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翔ぶが如く〈4〉
翔ぶが如く〈4〉
文藝春秋
price : ¥570
release : 2002/03

佐賀の乱、台湾出兵、時代は過熱していく

明治6年10月に下野した西郷は鹿児島で隠遁生活を送っている。司法卿江藤新平も明け7年1月に佐賀に戻り、2月に反乱を起こす。大久保は、政府内の同情論を尻目に、江藤に対しさらし首という極刑をもって望む。同藩の黒田の殺人スキャンダルは揉み消したのに、である。

さらに西郷の征韓論を叩きつぶして半年もたたないうちに、台湾出兵を自ら主導した。このあたりはどうも、いきあたりばったりの観が否めない。やはり謎は多い。

封印サイトは詩的私的手記―I Say Essay Everyday
封印サイトは詩的私的手記―I Say Essay Everyday
幻冬舎
price : ¥760
release : 2003/08

まるで赤い彗星

『白い絵の具に青を少しずつ混ぜていくと、なんだかだんだんブルーになるの』(6月25日金)
 この文章が大好きである。ステキだ(笑)。

 九十九%の人にとって、森先生は、助教授もやっているらしい優れたミステリィ作家であろうが、ぼくにとっては、ミステリーも書いているらしい最良のエッセイストである(笑)。小説は一冊も読んだことがないが、このエッセイ集だけでも十数回読み返している。
 小説にうといぼくは、森先生の小説を書くスピードがプロではふつうと思っていたが、どうやらちがうようである(笑)。ちょっと安心した。小説家志望の人は、絶望しないように。
 七月十九日(月)の日記に深く共感した。

バガボンド―原作吉川英治「宮本武蔵」より (8)
バガボンド―原作吉川英治「宮本武蔵」より (8)
講談社
price : ¥550
release : 2000/10

生きるとは?

 最初は,宮本武蔵ものということで,ありがちなアクションだけ派手で敵をどんどんやっつけていく話だと思ってたのですが,実は深い深い話なんですよ.  主人公の武蔵がいろいろな人と接していくことで剣豪としても人間としても成長していくプロセスを魅力的に描いています.どのように生きるかといった哲学的な考えやものの見方が随所に現れて,非常にためになるマンガでもあります.バガボンドを読んで,生きるヒントを探してみてはいかがでしょうか.
迷宮百年の睡魔
迷宮百年の睡魔
新潮社
price : ¥780
release : 2005/05

22世紀のミステリィ

『女王の百年密室』に続き、ミチルとロイディの旅を描く第二章。
舞台は22世紀。海に囲まれた島イル・サン・ジャックで起こる殺人事件を主軸に、
サエバ・ミチルとウォーカロン(ロボット)のロイディら、魅力的な登場人物が活躍する。
喜怒哀楽が顕著なミチルと、感情のない(が、どこか人間味のある)ロイディの
生真面目な会話がとても面白い。
謎解きあり、アクションあり、恋愛ありの贅沢な一作。
また森さんの書かれる未来の世界観が、緻密でリアルで非常に興味深い。

この物語は三部作とのことだが、一作一作が簡潔しているので安心して読める。
とりあえず『女王の百年密室』と『迷宮百年の睡魔』を読破して、次作を待ちましょう。

タイトルマッチ
タイトルマッチ
講談社
price : ¥620
release : 1993/12

岡嶋作品制覇中

今回は、ボクシング界の裏側やボクサーの心理を題材としたサスペンス。
十分勿体つけられながら話が展開して、もぉぉイライラさせられた(笑)
チャンピオン戦を誰にやらせるかという、ボクシングジム同士の駆け引きなどボクシングは、全く無知の世界だったのでちょっと勉強になった。
白い巨塔〈第5巻〉
白い巨塔〈第5巻〉
新潮社
price : ¥620
release : 2002/11

ショックでした。。

最後の落ちは色々な意味でかなりショックでした。。人生の意味を小1時間ほど考えました。テレビ版を見て続きが気になりついついよんでしまったんですが、小説でしか味わえない独特の表現が用いてあるので、僕が受けた印象はテレビとはだいぶ異なるものでした。(あたりまえか)とにかくスケールの大きい小説なので、一度読んでみてください。
未来のイヴ
未来のイヴ
東京創元社
price : ¥1,575
release : 1996/05

日本語って変わるものですね

 「浅薄な美女アリシヤ、外見と中身のギャップに苦悩し、自殺まで考える青年のため、エディソンは人造人間ハダリーを造る。」という内容。とても興味が湧き購入したのですが‥。
 完成した人造人間と青年の葛藤・憎しみ・愛などのドラマの展開を予想していましたが、実際に完成された人造人間が登場するのは、最後の最後でした。
 それまでの間、何が語られているかというと、「恋人アリシヤの俗物性」「まじめな男を食い殺す女性」「人造人間の造り方」「人造人間を造る事の是非」「魂って愛ってこういうもの」等など。エディソンと青年二人がずーーーっと話すだけで、大部分のページが埋められてます。
 人造人間と青年の話が主ではありませんでした。期待していたものとは違う話でした。
 ただ、久々に丁寧な日本語を読めてよかったと思います。正漢字って、書く分にはややこしくて嫌だけど、目で見て読むにはきれいですね。
破戒
破戒
新潮社
price : ¥660
release : 1954/12

歴史に残っちゃったよ

 えた、ひにんなどの日本の差別をテーマにした作品。決して前向きでも明るい話でもないけど、過去にあった歴史の暗部の一部を確かにきりとっている内容で、文学として申し分のないレベルなので一読あれ。
 破戒のシーンはもう感涙です。
キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』
キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』
講談社
price : ¥840
release : 2005/04/21

企画の勝利?!

