評論・文学研究 

ダ・ヴィンチ・コード(上)
ダ・ヴィンチ・コード(上)
角川書店
price : ¥580
release : 2006/03/10

ダ・ヴィンチ・コード(中)
ダ・ヴィンチ・コード(中)
角川書店
price : ¥580
release : 2006/03/10

ダ・ヴィンチ・コード(下)
ダ・ヴィンチ・コード(下)
角川書店
price : ¥580
release : 2006/03/10

ユダの福音書を追え
ユダの福音書を追え
日経ナショナル ジオグラフィック社/日経BP出版センター
price : ¥1,995
release : 2006/04/29

スーパーマンガデッサン―作画のための考えるデッサン
スーパーマンガデッサン―作画のための考えるデッサン
グラフィック社
price : ¥2,100
release : 2005/10

「みんなの意見」は案外正しい
「みんなの意見」は案外正しい
角川書店
price : ¥1,680
release : 2006/01/31

ダ・ヴィンチ・コード (下)
ダ・ヴィンチ・コード (下)
角川書店
price : ¥1,890
release : 2004/05/31

【商品詳細】

ダン・ブラウンは本書『The Da Vinci Code』で、世界を舞台にした殺人ミステリーの醍醐味と、2000年に及ぶ西洋史から選り抜いた魅惑的な謎の数々とを組み合わせた、知的で明快なスリラーを見事に創造した。 閉館後の静寂に包まれたルーブル美術館で起きた殺人事件をきっかけに、明るみに出た不吉な筋書き。それは、キリストの時代以来、ある秘密結社により守られてきたベールをはがすものだった。殺人の被害者は、古くから連綿と続くその秘密結社の総長。彼は死の直前、不気味な暗号を犯行現場に残していた。その暗号を解くことができるのは、被害者の孫娘で著名な暗号解読者でもあるソフィー・ヌヴーと、高名な象徴学者のロバート・ラングドンのみ。ふたりは事件の容疑者となる一方で、ヌヴーの祖父の殺人事件のみならず、彼が守り続けてきた、古くから伝わる驚くべき秘密の謎をも調べ始める。警察当局と危険な競争者の追跡を間一髪ですり抜けながら、ヌヴーとラングドンは謎に導かれるまま、息つく間もなくフランスとイギリスを、そして歴史そのものを駆けめぐる。前作『Angels and Demons』(邦題『天使と悪魔』)に続く本書は、ページを繰る手が止まらないスリラー作品に仕上がっていると同時に、西洋史の驚くべき解釈をも披露している。主人公のふたりは、モナリザの微笑みの意味から聖杯の秘密にいたるまで、西洋文化の大いなる謎をめぐる知的かつ魅力的な探索に乗り出す。ブラウンの解釈の真偽に難癖をつける向きもあるかもしれないが、その推測のなかにこそ、本書のおもしろさがあるのだ。思わず引き込まれる『The Da Vinci Code』は、豊かな思考の糧となる1冊だ。(Jeremy Pugh, Amazon.com) --このレビューは、同タイトルのハードカバーのレビューから転載されています。

宗教に無関心な人こそ読むべし!

☆5つ

この本が売れていることは知っていたが、タイトルからはあまり興味を感じなかった。

友人の強い薦めに従い、半信半疑で読み始めてみると、どこで止めてよいのかわからぬほど面白い。

子供の頃にみた紙芝居のように、他の事をすっかり忘れて次の展開を固唾を呑んで見守る。 そんなのめりこみ方をした久しぶりの本です。

各チャプターの終わり方は、次への期待と興味を最高に掻き立てる工夫がされていて、深夜であっても続きを読まずに寝る方がかえって睡眠障害の危険性あり。

当初心配した、宗教への予備知識不足は全く不要。

むしろ予備知識がない方が、素直に読めるのではないかとさえ思える。

単に読みやすいだけでなく、いろいろな知識を得ることも出来るうえ、ウイットに富んだ表現など、著者の教養の高さがうかがえる。

将来、小説家を目指す方々にはぜひその表現方法も盗んで頂き、日本からもこうした作品が出ることを強く望みます。

まだ読んでいない方、コレお薦めです!

