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[ 2008/08/21 04:08 ]
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 | 『イラクサ』 新潮社 price : ¥2,520 release : 2006/03/29

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歌詞は良いけど…
映画を観て興味が湧き購読しました。 ですから、当然お話自体はとても面白いです。 しかし、翻訳が他の方も書かれているように問題が有るように感じます。 工場で働く小さな人々ウンパルンパの歌の歌詞訳は韻を押さえてあって中々面白く感じましたが、登場人物の名前にはかなり違和感を感じました。 訳者の方があとがきで、登場人物の名前を「イボダラーケ」とか「ブクブクスキー」とかに何故に改訳したか色々理由が自信ありげに述べてありましたが(深読みしすぎの感有り)、原文に隠された言葉遊びの部分をふざけた名前に変えないで、その意味や遊びの部分をそれこそ後書きで説明していただけるだけで十分だったと私は思います。 妙に引っかかってしまい、読書中気になって仕方が無いです。 従って物語に集中できませんでした。残念です。
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ウホッ!いい男の声!!
私は別に三島ファンでもないし、他の全集も持ってないのですが この本(?)だけは、「今しか買えない!」と思い切って購入しました。 内容は下のレビューが詳しいのでそちらに譲りますが なんといっても貴重な三島由紀夫の肉声! 小室直樹がなぜよく三島由紀夫ついて言及するのか このCDの講演「我が国の自主防衛」を 聞いて納得しました。 このCDを聞いて初めて三島由紀夫は歌舞伎や能楽(そして 歌手?として)にも達者で しかも、英語がペラペラ(英語で講演&質問に応えてる!) だってことがわかり、とても新鮮でした。 「英霊の声」と「からつ風野郎」←三島由紀夫作詞・歌唱! はもう最高! 三島ファンじゃなくてもおすすめのレアアイテムです!
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 | 『魔女がいっぱい』 評論社 price : ¥1,365 release : 2006/02

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 | 『素数の音楽』 新潮社 price : ¥2,520 release : 2005/08/30

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一般向けの数学の啓蒙本(専門書ではない)である(;´Д`)ハァハァ
カルピスからの一言 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (; ´Д`) < リーマン予想と呼ばれる数学の未解決 _, i -イ、 | 分野についての啓蒙本 高校生にオススメ (⌒` ⌒ヽ \________________ ヽ ~~⌒γ⌒) ヽー―'^ー-' 〉 | / | { } | | { ,イ ノ
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 | 『たゆたう春、夜』 群像社 price : ¥2,415 release : 2003/07

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もうっ最高でした!
タイトルからしてちょっとミステリーなのかな?と思ったら、これが抱腹絶倒!のんきなお金持ちバーティと素晴らしき執事ジーヴズのコンビは素晴らしい。ジーヴズのご主人様へのファッションチェックもおっかしい。久しぶりに爽快感溢れる作品に出会いました。短編集なので忙しい方にこそ読んで欲しいです。
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 | 『一角獣・多角獣』 早川書房 price : ¥2,100 release : 2005/11

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やっぱり翻訳は悪くないのですが…
チョコレート工場の秘密と違い、 新訳を読んでから旧訳を読みました。 田村氏の訳はつたなさを感じたのは確かですが、 やっぱり・・・ 言葉の優しさとあとがきには田村氏の方に軍配を上げたい。 柳瀬氏はまた後書きで揶揄&自画自賛でしたね。 恥ずかしい。気になったのはクネクネクニドが描いた文字の訳。 田村氏「逃げろ!」 柳瀬氏「とんずら!」 児童書としたら…とんずらなんて言葉はどうなんでしょうか…。 こちらも、出版者様、新旧両訳をおいてくださるようご一考願いたい。
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演劇されている方にとても良いですよ。
それぞれ役の立ち回りや話し方などが書かれてあるので、演劇をされている方に、とても重宝される内容だと思います。本当のロミオとジュリエットの内容を知りたい方は読んでみてください!
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踊るシェークスピア
松岡和子さん翻訳で送るシェークスピア・シリーズの第5巻。松岡訳は従来のものに比べるとテンポが早く、軽快。訳注を参照しつつじっくりと内容を読み解いてゆく、という学術的シェークスピアというよりは、なによりもまず「読んで面白い!」翻訳です。松岡さんのそんな翻訳スタイルがもっとも威力を発揮するのは、この『十二夜』のような作品ではないでしょうか。たわいもないおとぎ話なのだけれど、なにか心に残る、そんなシェークスピアの「喜劇」の世界。『ハムレット』や『リア』といった重い作品だけがシェークスピアではないのです。ぜひあなたの本棚に!