ニーチェといえば、ナチスと結びつけられて考えられたり、「神は死んだ!」といった過激な言葉が連想されるため、なんとなく胡散臭いと思われていることが多いですが、本書の内容も結構過激です。一方で「なるほど」と納得させられることが多いです。

西洋世界そのものとも言えるキリスト教(特にキリスト教に関わっている人たち)を痛烈な言葉で批判しているのは、なんとも大胆です。読んでいて確かに爽快です。

また、日本語訳が相当にくだけていて読みやすい。これは哲学というものに対して持っていたコンプレックスを吹き飛ばす画期的なものだと思います。(それぞれの小見出しも凝っていて笑ってしまいました。)

日本人の僕たちから見れば、たとえばアメリカのブッシュ大統領(とそのバックのキリスト教右派)の言動は違和感ありますよね。そうした言動の裏を知る意味でも本書は面白いと思います。もう亡くなっている有名哲学者の作品なので、訳者が個人攻撃されることもないでしょうし、面白い企画だと思います。

社会の洗脳に負けずに批判的に考えることの大切さが身にしみて分かります。哲学は難しそう、と敬遠せずに是非読んでみてください

泳ぐのに、安全でも適切でもありません
泳ぐのに、安全でも適切でもありません
集英社
price : ¥480
release : 2005/02

目から鱗。

 江國香織は女の人が読むもんだとゆーどこからか生まれた先入観で今まで読んだことがなかったんだけど、あまりに素敵なタイトルに思わず手にとってしまった。で、読んだら目から鱗。もったいなかったなぁ、もっと早く読んどきゃよかったなぁと後悔。表題作、「うんとお腹をすかせてきてね」、「りんご追分」が好きで、特にドキリとさせられたのは「りんご追分」。現実の一瞬を切り取る朝の公園のトランペットのりんご追分。トランペットの音色と、りんご追分という曲以外の組み合わせが考えられないくらいにはまってます。詳しく書きたいけど、これから読む人の印象が薄れるので略。表題作のリアルな生活の距離感、「うんと〜」のみずみずしいほどの食と身体の躍動感。まだ江國香織を読んだことのない人、この本からどうですか?
釈迦
釈迦
新潮社
price : ¥540
release : 2005/10

私は美人
私は美人
朝日新聞社
price : ¥1,260
release : 2005/11

風が吹いたら桶屋がもうかる
風が吹いたら桶屋がもうかる
集英社
price : ¥560
release : 2000/07

お約束

毎回、ほとんど同じシチュエーションと台詞回しにも関わらず、ほのぼのとした謎と登場人物が、飽きさせずに読ませる。
森鴎外 生き方の『知恵袋』 人生論ノート―いつも自分の身近に
森鴎外 生き方の『知恵袋』 人生論ノート―いつも自分の身近に
三笠書房
price : ¥998
release : 2006/02

新訳 星の王子さま
新訳 星の王子さま
宝島社
price : ¥1,575
release : 2005/06/27

やっぱりすごい

久しぶりに読んでみて、あらためて、名作と実感。簡潔な言葉の中に、深い意味があり、仏文学の真髄を見るようである。「人間の土地」など数々の名作を残したサン・テグジュペリが、この本を書いた想い。その平易なフランス語を、忠実に訳しつつ、美しい現代語に蘇らせた彼女の功績。これが遺作となった彼女の偉大さ。さらにまた、いつまでも静かに読み継いでいきたい本である。
がっこうのうた―大きな声で読む詩の絵本
がっこうのうた―大きな声で読む詩の絵本
偕成社
price : ¥1,050
release : 2004/04

ゲラゲラ笑いました。

とにかく大声で、しかも早口で読む。
最後のいぬくんくんくんなんか
おかしくって、おかしくって、
しかも意外なおちまでついていて、
何度も何度も読んでいます。
(全然「くんくん」じゃないし、この犬・・)
誰かに読んであげて、その人が大笑いするのが、またおかしい。
夕方、ごはんが終わって、息子にせがまれて大声でゲラゲラ笑いながら読んでいますが、横でまだごはんを食べているお父さんはどう思っているかな?
翔ぶが如く〈9〉
翔ぶが如く〈9〉
文藝春秋
price : ¥570
release : 2002/06

