりからちょっとくどくなったのが残念です。それでも全体としては絶対にお勧めの一冊です。
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 | 『坂の上の雲〈6〉』 文藝春秋 price : ¥620 release : 1999/02

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悲しみの章
本巻には203高地攻略においてロシア陸軍の大砲という兵器に対し、機関銃と兵力だけで対抗するという愚行を幾度も繰り返し屍の山を重ねる日本軍の悲惨な状況が克明に描かれています。陸戦に対する固定概念に固執し、かつ最前線から離れた兵営にて現況を感じることのできない日本軍中枢部の愚かさが読むものにはたまらなく、とても切ない気持ちになります。戦略変更を断行すべく苛立ちと怒りに震える児玉源太郎、しかしながら当時の指揮官に対する気遣いからあくまで表立った更迭すら行わず、影となり指揮を振るった児玉の日本人としての行動等、本書において初めて知った日本人が多いのではないでしょうか。しかし、彼のこのような気遣いが逆に本人の寿命を縮めてしまい、更迭を免れた指揮官が戦後最大!!!功労者として国民から神格化されてしまいます。これこそ運命の皮肉と言わざるを得ません。その一方、艦載砲を陸に揚げて203高地を撃破したり、秋山好古によるコサック騎兵隊への機銃砲攻撃等、合理的かつ斬新な戦法でかろうじて勝利を収める経緯は読むものを引きつけます。
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 | 『功名が辻〈4〉』 文藝春秋 price : ¥570 release : 2005/03

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最後の意外な展開
律儀のみが取り柄の夫・一豊、それに才智溢れる妻・千代、才能の無い夫を千代の内助により、一国の主になるという二人の夢が、叶い土佐一国を拝領することになった。入国に際し、土佐の先住の郷士達の抵抗にあい、困り果てる一豊だが、最終的には強攻に出、主たる郷士達を虐殺することにより土佐を鎮撫する策をとってしまう。創業のころとは異なり、大きな組織となった山内家では、もう千代は蚊帳の外の存在であり、相談も無かったことは、彼女を悲しませ、また、彼女が夫と作ってきたものが、そんなもの(領民を平和に治めるのではなく、力による支配であったこと)になったことに、彼女は、自分の半生が何であったのかと悩み、また夫の無能さを嘆きたく、またなじりたい気持ちになる。一豊の狭量故に、民衆を治められなかったことが、最後に敢えて描かれているのは、司馬遼太郎は何が言いたかったのか考えてしまう。幕末まで続く、土佐の上士・下士の軋轢の原因といえば、この始祖一豊の方針というか、取った手段のためであろうが、一豊や山内家の老人達が本当に無益無能だったとは云いたくはない。それほどに進駐してきた者が先住者を治めるのは難しいものだと思うし、実際、力によらねば上手く治められなかったのではないだろうか。結果論から云えば、上士下士の対立から、幕末、郷士の脱藩者が出、自由な発想で行動できたことが、明治維新の立役者を多く輩出する結果になったような気がする。私は、一豊のことを、作品中で千代が言うほどには馬鹿にはできないと思っている。なぜなら、実際、戦いに臨んだは彼であり、生死をかけたのは彼だから、軽んぜられるのは酷なような気がする。利口な忠告者より、現場に立つ実践者の方が辛いのである。世の奥様方にも、そのことは解かって欲しい。『旦那さんを大切にしてあげて欲しい』と、なんだか最後は私の願望になってしまったようで、失礼しました。
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 | 『うらおもて人生録』 新潮社 price : ¥540 release : 1987/11

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無頼漢からの贈り物。
数多くある色川武大氏の作品の中で、とにかく、愛が込められた作品だと思います。幅広い人脈を持ち、様々な経験と想像を持った筆者にしか書けないリアリティと説得力があり、ふとした時に何度でも読み直して、自分の血に細胞に染み込ませたい、まさしく一生ものの作品だと、個人的にはそのぐらいの価値があると確信しています。 その年代で読む人は少ないのかもしれませんが、あえて十代の方に向けてお薦めしたい作品でもあります。 深く優しく、これからの人生を支えてくれる筈です。
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 | 『坂の上の雲〈7〉』 文藝春秋 price : ¥620 release : 1999/02

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将としての資質、戦争を行う国家としてのあり方は、、、
奉天の会戦がメイン。およそ日本がロシアに勝てる状況ではありませんでした。実際に読んでいても『本当に勝ったの?』という思いは消えません。筆者もそう考えているからです。 この会戦における最大の要因は『敵将の無能、敵国の官僚化』だとすることができます。戦争において自己の保身、利益のみを追求する腐敗官僚主義が主導権を持つことはそのまま滅亡に繋がることがよくわかります。 腐敗官僚が指揮する戦争においては、ロシアほどの大国をして、武力、経済力の面で弱小といわざるを得ない日本のような小国にさえ負けさせてしまいます。驚くべき事実ですが本当のことでしょう。 日本男児としては痛快な快進撃を期待してしまうところですが、事実は全く違います。驚くべきとしか言いようのない臆病、保身、官僚主義が“無能”という致命的欠点となって日本を勝利に導きます。 人生においても学ぶべき教訓が明確に描かれています。
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 | 『竜馬がゆく〈1〉』 文藝春秋 price : ¥620 release : 1998/09