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最盛期を迎えた国家が衰退に向かい滅亡するまで・・
ジェノヴァとの制海権争い、オスマントルコとの断続的な戦争を戦い抜くヴェネティアだが、時代はすでに大航海時代にはいっていた・・・。海運の衰えを工業や農業の発展で補い、18世紀にヴェネティア文化は爛熟に至った。同世紀末、ナポレオンのイタリア侵攻により同国の独立は終わりを告げる・・・。「歴史家は、国の衰退はその国の国民の精神の衰微によるという。だが、なぜ衰微したかについては、われわれが納得できるような説明を与えてくれない。」 著者は、隆盛を極めたひとつの国家が終焉を迎えるまでを丹念に描いていく。こうも言う。 「少なくともヴェネティア史に関するかぎり、このような単に精神の衰微や堕落のみに立脚した論にどうしても賛同することができない。」 こうした視点で描かれる歴史は、前巻に増して、諫言・警句・教訓に富み、飽かせない。 「20世紀のわれわれは、君主制はすべからく悪である、という色めがねを外すことから始めなければならない。」 「社会の上下の流動が鈍り、貧富の差が固定化し、結局はその社会自体の持つヴァイタリティの減少につながる。こうなってはもはや、いかなる改革も、いかなる福祉対策も効果はない。」 「英雄待望論は、報われることなど期待できない犠牲を払う覚悟とは無縁な人々が、自己陶酔にひたるに役立つだけだからである。」 歴史に学ぶ、とは言い古された言葉だが、そうした知的好奇心を満足させてくれる名著。 「栄枯盛衰が歴史の理ならば、せめてこのヴェネティアのように、優雅に衰えたいものである。」 見事!
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 | 『魔法のゆび』 評論社 price : ¥945 release : 2005/12

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パノラマ島へ連れてって!
表題作のパノラマ島綺譚は ポーのアルンハイムの地所を原案として 執筆されたことは周知の事実だが、 それに乱歩の変態趣味が加わり、 読者を素晴らしい箱庭世界へと誘う。 推理小説としては勿論、文学作品としても素晴らしい作品であり、 物語は淡々と進められるが、作中の描写などはまるで ドアーズの水晶の舟の世界に迷い込んだかのようだ。 サイケデリックな西洋建築の美しさ、そして日本人の美学。 乱歩にしては毒々しさはなく、あっけらかんとした内容とも言えるが クイーンのショウビズ的要素に似た世界が豪華に展開する。
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 | 『おばけ桃が行く』 評論社 price : ¥1,260 release : 2005/04/30

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ヴェネツィアの興亡
ヴェネツィア共和国の誕生から成長、大発展までを描いた本。政治、文化、一般庶民の暮らしぶりまでさまざまなな側面を描いています。筆者の文章は読みやすく、その分量にもかかわらず、まったく読むスピードが落ちませんでした。歴史の紹介だけではなく、ヴェネチアに対する筆者の洞察も秀逸。数年ごとに読み返したくなります。また、この本を読んでからヴェネツィアへ旅行へ行くと旅行がとても豊かになります。
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並ぶ者の無い程の大作家!