翔ぶがごとく襲い、翔ぶがごとく退く

薩摩兵は「上代の隼人が翔ぶがごとく襲い、翔ぶがごとく退」き、果敢な戦闘を展開するが、徐々に、数で勝る政府軍に押し戻され、ついに鹿児島城裏の城山に逃げ込む。

薩摩軍の2将、桐野と篠原には全く作戦も戦術もなく、軍の指揮官というよりも1個のサムライであった。これでは物量がものをいう近代戦はでは到底勝てない。300年前の関が原でさえ、勝てなかったのではないだろうか。そういう人物を近くにおき将にした西郷に、人を見る眼は果たしてあったのだろうか。西南戦争は、戦争というより、無謀なサムライの一揆だったのだ、という印象を強く受ける。

逆説の日本史〈8〉中世混沌編―室町文化と一揆の謎
逆説の日本史〈8〉中世混沌編―室町文化と一揆の謎
小学館
price : ¥690
release : 2004/05

社会集団同士のせめぎ合いこそが歴史だ

シリーズ第8巻の本書は、室町時代の文化(能・将棋・茶道など)、および戦国時代に向かいつつある時期の、室町幕府のぐらつきを中心に説いていきます。

シリーズ全体を通して言えることですが、人が歴史を動かしてきた、という事実を改めて認識させられます。その時そのときの社会情勢、経済情勢にあわせて、各社会集団(この巻で言えば、貴族、武士、農民など)の利害がぶつかり合い、新しい社会システムが組みあがっていく過程が克明に描かれます。そして、各集団の相対的立場は、リーダーのエゴ・ビジョン・組織力によって、相対的に強くもなれば弱くもなる、そんな現実が見えてきます。つまり、自分の社会的ポジションは、意識的にせよ無意識にせよ、自動的に付与されるものではなく、他の社会集団との激しい相克のうちに勝ち取るもので、そのせめぎ合いこそが歴史に他ならない、そんなメッセージを受け取りました。日本史はつまらない、と思っている人にもお勧めできるシリーズです。

さかしま
さかしま
河出書房新社
price : ¥1,155
release : 2002/06

美酒のような小説

主人公のフロルッサス・デ・ゼッサントの趣味と嗜好がつらつらと書かれてるだけ・・・
と言えばそれだけでしかないストーリー性もない奇異な小説
ところが小説を読むコトが好ましいと思えないあたしの
人生においてもっとも再読されてる小説なんである
尤も通常の小説のようにストーリーを追うのでなく
専らなんとなくページを開いて

主人公の語る退廃的かつ官能的な世界に身を委ねるように読み進み
美酒に酔うのと同じ感覚を得るモノである

名人は危うきに遊ぶ
名人は危うきに遊ぶ
新潮社
price : ¥420
release : 1999/05

アダルト・チルドレンと家族―心のなかの子どもを癒す
アダルト・チルドレンと家族―心のなかの子どもを癒す
学陽書房
price : ¥1,631
release : 1996/04

理解が回復につながるため、触れておきたい本。

 アダルト・チルドレンという言葉は、理解しやすいとはいいがたい。アダルト・チルドレンとは、アルコール症患者の家庭もしくは機能不全家族で育ったために深刻な自己不全感を抱えて生きている人のことである。言葉自体は、大人っぽい子供ととるのが語感として自然なので、はじめて聞く人はなんのことかと思うのではないだろうか。
 アダルト・チルドレンという言葉は、境界があいまいであり、診断基準もないが、幼少期の環境が成人後に与える生きにくさの原因を幅広く説明する言葉である。また、関連する“共依存”や“イネイブリング(許容)”などの言葉はより確立している。これらの言葉は、理解が回復につながるという面があり、重要である。一度、触れておきたい本である。
名探偵の掟
名探偵の掟
講談社
price : ¥620
release : 1999/07

定石をぶち壊せ

推理小説の定石を否定しているような感じがして、それなら自分はどんな小説を書くのだという気になって、東野圭吾を読むきっかけになった本。
羅生門・鼻
羅生門・鼻
新潮社
price : ¥380
release : 2000/00

純粋に面白い

いわゆる“王朝もの”と呼ばれる、平安時代を題材にした短編小説集であるらしいです。どの作品も読み応えがあって、純粋にエンターテイメントとして「面白い」と感じました。
どの作品も人間のエゴとか欲望とか、そして思い通りにならない現実の人生の空しさなどを描いている気がしました。
「鼻」は劣等感を持つ人間の姿をコミカルに描いている感じがして、むしろ読後スッキリと救われた思いがしました。
「芋粥」は一番好きな作品で、現実でサエナイ人でも、叶わぬ夢とか野望とか欲望を持っている限りは死人ではないということ。そして、その夢が叶ってしまったら、その人はすでに死んだも同然なのであって、それを知ってなのか、五位の夢をわざとかなえてしまった利仁はほんっとうに嫌らしい人間だと思います。現代社会にも、こういう驕った“勝ち組”っていますよねぇ・・・。
「邪宗門」はこれからいい所ってところで未完のまま終わってしまい非常に残念。
「袈裟と盛遠」は男女間の愛憎を描いた逸品だと思います。でも、実は愛でもなんでもなくて、盛遠は袈裟を愛してもいないし、袈裟も盛遠のことも夫の事も全く愛していない。袈裟は誰のためにでもなくて、ただ自分の名誉のために死を選んだのかなあと思いました。まさに人間のエゴを描いていると思います。
「好色」もかなり好きです。これもやっぱり「芋粥」と同じで、叶わぬ夢、手に届かない女性は、手に届かない限り最高の美であって、手に入れたらもう美ではなくなってしまうのだろう。その意味で、侍従の“きれいなウ○コ”の策にかかって死んだ平中は、「芋粥」の五位よりは幸せだったのではないでしょうか?
三国志〈9の巻〉軍市の星
三国志〈9の巻〉軍市の星
角川春樹事務所
price : ¥600
release : 2002/02