ダ・ヴィンチ・コード (上)
ダ・ヴィンチ・コード (上)
角川書店
price : ¥1,890
release : 2004/05/31

【商品詳細】

ダン・ブラウンは本書『The Da Vinci Code』で、世界を舞台にした殺人ミステリーの醍醐味と、2000年に及ぶ西洋史から選り抜いた魅惑的な謎の数々とを組み合わせた、知的で明快なスリラーを見事に創造した。 閉館後の静寂に包まれたルーブル美術館で起きた殺人事件をきっかけに、明るみに出た不吉な筋書き。それは、キリストの時代以来、ある秘密結社により守られてきたベールをはがすものだった。殺人の被害者は、古くから連綿と続くその秘密結社の総長。彼は死の直前、不気味な暗号を犯行現場に残していた。その暗号を解くことができるのは、被害者の孫娘で著名な暗号解読者でもあるソフィー・ヌヴーと、高名な象徴学者のロバート・ラングドンのみ。ふたりは事件の容疑者となる一方で、ヌヴーの祖父の殺人事件のみならず、彼が守り続けてきた、古くから伝わる驚くべき秘密の謎をも調べ始める。警察当局と危険な競争者の追跡を間一髪ですり抜けながら、ヌヴーとラングドンは謎に導かれるまま、息つく間もなくフランスとイギリスを、そして歴史そのものを駆けめぐる。前作『Angels and Demons』(邦題『天使と悪魔』)に続く本書は、ページを繰る手が止まらないスリラー作品に仕上がっていると同時に、西洋史の驚くべき解釈をも披露している。主人公のふたりは、モナリザの微笑みの意味から聖杯の秘密にいたるまで、西洋文化の大いなる謎をめぐる知的かつ魅力的な探索に乗り出す。ブラウンの解釈の真偽に難癖をつける向きもあるかもしれないが、その推測のなかにこそ、本書のおもしろさがあるのだ。思わず引き込まれる『The Da Vinci Code』は、豊かな思考の糧となる1冊だ。(Jeremy Pugh, Amazon.com) --このレビューは、同タイトルのハードカバーのレビューから転載されています。

宗教に無関心な人こそ読むべし!

☆5つ

この本が売れていることは知っていたが、タイトルからはあまり興味を感じなかった。

友人の強い薦めに従い、半信半疑で読み始めてみると、どこで止めてよいのかわからぬほど面白い。

子供の頃にみた紙芝居のように、他の事をすっかり忘れて次の展開を固唾を呑んで見守る。 そんなのめりこみ方をした久しぶりの本です。

各チャプターの終わり方は、次への期待と興味を最高に掻き立てる工夫がされていて、深夜であっても続きを読まずに寝る方がかえって睡眠障害の危険性あり。

当初心配した、宗教への予備知識不足は全く不要。

むしろ予備知識がない方が、素直に読めるのではないかとさえ思える。

単に読みやすいだけでなく、いろいろな知識を得ることも出来るうえ、ウイットに富んだ表現など、著者の教養の高さがうかがえる。

将来、小説家を目指す方々にはぜひその表現方法も盗んで頂き、日本からもこうした作品が出ることを強く望みます。

まだ読んでいない方、コレお薦めです!

パズル・パレス (上)
パズル・パレス (上)
角川書店
price : ¥1,890
release : 2006/04/04

パズル・パレス (下)
パズル・パレス (下)
角川書店
price : ¥1,890
release : 2006/04/04

ゲド戦記 1 影との戦い
ゲド戦記 1 影との戦い
岩波書店
price : ¥1,050
release : 2006/04/07

カラマーゾフの兄弟 上   新潮文庫 ト 1-9
カラマーゾフの兄弟 上 新潮文庫 ト 1-9
新潮社
price : ¥860
release : 1978/07

自由であることに伴う責任や苦痛

父フョードル−悪女グルーシェニカ−長男ドミートリイ、グルーシェニカ−ドミートリイ−ドミートリイの許嫁カテリーナ、ドミートリイ−カテリーナ−次男イワンの三つの三角関係と、それをどうにか解決したい三男アリョーシャの奔走を軸に展開するカラマーゾフ家の物語。