本書はスタニスワフ・レムの「思想」と「創作法」に迫る本と言えるでしょう。レムの自伝的小説「高い城」をはじめ、エッセイ・評論などで構成されており、今まで≪レム≫という稀代の大作家の作品にしか接する事が出来なかった訳ですが、本書を読む事で≪レム≫がいったいどこを見ているのか、何を考えて執筆活動をしているのかを知る重要な手がかりを得る事が出来ます。 はっきり言って、全編を通して読むにはかなりの『意欲と忍耐』が必要になる事でしょうが、それを超えて更に読むべき価値があります。 本書を読まれる方はすでにレムの作品は何冊かお読みの方でしょうから、老婆心に終わる事でしょう。 『思索小説』というべき分野を切り開いた天才の内面を垣間見ることが出来る良書です。 出来るだけ多くの人に読んで欲しいものです…。
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ま、難しいけどね
シェイクスピアを一度も読んだことが無い人にはお薦めできません。 現代のTVドラマなんかと比べたら、展開が遅いし、台詞がやたら長いからです。 ハムレットを読みたい・読まなきゃいけない気がする、 そんな人には、この松岡和子さんの訳を 是非お薦めします。「生きてとどまるか、消えてなくなるか、それが問題だ。」 翻訳のすばらしさ(イメージの喚起力・カッコ良さ)にかけては、 おそらく右に出る訳はないと思われます。 なにせ翻訳家のご本人が稽古場へ出向き 演じる役者さんや演出家と台詞について相談し 創り上げた作品だそうですから。 また、 たぶんハムレットの魅力は、「どんな作品か」ではなく、 「どう読んだか」だろうと思います。 キャラクターたちが口走る言葉の中に 自分と共通する「なにか」がひっかかってくるからです。 最近なんか知らないけど 人生のことが気になってしょうがないあなた。 約四百年前から変わらない 人間の根本的な問いに 迷い込んでみてはいかがでしょうか。
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猟奇物の極致
「蟲」「盲獣」は心臓の弱い人にはおすすめできない。 本当に怖くて気持ち悪い!近年ジャパニーズホラーがブームになっているが、その淵源が乱歩にあるのは間違いないだろう。 視覚的な恐怖ではなく、心理的な嫌悪感を刺激し、鳥肌がたつような恐怖を読者に与える。 昨今のホラー小説など比較にならないくらい怖い!
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積年の恨みを晴らした結果が、この顛末
良い子でいたいけど、我儘なおバーちゃんに困ってしまう。そこで、何とかしようとたくらんだ結果が、めちゃくちゃなことに。ラストはあっさりしていた、これでいいのか君達家族はぁ、と思いました。
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江川氏、万歳!
謎とき第二弾。 「カラマーゾフの兄弟」を読んで、興奮し、もっとこの作品の 魅力に浸りたいと思い、この「謎とき」にその期待を寄せた私 を、江川氏は裏切らなかった。「カラマーゾフの兄弟」を読む、ドスト氏の作品を読む、そして 少しでもその面白さを体感した人に読んでいただきたい。 きっと、もっと好きになるでしょう。
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【商品詳細】
大正時代の終わりから昭和前半に一世を風靡したミステリー作家・江戸川乱歩。おどろおどろしく奇怪な筋立て、幻惑的な場面展開、妖しい人物、名探偵・明智小五郎による快刀乱麻の謎解きなど、短編長編のいずれも魅力にあふれいまだ人気衰えることがない。この乱歩の全集30巻が新たに文庫版で刊行され始めた。初回配本『孤島の鬼』には同名作品と『猟奇の果』の2長編が収録されている。 『孤島の鬼』の主人公「私」は美貌の青年。彼を愛する年上の青年の悲哀と、彼が愛した娘の殺人から物語は始まる。そして「私」が巻き込まれる悲劇とおぞましい体験は、短期間で彼の頭髪を真っ白にさせるほどのものだった。同性愛と異形なる者の陰翳に隈取られつつ、血塗られた殺しがそこに重なった、濃密で粘度の高い<語り物>である。 『孤島の鬼』と『猟奇の果』は昭和4年から1年に1作のペースで間断なく雑誌連載され、整形外科手術による「人間改造術」をその共通プロットに持つ。しかし完成度において『孤島の鬼』にはっきりと軍配が上がる。『猟奇の果』は途中でストーリーの破綻をきたし、後半で明智小五郎を登場させるが、姑息な急場凌ぎも上手くいかなった。才能豊かな乱歩にしてさえ起こった失敗だが、それをこそおもしろさとして受け止めることもできよう。 装幀のカバーに使われた勝本みつるのオブジェ・コラージェが妖しさを演出。見返しには初版本の写真もカラー掲載されている。(松平盟子)
色あせない幻
江戸川乱歩ワールド特有の、斬新な書き出しから始まり 気がつけば、どっぷりと世界に引き込まれてしまっている 自分をも垣間見ることになります。時代の移り変わりに違和感を感じることもなく、何もかもを 当然のことのように受け入れてしまうほどの読みやすさは 「さすが」の一言につきます。 必読です。
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人生で迷ったときにめくる本
初めてこの本に出会ったのは、大学生のときでした。 恋愛はもちろん、将来についても悩んでいた時期でした。 本書は人生の曲がり角に置かれた案内所のような存在です。 これからもずっとずっと愛読していきたい本であり、 人生の指南書でもあります。
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新訳である。
やはり、従前のベンヤミン著作集に比べて訳もこなれている。そもそもベンヤミンは難しく、ドイツ人ですら「一旦、別のドイツ語に翻訳しないと読めない」と言われるほどである。その意味ではこの新訳は非常に評価できる。但し、アンソロジーの形になっている点で、選択から落ちている重要な論文があることが残念である。「ドイツ悲劇の根源」の序論「認識批判的序章」は、ベンヤミンの中核をなす思想が記述されており、これはぜひとも入れて欲しかった。いずれしろ、ベンヤミンを読むのであれば、是非手元に欲しい一冊である。
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チョコレート工場より好きかも!