感動しました。

三国志の小説はいろいろな人が書いていますが、
中でも北方三国志は秀逸だと思います。
歴史そのものよりも、個人の感情に焦点を当てるところが気に入っています。
最後の関羽が死ぬところでは、筋書きを知っているのにもかかわらず、
不覚にも号泣してしまいました。
三国志初心者の人でも、この小説なら入りやすいのでは。
象と耳鳴り―推理小説
象と耳鳴り―推理小説
祥伝社
price : ¥590
release : 2003/02

できすぎた家族

元判事の関根多佳雄、その長男で検事の春、長女で弁護士の夏、関根の妻、彼らがかわるがわる探偵となって、日常の些細な会話などから、事件を解決していく。ただ会話を進めていくうちに、解決に至ってしまう。できすぎの感は否めませんが、それもありかな。
個人的には、身近なところに存在する小さな謎ゆえに、できすぎた設定の家族が解決するのではなく、当たり前にいる人達が解決しても良かったのでは。
不毛地帯 (1)
不毛地帯 (1)
新潮社
price : ¥860
release : 1983/01

主人公の生き方にしびれます

大本営参謀から近畿商事に入社した、主人公・壱岐正の生き方に、しびれました。転ずるにあたって、首実検をするのであれば、不採用という不名誉は勘弁願いたいという意味の意気地から、引き込まれていきます。企業参謀としての言動に多いに感化されました。緻密な構成に基づく輻輳する感覚を多いに楽しめる大作です。
模倣犯〈上〉
模倣犯〈上〉
小学館
price : ¥1,995
release : 2001/03

上巻だけでも面白い

宮部さんらしく、
様々な立場の人の心を描写しています。

被害者・加害者・被害者の遺族など
また、同じ被害者の遺族でも別々の考え方とか。

上巻のみでも楽しめます。
もちろん、下巻がすぐに読みたくなりますけどね!

愛の詩集―室生犀星詩集
愛の詩集―室生犀星詩集
角川書店
price : ¥567
release : 1999/01

犀星の詩が好きな方、必読!

「ふるさとは遠きにありて思ふもの、そして悲しくうたふもの」…著者の室生犀星という名を知らなくても、誰でも一度は何処かで読んだ或いは口ずさんだであろう詩集「抒情小曲集」を筆頭に、本書は室生犀星が生涯書きつづけて来た膨大な数の詩の中から特に良い作品を選りすぐった書籍である。本文も読みやすいので、室生犀星の詩が好きな方はもちろん、犀星の詩に興味がある方で読んだことが無い方はぜひ一度目を通される事をお勧めしたい。
二十歳のころ〈1〉1937‐1958―立花ゼミ『調べて書く』共同製作
二十歳のころ〈1〉1937‐1958―立花ゼミ『調べて書く』共同製作
新潮社
price : ¥820
release : 2001/12

二十歳を過ぎても

原爆体験者の話は涙をこらえることが出来なかった。
今の時代に日本という場所に生まれた育ったことがどういうことなのか
見つめなおすきっかけになった。

松本零二さんの話はクリエーターの本質が見えたようで特に参考になった。

ただ大成した有名人ばかりなので読者は自分とのギャップに愕然とするかもしれない。僕はした。
そのときに山藤章二さんの項を読もう。
楽になる。
大事なのは他に惑わされず、現在の自分を冷静に把握し、常に今より少し上を目指していくことだと思う。

現在私は25歳。
20歳の時に出会いたかった本だった。
でもへこたれるわけには行かないので
まだチャンスありと信じ大いに生きようと思う。

花と龍〈上〉
花と龍〈上〉
岩波書店
price : ¥1,155
release : 2006/02

たそがれ清兵衛
たそがれ清兵衛
新潮社
price : ¥540
release : 1991/09

真の強さはいつもは見せないもの・・・

この作品の中に登場するどの人物も、普段は陰口をたたかれたり、あざ笑われたりする、うだつの上がらない人物だ。しかし、剣の腕前は抜群だ。ひとたび剣をかまえると、人柄は一変する。さながらスーパーマンというところか。お役目のために剣をふるい、それが終わるとまたいつもの生活に戻り、他人に侮られたりしている。そのギャップの面白さがよく出ている。どの作品にも人を斬る場面が出てくるが、決して残酷には描かれていない。そのことも、ほのぼのとした気持ちで読める一因かもしれない。
ニッポンの猫
ニッポンの猫
新潮社
price : ¥620
release : 2003/07