複雑な恋愛関係の裏に描かれるのは、農奴解放およびキリスト教会の弱体化が進む、当時のロシア社会の姿です。全てを絶対的に支配してきたキリスト教および農奴制という大いなる旧秩序と、新しい秩序たろうとする様々な新哲学や指導層の壮絶な主導権争いが背景にあります。そうした新旧勢力のぶつかり合いの中で人はどう生きるべきかを模索する、というテーマの深刻さが、この小説をはじめとする19世紀小説のスケールの壮大さにつながち?ているのだと思います。その意味で、次男イワンが語る「大審問官」の挿話がこの小説の核をなしていると言えるでしょう。そこには、支配されることと自由であること、自由であることに伴う責任や苦痛など、人間の弱さの本質を突いた問題が提起されています。キリスト教という思想のバック・ボーンが消え行く中で、次の社会システムをどう構築するべきなのか? ドストエフスキーは、個々人による欲望の追求を是とする新たな社会のあり方に警鐘を鳴らします。現代にも通ずる問題意識が、この作品をいまなお読み継がれている古典たらしめているのでしょう。

逆に現代小説は、全てを支配するような絶対的な哲学などは既に消え失せたあとの、相対化され断片化されてしまった生の意義を再構築しようという試みであ???ように思います。しかし、キリスト教のような絶対的な批判の対象がないために、ややもすると歯応えのない瑣末なテーマ設定になるのでしょう。マックス・ウェーバーは『職業としての学問』の中で「神々の争い」と表現しましたが、一見秩序がある現代のほうが、実は混迷の度合いが深いのかも知れません。

モモ
モモ
岩波書店
price : ¥840
release : 2005/06/16

子供向け?大人向け?

「子供向けの小説なんて読む暇ないよ!」
と思っている人にこそ、是非読んで欲しいです。

内容は一応小学生高学年が対象。
文章(訳)も平易で読みやすく、ストーリーも明快で分かりやすい。
そんな難なく読める本なのですが、非常に奥が深いです。
まるで小説の中に出てくる大人が自分のことを言っているように感じられますし、時間という話のテーマも非常にずしりと重く感じられます。
現代の本質を突いている名作と言えるでしょう。

毎日を多忙に生きる大人にこそ、是非お勧めします。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)
静山社
price : ¥4,200
release : 2004/09/01

【商品詳細】

ホグワーツ魔法魔術学校5年目の新学期を目の前にして、15歳のハリー・ポッターは思春期のまっただ中にいる。なにかというとかんしゃくを起こしたり、やつれそうなほどの恋わずらいをしたり、強烈な反抗心でいっぱいになったり。鼻持ちならないダーズリー一家と過ごす夏は、相変わらず腹の立つことばかりで退屈きわまりなく、しかもこの休み中は、マグルでない級友たちと連絡をとる機会がほとんどなかった。ハリーはとりわけ、魔法界からなんの知らせもないことにいらついていた。復活したばかりの邪悪なヴォルデモート卿がいつ襲ってくるかと、気が気ではなかった。ホグワーツに戻れば安心できるのに…でも、本当にそうだろうか? J・K・ローリング著「ハリー・ポッター」シリーズの5作目は、前の年に経験した一連のできごとのあとすっかり自信を失った若い魔法使いハリーにとって、大きな試練となる1年間を描いている。ハリーが3大魔法学校対抗試合でヴォルデモートと痛ましくも勇敢に対決した事件は、どういうわけか、夏のあいだに広まったうわさ話(たいていの場合、うわさ話の大もとは魔法界の新聞「日刊予言者新聞」だ)では、彼をあざ笑い、過小評価するネタになっていた。魔法学校校長のダンブルドア教授までが、ヴォルデモートがよみがえったという恐ろしい真実を公式に認めようとしない魔法省の取り調べを受けることになった。ここで登場するのが、忌まわしいことこのうえない新キャラクター、ドロレス・アンブリッジだ。ヒキガエルを思わせる容姿に、間の抜けた作り笑い(「ヘム、ヘム(hem, hem)」と笑う)が特徴のアンブリッジは、魔法省の上級次官で、空きになっていた闇の魔術に対する防衛術の教授職に就任したのだ。そして、たちまちのうちに魔法学校のうるさいお目付け役となった。ハリーの学校生活は困難になるばかり。5年生は普通魔法使いレベル試験の準備のために、ものすごい科目数をこなさなければならず、グリフィンドールのクィディッチ・チームでは手痛いメンバー変更があり、長い廊下と閉じたドアが出てくる鮮明な夢に悩まされ、稲妻型の傷の痛みはどんどんひどくなり…ハリーがいかに立ち直れるかが、いま厳しく試されているのだ。 『Harry Potter and the Order of the Phoenix』は、シリーズ前4作のどれより、大人への成長物語という意味あいが強い。これまで尊敬していた大人たちも過ちを犯すことを知り、はっきりしているように見えた善悪の境目が突如としてあいまいになるなかで、ハリーは苦しみながら大人になっていく。純粋無垢な少年、『賢者の石』(原題『Harry Potter and Sorcerer's Stone』)のときのような神童はもういない。そこにいるのは、ときにむっつり不機嫌な顔をして、しばしば悩み惑い(とくに女の子について)、いつも自分に疑問を投げかけてばかりいる若者だ。またもや死に直面し、信じられないような予言まで聞かされたハリーは、ホグワーツでの5年目を終えたとき、心身ともに疲れはて、すっかり暗い気分になっているのだ。いっぽうで、読者は本作でたっぷりエネルギーをもらい、このすばらしい魔法物語シリーズの次回作が出るまでの長い時間を、またじりじりしながら待つことになるだろう。(Emilie Coulter, Amazon.co.uk) --このレビューは、同タイトルのハードカバーのレビューから転載されています。