『チョコレート工場の秘密』、『ガラスの大エレベーター』、『マチルダは小さな大天才』と、 ロアルド・ダールコレクションを三冊連続で読みましたが、この本が一番好きかも!頭のとても良いマチルダが、おバカで理不尽な大人たちをやっつける様子が痛快です。 本が大好きで、とっても素直でかわいいマチルダ。 「子どもが生まれたら、絶対にたくさんの本を読ませよう!」と思いました。
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受けてみたかった池澤さんの講義
なんとうらやましい!あの池澤さんの講義が7日間14コマも聞けるなんて、京大生に化けて講義を受けたかった。でも、この臨場感あふれる講義録で10大小説のスリリングな読みほどきを十分堪能できた。読んでいた作品も読んでなかった作品も明快な分析で目からうろこの落ちる思い。再度挑戦の意欲もわくというもの。
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 | 『炎のなかの絵』 早川書房 price : ¥2,100 release : 2006/03

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目立つ小器用さ
タイトルはもっともらしいが、本質に食い込むことなく手際よくまとめただけの印象。 上っ面だけなめて、深層への肉薄への欠如は、いかにも朝日の記者らしい。 メディアと戦争の関連に触れた本は何冊も読みはしたが、目下大切なのは、各戦争に対する事実に基づく丹念な掘り起こし作業である。総論などはまだいえぬ、というのが誠実な姿勢であであろう。大切なのは、半可通ではなく、各論を通した緻密な分析である。 日露戦争から過不足亡くイラク戦争まで書かれてはいる。でも、戦争というものの洞察が欠けているから、戦争とメディアとの関連もおざなり表面的になるのは当たり前である。 この著書には、戦争を憎む本質的なジャーナリスト精神が決定的に欠けている。メディア批判はしているが、それも突っ込みが足りぬ凡庸で、器用に流した内容に失望した。 新聞記者の割にサービス精神に欠け読みやすくもないが、教養書としてプラス2にした。 同じ朝日記者の本なら松本仁一著の『カラシニコフ』をぜひ読んで欲しい。この著書には、死にゆく名も無き庶民の愛情と理不尽さへの怒りが見事に感じられるからである。 当たり前のことだが、朝日にもいろんな記者がいるものだ。
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妖精
シェイクスピアをこんなに抵抗なくすっと読めるのは翻訳者のおかげでしょう。魔法と恋と懲らしめと許しの劇。 それらを進行させる上で実際に仕事をするのは、ほとんどいつも、妖精エアリエルですね。 終わりの方で、プロスペローの支配を解かれ自由になる直前に歌うのは、 「蜜蜂が吸う蜜を吸い 釣り鐘草のなかで寝る。 ・・・・・ 楽しく、楽しく暮らそう 花咲く枝のその下で。」 釣り鐘草と訳されているのはキバナノクリンザクラという花です。 釣り鐘状の黄色い可憐なこの花は、別名 fairycup とも呼ばれているそうです。 主役たちはハッピー・エンドを迎えますが、エアリエルにも自由になれて良かったねと言いたくなりました。
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また7年後に、是非。
在日コリアンの李さんと日本人の四方田さん=二人の男の人がアイデンティティや映画、青春時代、などについて語り尽くす形式の本で98年と05年の2度にわたる対談が掲載されています。偶然手にとったら、これが面白くてびっくり。一気に読みました。 人の数だけ家族の歴史があって、ルーツや国籍に対する立ち位置も違うことを改めて思い知らされたと共に、何だか優しい気持ちになりました。色んな世代で、色んな組み合わせでこういう対話が成されれば、少しずつ世界は変るかもしれない、と思わせてくれた1冊です。
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なつかしいあたたかさと、切なくなる寂しさと