ニッポンの猫、十猫十色

岩合氏の猫写真は、とても素敵です。(猫だけではありませんが、とくに猫!)
 忘れかけた日本の風景が、映し出されているその中に、猫がまったくの違和感を覚えずにとけこんでいます。
 竹富島は、私も旅行をするたびに猫のいる海岸に出掛けますが、写真の猫と同じ柄の猫ばっかりなのです。
(今年は仔猫がいっぱいでした)
 だから、この写真集のモデル猫に出会っていたかもしれません。と、なんて事まで思ってしまう…
なんだか懐かしささえ覚えてしまう、そんな写真集です。
 
 そして、写真と写真の合間に書かれている、岩合氏の猫に対する愛情深い思い。
猫を愛する人なら、頷かずにはいられなくなるでしょう。

 街を歩いていて、猫を見かければ声をかけてしまうような方々、
とにかく、猫好きにはオススメです♪

罪と罰 (上巻)
罪と罰 (上巻)
新潮社
price : ¥660
release : 1987/06

救済

 恵まれない生活環境、鋭敏な頭脳から生まれた独自の哲学、どちらが理由であったにせよ老婆を殺害した主人公ラスコーリニコフ。すべてがうまく運ぶが、どうにも心は晴れない。そんな彼の魂を救済した自己犠牲に徹した生き方をしている幸薄の女性ソーニャ。彼が殺人を彼女に告白したシーンは、読んでいて震えがとまらなかった。
 警察に向かう彼が躊躇し後ろを振り返ったとき、ソーニャが悲しそうな顔をしてたっているのを見て結局自首する場面で、彼の思想のベクトルは彼女の愛によって救われ方向を変えた様に感じた。
 ドストエフスキーの作品としては「たった七年」の言葉からもわかるように珍しくハッピーエンドとなるこの作品。読み終えた後味も非常によかった。個人的にはソーニャのような女性に会ってみたい。現実にいるのかはともかくとして・・・・
 一番好きなシーンはラスコーリニコフがソーニャに対して跪くシーン。
「僕は君に跪いたんじゃない。世界中の全ての不幸に対して跪いたんだ」こんな台詞回し、今後お目にすることはできないだろう。
鬼平犯科帳〈11〉
鬼平犯科帳〈11〉
文藝春秋
price : ¥540
release : 2000/08

安心して読めます

今回一番面白かったのは、第一話のホモの盗賊に鬼平の部下がさらわれてしまう話ですね。
昔にもそんな人っていたんだなって思いました。
ロードス島攻防記
ロードス島攻防記
新潮社
price : ¥420
release : 1991/05

築城技術史としても読み応えがあります

 ストーリーのすばらしさは他の投稿者の皆さんのレビューにあるとおりです。私はちょっと違う切り口から、本書の魅力を語ります。

 (1)新しい攻城兵器の登場→(2)城塞建築の革新→(3)戦闘形体の変容→(4)騎士という統治階級の衰亡、というのがこの本の基調です。

 地中海戦争三部作の第一作「コンスタンティノープルの陥落」では「大砲」という大型破壊兵器が史上初めて陸戦で威力を発揮した様が語られます。本作ではこの一つの戦争(戦闘というほうが正確かもしれません)が数十年を要したもののヨーロッパ人たちの城塞建築をいかに変えたかを伝えるのに、小品の貴重なページを惜しげもなく割きます。攻防戦前のロードス島要塞の刷新場面とともに、攻防戦のさなかのダメージコントロールからも目が離せません。

 ヒューマン面でのメインキャストは騎士達やスレイマン大帝ですが、当時の技術先進国ヴェネチア出身の築城技術者マルティネンゴ(&彼が防衛責任を負う城塞そのもの)はテクノロジー面の主役といえます。
 本書の魅力はまさに両者の絶妙な織り交ぜです。

鬼平犯科帳〈14〉
鬼平犯科帳〈14〉
文藝春秋
price : ¥540
release : 2000/09

呪われた町 (上)
呪われた町 (上)
集英社
price : ¥760
release : 1983/05

「モダンホラー」時代の隠れた傑作

「キャリー」は映画を先に見てしまい、後から原作を読んだので、どうしてもあの新聞記事の多い構成に入り込めなかった。
しかし、本作はまず原作を読んで、3時間以上のTV版映画を見た。キングには珍しく、原作の雰囲気がある映像化だった。
2作目で吸血鬼、3作目で幽霊屋敷を扱って、「モダンホラー」の旗手と言われるようになったが、本作は”モダン”という名称に恥じないない出来映えである。
派手なシーンは少なく、ただ淡々と人々が吸血鬼に変わっていく様が、手を変え品を変え描かれていく。
日常の中のふとした恐怖を積み重ねて、次第に大きな災いに変化していく描写は、すでに本作でたっぷり味わえる。
「キャリー」と「シャイニング」という派手な作品の狭間に隠れているが、とてもキングらしい作品である。
愛蔵版 三毛猫ホームズの推理
愛蔵版 三毛猫ホームズの推理
光文社
price : ¥1,890
release : 2006/03/23