a little diapointing

I was really looking foward to the fifth Harry Potter book since I'm a great fan of the Harry Potter series. But the book wasn't as good as I thought. For one thing, I thought Harry was a jerk to his close friends and to Dumbledore. He really turned out to be sort of a show off too. What happened to the polite not so self centered Harry that was in the all the previous four books?

The fourth book is my favorite one. The third one was cool too. I've read all four books over and over again but somehow I don't feel like reading this fifth book again. But still I liked it where the author put in Harry's parents' childhood.

天使と悪魔(下)
天使と悪魔(下)
角川書店
price : ¥1,890
release : 2003/10/31

A page turner

One of the most absolutely fabulous books I have ever read. It kept me trapped during a trip to South Africa. I was always looking for an opportunity to read it. Every free moment had to be used - while in the train, the bus, the plane, in my hotel room, the park. I couldn't stop until I had completed it. This book is a real page-turner.

Also recommended: DISCIPLES OF FORTUNE, THE IDIOT, THE UNION MOUJIK

天使と悪魔(上)
天使と悪魔(上)
角川書店
price : ¥1,890
release : 2003/10/31

A page turner

One of the most absolutely fabulous books I have ever read. It kept me trapped during a trip to South Africa. I was always looking for an opportunity to read it. Every free moment had to be used - while in the train, the bus, the plane, in my hotel room, the park. I couldn't stop until I had completed it. This book is a real page-turner.

Also recommended: DISCIPLES OF FORTUNE, THE IDIOT, THE UNION MOUJIK

カラマーゾフの兄弟〈中〉
カラマーゾフの兄弟〈中〉
新潮社
price : ¥820
release : 1978/07

疾走する中巻 

 上巻で動き始めた物語はこの中巻でそのスピードがグングンあがり、物語の核となりうる事件が起きる。
 アリョーシャの尊敬するゾシマ長老の死。そして、ドミートリィの事件。
 そんな中で、登場人物の一人一人が少しずつ何かに目覚めていくように物語は進んでいく。
 アリョーシャ、ドミートリィ、グルーシェニカは確かに何かを掴みつつあるようです。
 気になるのはイワン、上巻の「大審問官」のある意味では完璧ともいえる哲学を持っている彼がこれからどうなるかが物語の鍵になっていきそうです。
カラマーゾフの兄弟 下    新潮文庫 ト 1-11
カラマーゾフの兄弟 下  新潮文庫 ト 1-11
新潮社
price : ¥860
release : 1978/07