指でこしらえた窓や、着物のたもとの中に広がっている風景の、鮮やかで美しいこと。安房さんが垣間見せてくれる異界の景色に、ほうとため息をついて見とれてしまいます。なつかしいあたたかさと、切なくなる寂しさが、くるん、くるんと心の中で回るような、不思議な気持ちに誘われます。本書には、「さんしょっ子」「きつねの窓」「空色のゆりいす」「鳥」「夕日の国」「だれも知らない時間」「雪窓」「てまり」「赤いばらの橋」「小さいやさしい右手」「北風のわすれたハンカチ」と、巻末に八つのエッセイが収められています。作品で特に忘れられない(気に入った)のは、次の四つかな。 サンショウの木の中に住んでいる、お手玉の好きな女の子の話――「さんしょっ子」 耳のお医者さんのところに、耳の中に大変なものが入ってしまったと、ひとりの少女が飛び込んでくる――「鳥」 雪の中、おやじさんとたぬきが出しているおでんの屋台に、不思議なお客が訪れる――「雪窓」 遊び相手のいないお姫さまが、ああん、ああん、うわあ、うわあと泣いている場面から話が始まっていく――「てまり」 それから、安房直子コレクションの7冊では、どの巻でも何かしら素敵な話と出会うことができましたが、なかでも第4巻「まよいこんだ異界の話」と、第5巻「恋人たちの冒険」の2冊に読みごたえを感じました。 不思議な魔法が働いている安房さんの作品世界。またしばらくしたら出かけて行って、遊んでみたいなあと思います。
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 | 『血は冷たく流れる』 早川書房 price : ¥2,100 release : 2006/03

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歴史の中の危機論
筆者は「わけもなく安定した村落像を描きすぎてきたこと」への反省に基づき、「村の生命維持の習俗」という視角から「略奪」「奴隷狩り」など戦争の惨禍を生々しく描き出した。「村人にとっての戦場は、掠奪を黙認された稼ぎ場だった」など、〈領主にとっての戦争〉ではなく、〈民衆にとっての戦争〉を追求したところが斬新である。 まさに「大名・英雄を中心とした古い『合戦物語』から、民衆に焦点をあてた新しい『内戦の物語』へ」というパラダイム転換であり、戦国時代のイメージを一新させた良書である。
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これはよい作品
〜ローマ帝国史の12巻以降しか読んでいない読者の皆さん。 本当は塩野さんの作品て脂ぎってエネルギッシュで緻密且つ大胆だったことがこの本を読んでびっくりすることと思います。 先のローマ法王が亡くなったときも、この本を読んでいたのおかげで復唱できました。 じっくり味わって読んでもらういためにストーリーは書きません。 作者の精魂こもった力〜〜作の一冊であります。〜
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いろいろな人々の生き方や不思議な話などです
有名人物を扱ったものより、市井の人々や、あまり有名でない人を扱ったものが多いです。舞台は、戦後の日本であったり、中国のモンゴルや宋の時代であったり、昔のペルシャであったりです。数ページの短編から、40ページの短編まであります。いろいろな人々の生き方を描いた話や、花にまつわる不思議な話などです。筆者が若いときに、書かれた作品が多いためか、少し青臭いところ(?)があって、そこがまた良いです。趣向の異なる短編ばっかりで、1編1編楽しめましたし、知らない司馬遼太郎が読めました。 個人的には、これぞ!という短篇は、少なかった印象です。
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 | 『尾崎翠集成〈下〉』 筑摩書房 price : ¥1,050 release : 2002/12

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長年の愛読書
二〇年以上前、図書館で発見して以来の愛読書です。ついにフランス語初版にまで手をだしました。 ローマを訪れたときは、ミケランジェロも見ず、チボリのハドリアヌス帝の別荘遺跡までいき、危うく土の穴に落ちそうになったりしながら、往時を偲びました。 多田さんの翻訳は、故・渋沢龍彦氏も賛美される見事な流麗なものです。この作品の影響力は相当強く、フランスで一番人気のあるローマ皇帝をハドリアヌスにしたとさえいわれています。 塩野七生「ローマ人の物語」でも、文学作品として一級と評価しながら、ユルスナルの眼を通してしかハドリアヌスを見れなくなるのは危険であるように書いていたようです。この小説が歴史とそのものと間違わせるほどの喚起力・魅力をもつ証拠でしょう。 ユルスナールが作り上げたハドリアヌス自体の人格には魅せられますが、果たして歴史的事実にどれだけ近いか不安になるほどです。この沈着賢明現実的でありながら進歩的、しかも感情豊かな人格を前にすると、人生の教科書にしたくなる危険性さえあるのではないでしょうか?