浪漫的恋愛
浪漫的恋愛
新潮社
price : ¥700
release : 2003/05

大人の恋の代表作

暗い夜空を青白く照らす月をモチーフにした,お互いに家庭を持つ男と女が強く惹かれ合う恋の物語。
暗い夜空は,主人公千津の母親が,許されない恋の果てに精神を病み,やがては家族を捨て死を選んだこと。そのことがあって千津は決して身を焦がすような恋はしないと自分の心を閉ざしてしまった心の闇。
青白く光る月は,2人の許されない状況に自分の心を抑制しつつも,静かにそして強く,押さえても押さえきれないほど熱くお互いを求め合う心の炎。
千津は自分の母親の呪縛に怯え,自分もやがて同じ道を歩むのではないかとの想いの中で,それでもお互いの心と体を強く求める燃え上がった恋の炎を全て自分自身で受け止めようとする。そうすることで母親の呪縛から逃れようとするかのように。
ただやみくもに突き進む恋ではない。常に周囲に気を配り,お互いの家庭には踏み込まず,抑制と理性を守りながらの恋である。お互いを求め合う気持ちを抑えきれなくなった時に,2人が最後に選択した結末とそこに行くまでの深く切ない苦悩。
あえて言う「若くない2人」の恋であるが,これほど純粋に惹かれ合う2人を見ていると,恋に年齢や条件は関係のないことが分かる。
「恋するとは,惹かれ,好きになり,溺れる。ただそれだけのこと」というフレーズそのものが描かれている。
許されない恋とか不倫とか,そんな単純な言葉でこの2人を語るのは間違いである。
本当にすばらしい大人の恋がみごとに描かれている。
呪われた町 (下)
呪われた町 (下)
集英社
price : ¥760
release : 1983/06

「モダンホラー」時代の隠れた傑作

「キャリー」は映画を先に見てしまい、後から原作を読んだので、どうしてもあの新聞記事の多い構成に入り込めなかった。
しかし、本作はまず原作を読んで、3時間以上のTV版映画を見た。キングには珍しく、原作の雰囲気がある映像化だった。
2作目で吸血鬼、3作目で幽霊屋敷を扱って、「モダンホラー」の旗手と言われるようになったが、本作は”モダン”という名称に恥じないない出来映えである。
派手なシーンは少なく、ただ淡々と人々が吸血鬼に変わっていく様が、手を変え品を変え描かれていく。
日常の中のふとした恐怖を積み重ねて、次第に大きな災いに変化していく描写は、すでに本作でたっぷり味わえる。
「キャリー」と「シャイニング」という派手な作品の狭間に隠れているが、とてもキングらしい作品である。
渋江抽斎    岩波文庫
渋江抽斎 岩波文庫
岩波書店
price : ¥735
release : 1999/05

漱石の六部作を期待してはならない

 高名な本書は、陸軍軍医総監を務めた作者による、弘前藩藩医であった渋江抽斎の伝記である。一般には歴史書と文学書の中間の性質として史伝と呼ばれている。まず、自らの渋江抽斎との出会いからはじまり、その一生を追うのみならず、残された子孫に至るまで自らの足で追求し、ほとんど感情を交えずに記している。ゆえに、同時代の文豪、夏目漱石の前後期三部作のような、小説的な面白さを期待してはならない。
 伊藤整によれば、この時期鴎外が小説を離れ、史伝に没頭したのは、彼が軍医として小池正直と政争を演じ、小倉に左遷された等の出来事を経て、近代人の心理を描くような小説の中に自らの思想を盛ることを恐れ、軍隊の中の前明治期的な秩序がこの史伝という形式の中に最も安定したかたちで実現できたからだ、とある。このような史伝という形式が後世の作家によってあまり試みられてないことを考えると(現在よく読まれている歴史ものは、ほとんど「歴史小説」という体のものであろう)、この指摘は当たっているかもしれない。つまり、史伝という形式はほとんど鴎外が発明し、鴎外だけのためにあった形式なのかもしれない。
枯木灘
枯木灘
河出書房新社
price : ¥599
release : 2000/00

枯木灘

何故その本を買ったのだろう?南紀での仕事があり、新宮の関係者に挨拶に行った。あの辺で仕事をするには、そんなもんだと言う。まあ、大阪でも事情はたいして変わらない。大阪から新宮まで4時間以上かかる。枯木灘の海を見ながらその本を読もうと思った。海際は風が強く木が枯れてしまうので枯木灘という。

中上健次という作家がその題名の本を書いてることは知っていた。行きの電車では海の景色を見ていた。海際まで山はせまり、平らな所はほとんどない土地だ。白浜を越え、すさみから紀伊半島の先端、串本までの海が枯木灘で、串本から東の海が熊野灘という。帰りの電車でその本を読みはじめた。大阪に着いても読み終わらないので家に帰っても読んだ。午前3時をまわっていた。

本を読むことは、それを書いた人と会話することだった。読みながら絶えず「お前の話よ」と喉元にナイフをつきつけた。自分のことであれ、他人のことであれ、その本は今まであったすべてのことを思い出させた。この土地に生きながらこの土地に帰ってきたことを思い起こさせる。何日かたってその作家の生前の写真を見た。少し間違っていた。この人はナイフなんか使わない。