クライマックス

この文庫の下巻に、私の好きな個所は集中してゐます。第1にフョードル殺し、ミーチャの逮捕のあと挿入される少年たちの章。書かれなかつた続編の前触れと思はれますが、ここに出てくる10代の自尊心の高い、頭のいい、生意気極まる子供は、ドストエフスキーが繰り返し描いた苦悩するインテリゲンツィヤのミニチュアで、やがてイワンやらラスコーリニコフやらの道をたどる予定だつたのでせうか。

 第2にスメルジャコフとイワンの3度の対話。イワンの罪の意識を突つつくスメルジャコフの不気味さ、狡猾さ。フョードルを殺したのは自分だ、それもイワンの示唆に従つたのだ、と彼に告げられたその瞬間、イワンの脳裏に、全然関係のない、今しがたぶん殴つてきた酔つ払ひの歌が浮かぶといふ描写に感服しました。

第3に発狂寸前のイワンと、ちんけな悪魔との奇妙きてれつな問答。「大審問官」より難解です。

ゲド戦記 2 こわれた腕環
ゲド戦記 2 こわれた腕環
岩波書店
price : ¥1,050
release : 2006/04/07

あなたに不利な証拠として
あなたに不利な証拠として
早川書房
price : ¥1,365
release : 2006/02

悪童日記
悪童日記
早川書房
price : ¥651
release : 2001/05

【商品詳細】

ハンガリー生まれのアゴタ・クリストフは幼少期を第二次大戦の戦禍の中で過ごし、1956年には社会主義国家となった母国を捨てて西側に亡命している。生い立ちがヨーロッパ現代史そのものを体現している女性である。彼女の処女小説である本作品も、ひとまずは東欧の現代史に照らして読めるが、全体のテイストは歴史小説というよりはむしろエンターテインメント性の強い「寓話」に近い。 そもそもこの小説には人名や地名はおろか、固有名詞はいっさい登場しない。語り手は双子の兄弟「ぼくら」である。戦禍を逃れ、祖母に預けられた「ぼくら」は、孤立無援の状況の中で、生き抜くための術を一から習得し、独学で教育を身につけ、そして目に映った事実のみを「日記」に記していく。彼等の壮絶なサバイバル日記がこの小説なのである。肉親の死に直面しても動じることなく、時には殺人をも犯すこの兄弟はまさに怪物であるが、少年から「少年らしさ」の一切を削ぎ落とすことで、作者は極めて純度の高い人間性のエッセンスを抽出することに成功している。彼らの目を通して、余計な情報を極力排し、朴訥(ぼくとつ)な言葉で書かれた描写は、戦争のもたらす狂気の本質を強く露呈する。 凝りに凝ったスタイル、それでいて読みやすく、先の見えない展開、さらに奥底にはヨーロッパの歴史の重みをうかがわせる、と実に多彩な悦びを与えてくれる作品である。続編の『証拠』『第三の嘘』も本作に劣らない傑作である。(三木秀則)

三部作の中の傑作

とにかく話の展開が早くて面白いのもあるけど
堀茂樹さんの独特の訳が本の雰囲気にあってて
翻訳本なれしてない自分にも楽に読みこなせた。
なんとなく現実離れしたストーリーの中で
リアルなシーンが出てくるのも良かった。
ヒストリアン・II
ヒストリアン・II
日本放送出版協会
price : ¥1,785
release : 2006/02/22

ゲド戦記 3 さいはての島へ
ゲド戦記 3 さいはての島へ
岩波書店
price : ¥1,260
release : 2006/04/07

ヒストリアン・I
ヒストリアン・I
日本放送出版協会
price : ¥1,785
release : 2006/02/22

普及版 モリー先生との火曜日
普及版 モリー先生との火曜日
NHK出版
price : ¥998
release : 2004/11/21

誰でも死ぬことはわかっている

「誰でもいずれ死ぬことはわかっているのに、誰もそれを信じない。信じているなら、ちがうやり方をするはずだ」(85頁より)とモリーは話す。わかるということと、信じるということの差はどれほど大きいことだろう。その差は、人間の悲しさを知るだけの体験があったかどうかで生まれる。そして、病気に直面した誰でもがモリーのようには語れないことを思えば、モリーがいかにその体験を自力で乗り越えようと「考えてきた」人間であったのかが心に迫ってくる。
訳者あとがきで、曾野綾子さんの言葉が引用されているー「愛を発生させるのは、人間の悲しさを知ることだ。そのような人間が作る仕組みのもろさと悲しさを骨身に染みて知ることである」と。本書にはモリーの愛が溢れ出ている。
ベストセラー小説の書き方
ベストセラー小説の書き方
朝日新聞社
price : ¥756
release : 1996/07