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 | 『ペンギンの憂鬱』 新潮社 price : ¥2,100 release : 2004/09/29

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続編が待ち遠しい
鬱病のペンギンと一緒に暮らす売れない小説家の物語。 主人公のヴィクトルが飼う皇帝ペンギンのミーシャがとても可愛い。 暗く不気味な社会情勢を背景に不条理な日常生活が描かれている。その中にペンギンがいると実に滑稽だけれども、そのアクセントのおかげで所々のシチュエーションが鮮やかに色付いてみえてくるようだ。 部屋を歩き回っているペンギンの足音。 涼しい隙間風を見つけてたたずんでいる仕草。 氷水をはってあるバスタブで喜ぶ様子。 凍った川の氷穴に飛び込み、遊んでいる姿。 主人のひざにお腹を摺り寄せてくる仕草。 これらの状況を想像するだけで微笑んでしまう。 物語は決してハッピーエンドではなく、 暗く不気味な背景の流れのまま終わる。 その後のペンギンがどうなったのかと読者から大きな反響があり、 それを受けて続編が出たそうです。 「カタツムリの法則」日本語訳出版が待ち遠しい。
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無責任…
無責任… この本を読んで浮かぶ言葉を一つだけ上げろといわれたら、これに尽きる。インパールやガダルカナルといった酸鼻を極めた戦闘の敗北の理由にも、この言葉はあげられる。 しかし、先の大戦において、最大の無責任は何であったか。 戦争を行うということに「なってしまった」ことだ。 総力戦研究所が行なったシミュレーションというのはこの物語における狂言回しと言ってしまっては言い過ぎだろうか。 しかし、自分には、この本の中で重要なのは、開戦の決定がなされるまでの過程だと思えるのだ。 この過程における最大の罪は、戦争をするということにも、戦争を回避すると言うことにも、誰も意思決定をしようとしないことだ。 組織利益に汲々とし、戦争回避の手段も十分に講じず、そし!最後の最後は戦争遂行に不可欠な石油の備蓄量という帳尻併せの数字だけが一人歩きしていく…。 誰も意思決定をしようとしない…そして、その意思決定をしないことによって責任を背負おうとしない…。 この本に描かれている「ドラマ」には、ノンフィクション・ライターとしての猪瀬氏の事実に対する解釈も含まれるであろう。 しかしながら、国家の重大事における意思決定の欠如と中でアクターとなった人物たちの無責任ぶりを、十分に事実に立脚して描ききれていると思う。 今現在にも通じる問題を多々含んでおり、組織、戦争、政治に興味のある人は目を通しておくべき作品である。
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 | 『男と女』 文藝春秋 price : ¥2,000 release : 2004/03/25

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これはものすごく哀しいドキュメンタリーだ
人に、それも人の永遠の別れである死にスポットをあてたノンフィクション。壇ふみの父親である壇雄一郎について、そして沢木耕太朗の父親について。淡々としながら、しかも第三者的観点から愛情を感じさせるのは並大抵のことではない。恐るべし。もしかして、この全集に収められている作品は『ミッドナイトエキスプレス』以上の傑作かもしれない。
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一番読み応えがありました
1961年に発表された「八咫烏」「飛び加藤」「果心居士の幻術」「雑賀の舟鉄砲」「忍者四貫目の死」「侍はこわい」「言い触らし団右衛門」「売ろう物語」「弓張嶺の占師」「女は遊べ物語」「おお、大砲」の 11篇を収録した1冊です。 そのうち、「忍者四貫目の死」「弓張嶺の占師」の2篇は単行本未収録作品です。 どれも読み応えがありましたが、個人的には不思議な感覚がする「果心居士の幻術」がお気に入りです。 第5巻も楽しみです。
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合理的思考