近代能楽集
近代能楽集
新潮社
price : ¥460
release : 1968/03

高校の演劇

 高校時代の校内行事に演劇コンクールがあった。学年8クラスを4チームにわけて 4ヶ月程度稽古をした上で コンクールで出来映えを競うものである。「青春時代」だけに 演劇だけでは終わらず 恋愛やら人生論やら 青臭いもので満ち満ちてしまうのはしょうがない。高校の夏休みは そんなもので費えてしまうのが 23年前の日々だった。

 そんなコンクールで取り上げられたのが 本作の「邯鄲」であり それを見ていて 三島の演劇に興味を感じ 本作を手にとった。

 基本的には各作品ともに一時間程度の一幕ものであり 切れ味のよさは抜群である。題材を能にとりながら 上手に現代に翻案する手際は際立っており 題材のテーマと (当時の)現代の精神の融合には舌を巻く。三島は演劇に その才能が最大に見られると聞いたことがあるが なるほどと思わせるものがある。

 1980年代初頭の高校生には ちょっと難しかったはずである。40歳になった小生は 今はそう思う。但し あの頃はそうは思わなかった。難しいことに 分かった顔をして立ち向かうのも 青春時代の特権である。

白い巨塔〈第2巻〉
白い巨塔〈第2巻〉
新潮社
price : ¥620
release : 2002/11

テレビよりおもしろい

5巻シリーズの第2巻 人間模様がおもしろくて読み応えがあると思います。テレビよりおもしろいですよ。医学用語が少し難しいかもしれないけれど旧シリーズの田宮次郎を思い浮かべながら読むといいと思います。
からだのひみつ
からだのひみつ
新潮社
price : ¥500
release : 2004/04

目からうろこの情報が面白おかしく得られます

この本では、必要なのに学校や社会や大人や親が教えてくれない
体と心の仕組みが、田口さんの寺門さんの対話で語られています。

思春期で心と体の悩みを持つ多くの人や妊婦さんにはぜひお勧めです。

知って損は無い体と心、男と女の本音や性質の情報が満載です。

寺門さんの著書は初めて読みましたが、田口さんとのぶっちゃけトークも面白く、田口さんならではの感性で感じてきたことを、寺門さんが整体師としての観点から解説したりしています。

翔ぶが如く〈8〉
翔ぶが如く〈8〉
文藝春秋
price : ¥570
release : 2002/05

西南戦争、ついに開戦

明治10年2月、薩摩の私学校を中心とした士族が、東京を目指して進軍を開始する。きっかけは、大久保のとった鹿児島県圧迫政策と西郷の暗殺計画。大久保にとって、自らの出身藩が近代化を妨げている、という状況がたまらなかったのだろうが、かえって藪をつついて蛇をだす結果となってしまった。

政府軍の指揮官として、のちの日露戦争の英雄、乃木希典が見える。連戦連敗の戦争べたで、ほんの4ヶ月前に神風連の乱を一晩で鎮圧した児玉源太郎と際立った対照を見せているのが興味深い。

五重塔
五重塔
岩波書店
price : ¥420
release : 1994/12

人間力の総和による五重塔

 ご存知、文豪露伴の代表作。風采のあがらない主人公:のっそりの生涯の唯一の傑作:五重塔完成までのお話である。

 作中、のっそりの執念、棟梁のあり方、奥様の役割、また詳細に現れない腕自慢の職人達が生き生きと描かれ、「。」が三ページに一個くらいしかない読みにくい文体も気にならず、一気に読み終わりました。中でも、カリスマの如く君臨する大僧正のあり方には感動した。終盤、天災に打ち勝ったのは、まさに彼らの人間力の総和と理解したい。

 五重塔は、決して珍しい物ではない。東寺のそれ、法隆寺のそれもある。しかし、谷中の感応寺のそれは、露伴によって「五重塔」と称されるようになったと思う。

 本著作は、永遠に不滅です。

東野圭吾ミステリー
東野圭吾ミステリー
宙出版
price : ¥500
release : 2006/04

もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店
もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店
新潮社
price : ¥660
release : 2002/10

ソバ+酒の至福

 グルメのガイド本は、買うだけで通して読むなんてことはまずしないのだが、この本は別で1軒1軒読んでしまった。名店案内としてではなく、ソバ屋での過ごし方(酒の飲み方)の見本として。そして杉浦日向子さんのファンになってしまった。

 ソバが好きという人には2種類、すなわちソバそのものの味を追求する「ソバ好き」とソバ屋で憩うことに重きを置く「ソバ屋好き」の二つがあって、杉浦日向子率いるソ連(ソバ好き連)は後者だという。私も後者である。自分でソバを打ちたいとは特に思わない。それよりも一人でちびちび飲みながら遅い午後をソバ屋で過ごすなんてことを無性に試してみたくなっている。
 実はこの本、『ソバ屋で憩う 悦楽の名店ガイド101』の続編だと思っていたのだが、リ!ニューアルであった。早とちりの私は2冊同時に買ってきてしまったので改定部分を見比べて読んだのだが、3年のうちに10店ほどが外されている。約1割だ。ソバ屋にさほどに栄枯盛衰があるようには思われないが、評価を変動させる動きは常にあるのだろう。