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もっと若いときに読みたかった。
司馬先生の本の中では、一番好きです。 なんといっても、竜馬がすぐそこにいるかのように生き生きと描かれています。読んでいて楽しい!もう何度読み返したか、わかりません。 仕事に疲れたとき、行き詰まりそうになったとき、ときどき引っ張りだしては竜馬に会い、元気と勇気を貰っています。 大志を貫徹させるために、同士を募り、人脈をつくり、自分らしく(ここが一番難しいのですが)計画を立て、あせらず確実に維新(倒幕で終わずその先を見ていた竜馬って本当に凄いです)を成し遂げた生き様は何度読んでも気持ちが高ぶります。「決して言い負かさない、言い負かせば恨みが残るだけだ」「人と人とを利でつなぐ」など、実社会でもずいぶん役立っています。 これからの時代、新聞やテレビに踊らされない自分の視点をもつ教育が必要だと思います。学校でそういったことを十分に教えられない現在、この本の竜馬の視点、行動は大いに学ぶところがあると思います。 惜しむらくは、高校生の時にこの本に出会いたかった。もっと人生が変わっていましたね。という気持ちを込めて、甥っ子に先月送りつけました(笑)。読んでほしいなぁ。
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 | 『日本よ、再び』 産経新聞出版 price : ¥1,470 release : 2006/04

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 | 『模倣犯3』 新潮社 price : ¥700 release : 2005/11/26

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 | 『功名が辻〈3〉』 文藝春秋 price : ¥570 release : 2005/03

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千代の世渡り術
秀吉の生前は秀吉に、秀吉の死後は家康にと周りの各大名は振り回されていますが、山内家は上手く世渡りをしています。それも、千代の才覚があってのことですが、千代の賢さが世渡りだけにしか活かされていないのが残念です。戦国時代に6万石の一大名が生き延びていくのは大変だというのは解りましたが、まことに残念です。 世間が派閥争いで騒いではいたものの、千代と一豊の生活は上杉討伐を除けば平穏な生活が多く、一巻に比べ三巻は少々物足りませんでしたが、戦国時代の一大名の生活が詳細に表現されていましたので、勉強にはなりました。
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 | 『功名が辻〈2〉』 文藝春秋 price : ¥570 release : 2005/02

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『新史太閤記』を読んでしまっていると辛い
内容としては一巻に引き続き面白いが、『新史太閤記』と重複する内容が多く見られ、やや飽きてしまう。また、秀吉や家康に割かれている部分が多く、伊右衛門の人となりが非常に薄くなるのが残念。 千代が何とかつないでいるという感じもしないではない。 (明らかに筆者が伊右衛門よりも秀吉や家康などを描きたくなってきてしまっている傾向が感じられる。) あまり伊右衛門のことには触れられていないが、城主として長浜に就き、少しずつではあるがここでも立身出世を進めている。 次の三巻に期待したくなる一冊である。
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 | 『関ヶ原〈下〉』 新潮社 price : ¥700 release : 1974/06

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2人の駆け引きに吸い込まれます・・
関が原の合戦は、言うまでも無く、それまでの日本史上最大の戦闘です。 その勝敗は、誰もが知っています。 しかし、その戦いに至るまでのプロセスと、戦闘における緻密なシーンは歴史に遡らねば分かりません。「関ヶ原」 そこには、数々の政治的・頭脳的・心理的・打算的な駆け引きがありました。 神秘的とまでも言える頭脳を持つが、哀しいまでに他者の心理が読めない「石田三成」 人望を集め、その人望と政治的圧力を老獪に使いこなす「徳川家康」 私は、読み進めるうち、この2人の駆け引きに吸い込まれてしまいました・・ 登場人物も様々です。 司馬遼太郎の精密な人物観察と、スケッチのように捉えていく描写は、実際の映像表現よりクリアに見えてくるように思えます。 素晴らしい作品です。
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問題作ですね。
問題作ですね。 読むと疲れますが、読んだほうがいいです。 村上春樹の作品はいつも、ひとつの作品を読み終えてから次の作品を手にとる気が起こるまで時間がかかります。が、必ず次の作品を読もうという気が起こります。この作品は、読み終えてから次の作品を読もうと思うまでにかかった時間が一番長かったです。でも、次の作品を手にとったときの期待もまた最大でした。 なんというか、内容についていくら説明してもそのものを読まないとわからない本だと思うので読んでください。核心を要約できない本なのです。
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 | 『模倣犯1』 新潮社 price : ¥820 release : 2005/11/26

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 | 『関ヶ原〈上〉』 新潮社 price : ¥740 release : 1974/06

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