題名そのものの本

SF作家の瀬名秀明氏が、自らが書く上で参考になった一冊として、本書をあげています。

娯楽小説を書くときに重要なのは、「ストーリー」・「アクション」・「キャラクター」の三本柱だそうで、特に人物造形に関しては、<主人公の資質>・<人物の信憑性>・<行動動機>、と3章を割いてくわしく解説してあります。

リアリティーをもたせつつエンターティメントを繰り広げるためのテクニックと注意点を、こうすると読者はこう感じる、こうすると真実味が出る、と受け取る側からの視点で解説してあるので、いちいち納得できるように書かれてあります。

「多数の人に読まれなければ意味がない」とまで言い切る作者には、ヒット作を連発してきた自信が伺われます。

360ページ一気に読ませてくれます。

封印作品の謎 2
封印作品の謎 2
太田出版
price : ¥1,554
release : 2006/02/16

1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編
1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編
雷鳥社
price : ¥1,680
release : 2003/04

イイ!

こういう系統の本は初めてなので比べることが出来ないのですが、
非常に丁寧で、ある程度のわかりやすさも兼ねており、
なにより、文体が堅苦しくなく、むしろ、実際に講習を受けているかの
ように面白い物です。
意外と分厚い本ですが、読もうと思えば、一日で半分行けます。
しかも内容は、文章構成、推敲の仕方、構成の組み方など、
初心者にとっては重要なことばかりです。
すでにそれなりに勉強している方には物足りないかもしれませんが、
初めての方には、是非ともお勧めしたい本です。
ダ・ヴィンチ・コード最終解読
ダ・ヴィンチ・コード最終解読
文芸社
price : ¥1,365
release : 2006/04

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 携帯版
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 携帯版
静山社
price : ¥1,050
release : 2004/11/26

お手ごろな

英語のペーパーバックでよんでから購入しました。
一、二巻はハードカバーで購入しましたが、値段が高いのと場所を取るのが困り、この三巻は携帯版で読みました。お手ごろ価格、寝転んでよむのにも腕が疲れないのでいいし、表紙のイラストも個人的にはハードカバーのものよりシンプルで好きです。すでに4、5巻とも英語のペーパーバックで読みましたが、今後はすべて携帯版で購入するつもりです。とくに四巻以降はとても長いので、ハードカバーで買うとすごく高くつくので・・・。内容は当然同じだし、だんだんおもしろくなってやめられません。
小さなスナック
小さなスナック
文藝春秋
price : ¥570
release : 2005/04

ナンシー関さんの温かさは最高!

後半Fカップを連発するリリーさんには飽き飽きうんざりしてしまいました。
ナンシー関さんのフォローが見事というか、その辺も包み込むおおらかさに、さすが!と思いました。
リリーさんのしつこさが後味に残ってしまったので、星は3つ。
ナンシー関さんだけに対するなら星5つです。
ハリー・ポッターと賢者の石(携帯版)
ハリー・ポッターと賢者の石(携帯版)
静山社
price : ¥998
release : 2003/10/22