神のちからっ子新聞〈1〉
神のちからっ子新聞〈1〉
小学館
price : ¥1,000
release : 2005/05

シュール

かなりおもしろいです。
シュールな笑いがてんこ盛り。
ちびますこちゃんよりコジコジ好きな方におすすめ。
是非隅々まで読んでほしい作品。
ただ、好き嫌いがハッキリ分かれると思います。
そんな意味で星4つ。
この本を読んで何かを感じるのは諦めて下さい(笑
何も考えず読むべし!
夜と女と毛沢東
夜と女と毛沢東
光文社
price : ¥540
release : 2006/03/14

水滸伝〈19〉旌旗の章
水滸伝〈19〉旌旗の章
集英社
price : ¥1,680
release : 2005/10

英雄たち

それぞれの人物がひとつの目的に向かって立ち向かう姿に感動!!
官と梁山泊の最後の攻防はもの凄い。
臨戦態勢から手に汗にぎる戦闘の駆け引き、押しつ押されつ続く死闘...。結末は。

大きなものにも自分の意思で立ち向かう気持ちになりました。

「水滸伝」ありがとう。

「わからない」という方法
「わからない」という方法
集英社
price : ¥735
release : 2001/04

「正解」がある時代の終焉

いままでは「正解」がある時代だった。しかし、その時代は終わった。
「正解」がある時代から脱却し、「わからない」ことを恥ずかしがらず受け入れることが、新しい時代の生き方なのだ。

学校のテストには正解があった。授業中にボソボソと答えてもハキハキ答えても、正解を答えられればよかった。

しかし、これからは違う。自分の考えを、自分を主語として自分の考えを述べられなくてはならない。
そのためには、自分が理解していることは何なのか、ということをきちんと受け入れなくてはならない。

脳みそで知っていること、暗記していることは本当にわかったことにはならない。
身体で体得することで納得することで、本当の「わかる」に至るのだ。

企画書社会への痛烈な批判をはじめ、著者の???験に基づく具体例を豊富に紹介する著者のメッセージに感動しました。

信長と秀吉と家康
信長と秀吉と家康
PHP研究所
price : ¥570
release : 1992/08

極めて読み易い

中学生くらいでも感銘を受けると思う。
平易な文章で読みやすい。天下統一までを、
心理描写を細かく描いている。
自分は歴史家ではないが、池波氏の世界観、歴史観を感じた。
バガボンド―原作吉川英治「宮本武蔵」より (4)
バガボンド―原作吉川英治「宮本武蔵」より (4)
講談社
price : ¥550
release : 1999/10

出会い

とうとう武蔵に弟子が!!
今度は宝蔵院へ向かう武蔵。そも道程で、未来の弟子と出会い、変な爺さんと出会い・・・宝蔵院での戦いは、この巻ではさわりだけ。ハラハラドキドキの内容ではありません。
夜のくもざる―村上朝日堂短篇小説
夜のくもざる―村上朝日堂短篇小説
新潮社
price : ¥700
release : 1998/02

切りつめられ練られた文章とおしゃれなイラスト・・・

村上朝日堂の副題がついた超短編集。超短編ということで数ページの不思議な雰囲気の作品が並ぶ。安西水丸の極彩色のおしゃれなイラストがつくところは村上朝日堂の他作品と同じ。
従来の村上朝日堂がエッセイ集であったのに対すると、本書は短編小説、それも作品の長さからはさながら星新一のショートショートより短いくらいの超短編。もちろんテイストは村上調。印象的な短編を多く書く著者らしく、切りつめられ、練られた文章は妙技といっていいのかもしれない・・。
渡辺昇や笠原メイといったどこかで見た登場人物が登場していたり(とはいえ、「ねじまき鳥」の登場人物と同一人物というわけではない)、各所で村上ワールドを彩ってきたギミック、音楽、小道具、メタファが登場したりと一編一編は短いといっても著者のファンにはニヤリとするものが少なくない・・・。
さて本稿は文庫版の推薦文ではあるが、本書についてはぜひハードカバーも見てほしい。文庫でももちろん安西水丸のイラストはカラーできれいに収録されているのであるが、箱や表表紙などおしゃれで凝った装丁のハードカバー版は一見に値する。
コインロッカー・ベイビーズ (上)
コインロッカー・ベイビーズ (上)
講談社
price : ¥490
release : 1984/01

圧倒的なパワー

読んでいて気が変になりそうだった。圧倒的なパワーに押されそうになった。憎むこと。嫌うこと。破壊しようと思うこと。リアルで身近さを感じてしまい、少し怖かった。幸せを感じられることが、幸せなんだと気がついた。
死海のほとり
死海のほとり
新潮社
price : ¥580
release : 1983/01

読み終わった後の・・・

読後の、この切ない感覚は何なのだろうか。
一人一人がそれぞれにいろいろな感情を持つ、人間という生き物の、『人間らしい』ものを強く感じると共に、弱いながらも時を重ねて行く人間の哀しみが、読者を包み込んでゆく作品だ。
辛く悲惨なニュースが毎日報道される中、彼らの側にもイエスがいるのかと、つい思ってしまう。
水滸伝〈14〉爪牙の章
水滸伝〈14〉爪牙の章
集英社
price : ¥1,680
release : 2004/07

水滸伝14 爪牙の章