マキアヴェッリは、極めて合理的な思考の持ち主で、それを処世術として文 章に表している。塩野女史も彼にほれ込み、彼の解釈本を多く出している。 原典に当たることをお勧めするが、手っ取り早くこの本を読むこともよいか もしれない。
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柄谷行人1 浮世絵師たちは現実の松ではなく概念としての松を描いた
本書では「日本」「近代」「文学」「起源」のすべてが徹底的に批判されていますので、「近代文学の起源」を考える上で、どこの国にでも適用できそうな普遍性を獲得しています。今読み返してみても、大変斬新です。 本書はフーコー(のエピステーメー)の決定的な影響下にあります。フーコーが「言葉と物」で経済・生物・言語で行ったと同じことを、柄谷氏は日本の近代文学で試みた、というところかと思います。そのためか、本書でも「言葉」が極端に重視されています。また、本書の主張をそのまま受け入れるなら、たとえばシェイクスピアの描いた人物は<人間以前の人>(フーコー)ということになりそうですし、芭蕉も北斎も、風景を発見しないで紀行文や浮世絵を書けたことになります。でも、このような「切断」を過剰に評価することには、問題があるのではないかと思います。浮世絵師たちは現実の松ではなく概念としての松を描いた、としても、彼らが理想とする松の概念に到達するために、現実の松を徹底的に見たはずです。シェイクスピア劇の登場人物たちは人間ではなく役柄だ、という人たちこそ、別の先入観に捉えられているのではないか? 北斎の「海」はグロテスクなほどリアルではないか? 概念(イデア)がフィクションというのなら、物自体もフィクションです。 (以上のことは、フーコーにも、また広くはポストモダン一般にも言えると思います。ただし、「トランスクリテーク」の柄谷氏は既にこのような段階を脱却したように見えます。数ヶ国語に翻訳された氏の代表作ですが、現在の著者にとって、あるいは本書は不本意な作品であるかもしれません)
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【商品詳細】
パリの左岸にあるひっそりとした裏通りに、そのピアノ工房はある。本書は、パリに住み着いたアメリカ人の著者が、この店の扉をノックし、ピアノという楽器の深遠な世界に入り込んでいくさまをつぶさに描いている。ショパンの好んだプレイエルや豪華なスタインウェイなど、古今東西の名器がこの工房に集まり、再生されていく。ピアノをまるで生き物のように扱う職人との交流を軸に、ピアノの魅力をあますところなく描いている。 本書はピアノの専門書ではない。しかし、「震えるようなひびきがいつまでも空中にただよい、次々とひびきを重ねても音色が曖昧になったり濁ったりはしなかった(ファッツィオーリの音色)」というような、個性的なピアノの音に関する表現が非常に魅力的だ。また、自分だけのピアノに巡り会ったときの喜びは、ピアノ好きならぞくぞくするような感覚として実感できるに違いない。20年ぶりにピアノを手に入れた著者と共に、ピアノの起源から近代のピアノが成立するまでの歴史を旅し、ピアノの内部をのぞいたり、有名なピアノ教師によるワークショップに参加したりといった疑似体験を得ることができるのが、この本の魅力といえよう。 本書には、ピアノだけではなく、忘れられないキャラクターもたくさん登場する。アル中の凄腕調律師、子どものころ出会ったピアノの先生、著者の子どもが通うことになる音楽学校の校長など、その後が気になる人物ばかりである。 著者は、幼いころ感じた発表会の恐怖について回想しているが、その感覚に覚えのある人も多いに違いない。大人になってスパルタレッスンから解放された今、この本を読むと、再びピアノのふたを開けてみたい衝動に駆られる。(朝倉真弓)
音楽を奏でる喜びを再発見する
ある作家の人に薦められて読みました。ピアノという不思議な魔力を持つ精密で美しい楽器。それを再生する古い工房とイギリス人の作者がカルティエ・ラタンで出遭う。そこから物語りは小説のようにミステリアスに展開していく。 ピアノはたくさんあるはずなのになぜ売ってくれないのか。 古い建物の奥にある光あふれる工房では何が行われてるのか。 そして作者はある日、職人のリュックと知り合いになる。 その日から作者はピアノを通じて、忘れていた豊かで繊細な音楽の世界を自分の中に再発見していく。その不思議な人生の変化が美しい文章で綴られていて、読者の私たちまで同時に音楽を奏でる喜びを思い出す。ピアノの話だけではない。 外国人の作者が、難しいパリの裏町文化に少しずつ溶け込んで行く日々も描かれている。そして職人という、ものづくりに執念を燃やす人々のその個性と情熱に、そしてパリの街が持つ不思議な磁力にも感銘を受けずにはいられない。
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少年と動物達の友情
「チョコレート工場の秘密」程の、物凄い壮大さとめちゃくちゃなくらいの奇想天外さが有る訳ではありません。「へそまがり昔ばなし」のようなブラックユーモアもありません。 しかし、どんどんびっくりするような事が起こって、ダールの話の展開にどんどん引き込まれ、最後には胸がすっきり、ほんわかしました。話の長さも、「チョコレート工場の秘密」の半分以下で、読みやすいです。 話の中に、ワンカ工場から届いたというたくさんの面白いお菓子が登場します。
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乱歩の自伝
昭和32年に書かれた乱歩の自伝。いろいろな随筆の集成になって いるので読みやすく楽しめます。 今回は本全集の中ではじめて刊行が一ヶ月遅れたが、それだけの 大冊であり、註の編集も充実しています。資料的価値もさること ながら、昭和32年時点までのミステリ回顧としても楽しめ、 その後10年後に注目されるアイラ・レヴィンなどもカバーして いる点、乱歩のミステリ評価の眼の確かさをうかがわせます。
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【商品詳細】
歴史のおもしろさを味わわせてくれた書物はいくつかあるけれど、遠い異国の、それも古い時代のこととなると、どうしても隔靴掻痒(かっかそうよう)のうらみが残る。特に歴史研究書はなるほど史実に基づいているとはいえ、無味乾燥な年代の頻出と相まって、時代の姿がなかなか浮かんでこない。もちろんすぐれた史書があることは認めるが、本書の著者の若かりしころの言葉「歴史は所詮人間だ」と思わせるものが少ないのである。 ほかならぬこの言葉をまさに実現してくれる数少ないひとりが塩野七生で、その出世作『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』をそれこそページを繰るのがもったいない思いで読んだのが、つい昨日のように思い出される。そして今彼女は、毎年1冊のペースで『ローマ人の物語』を読者のもとに届けてくれて、我々の睡眠時間をずいぶん削ってくれた。 本書はこれまで書かれたルネサンスを舞台とする作品の集成にあたり、その序章となるべく新たに書き下ろされた(あるいは語り下ろされた)ものである。ルネサンスとは何かについて、この大いなるうねりを起こした力、その先駆者に始まり、巨大な車輪を動かしたあまたの天才、巨人たちの姿を通じて、ルネサンスの全容と魅力とを伝えようとするもので、そこには確かに個性あふれる人間たちの生きる様子が、実に簡潔に、しかし豊かな色彩をもって描き出されている。「飽くなき探求心がルネサンスの基本」だと著者は言うが、その言葉は彼女の人間に対する姿勢を最も鮮やかに示したものでもあろう。ただしこの人は、あくまでも豊かなスケールをもった人間が大好きであって、仮にその人物が後世から悪人と評されようともいっこうに構わないのである。確かに彼女が描くチェーザレは、実に魅力的な人物だった。(小林章夫)
日本の将来を考えるヒント
彼女の見識の高さには、いつも感服されられっぱなし。学者が拾い集めたゴミ(他の人が書いた文献の拾い集め)をスッパリ切り捨ててるアルテ、物語り風にしたてあげるオペラはなんともいえない格調を保っている。実はこの本を手にしたのは、混迷を深めている日本を変える唯一の道はルネッサンスがヒントになるのではないか、と思ったからであった。歴史から学ぶべき点は、史実だけではなくて、同じような状況でそこにいた人人が結果的にどのように行動したか、が参考になると思ったからである。しかし、事はさほど簡単ではなかったのだ。日本人のメンタリティーが、あまりに情緒的でありイタリア人と正反対であることに気が付いてしまったのだ。ではどうすればいいのか、われわれ一人一人が変わるしかないようである。自分で答えを見つけよう。 ちなみに、彼女は会田雄次氏(故人)の影響を少なからず受けているようだが、いかがであろうか?
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