【商品詳細】

もしも人生最初の10年間を、自分をひどく嫌う一家の階段の下で寝泊まりするとしたら? そこを途方もない、「魔術的な」運命のいたずらで、いきなり魔法使いや、カゴに入ったシロフクロウや、不死鳥の羽根の入った杖や、イチゴ味、カレー味、草味、イワシ味…などなどのゼリービーンズに取り囲まれたとしたら? いや、そればかりか、なんと自分まで魔法使いだとわかったとしたら! これらはまさに、J.K.ローリングの魅力的で笑いにあふれるデビュー作、『Harry Potter and the Sorcerer's Stone』(邦題『ハリー・ポッターと賢者の石』)の主人公、幼いハリー・ポッターの身に起こったことなのだ。魔法とは無縁の人間(「マグル」)の世界では、ハリーは何者でもなく、おじやおばから邪魔者扱いされているばかり。おじとおばはハリーの両親が邪悪な魔法使い、ヴォルデモートに殺されたあと、いやいやハリーを引き取ったのだ。ところが魔法使いの世界では、小柄でやせっぽちのハリーは、ヴォルデモートに殺されそうになりながらも生き残った子どもとしてきわめて名の通った存在。死を免れたハリーには稲妻形の額の傷と、驚くほど研ぎ澄まされた感覚だけが残ったのだった。それに、あふれるほどの不思議な力が、自分はおばやおじや、わがままでブタそっくりのいとこのダドリーとはまったく…何から何まで違うんだと気づかせてくれるのだった。 気さくな巨人、ハグリッドが届けてくれた不思議な手紙がもとで、マグルに虐げられていた、惨めなハリーの生活は一変する。「貴殿にホグワーツ魔法魔術学校の入学許可が下りたことをお知らせできるのは誠にうれしいかぎりです」。当然、バーノンおじさんはめちゃめちゃ不機嫌になってわめき出す。「気の狂ったまぬけじじいがこいつに魔法なんぞを教えるのに、わしは金なんか出すつもりはないぞ!!」ところが、あっという間にハリーはフクロウのヘドウィグとともにホグワーツ校に到着している。この学校で、本当の冒険── 愉快で不気味でスリル満点の冒険── が始まるのだ。 『Harry Potter and the Sorcerer's Stone』は当初イギリスで『Harry Potter and the Philosopher's Stone』として出版され、その後イギリスの主な賞を獲得し続けている。これまでに英国文学賞、スマーティーズ賞、児童文学賞を受賞、カーネギー賞やニューベリー賞英国版の候補にもなった。この不思議な魔力で心を引きつける本は、将来も古典となって読み続けられることだろう。本書を読んだ子どもたちは、『Harry Potter and the Chamber of Secrets』(邦題『ハリー・ポッターと秘密の部屋』)や『Harry Potter and the Prisoner of Azkaban』(邦題『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』)も夢中で読みたがるはずだ。

Interesting ideas, but no depth for adults

Sure, the book is full of fun ideas, such as a mirror that relects your deepest desires, people in photos appearing and disappearing, jelly beans in every possible flavor that exists in the world, and the "sorcerer's stone", etc.etc., but for those adult readers who are expecting some kind of philosophical, life-changing depth from this book, you may be disappointed. Although many of the Japanese reviewers here kindly recommend this book as enjoyable for both adults and children, I would say the book is for children. There is nothing more here than the plot itself, unless one wants to interpret the plot as a metaphor. So if you're not particularly a fantasy book fan, and you're just curious as to what the fuss is all about, don't waste your time reading the book, and wait for the Hollywood version to come out. The plot is more suitable for a movie than a book anyway.


ブロークバック・マウンテン
ブロークバック・マウンテン
集英社
price : ¥400
release : 2006/02/17

学生と読む『三四郎』
学生と読む『三四郎』
新潮社
price : ¥1,260
release : 2006/03/16

宇宙クリケット大戦争
宇宙クリケット大戦争
河出書房新社
price : ¥683
release : 2006/04/05

「反」ダ・ヴィンチ・コード―嘘にまみれたベストセラー
「反」ダ・ヴィンチ・コード―嘘にまみれたベストセラー
早川書房
price : ¥1,365
release : 2006/02

ライ麦畑でつかまえて
ライ麦畑でつかまえて
白水社
price : ¥861
release : 1984/05

村上訳でいつでも普遍の少年の支離滅裂さを描写

出版されて、中身も確認せずに購入した。野崎訳のライ麦畑で...は読んでいたし、村上春樹さんは長年のファンだからだ。訳が違うとこうまで内容が変るものかびっくりした。野崎訳では問題をたくさん抱えた時期の米国の若者のささやかな抵抗とナイーブさを感じたが、村上訳を読んで、びっくり、これは今の日本とそう変らない。行き場と目的を失った少年の支離滅裂な言動が大きな共感を誘う。米国らしいのは支離滅裂な行動とそれが見付かったときの大人への言い訳が、よくある映画の一コマのようだ。アメリカ人は少年時代からこういうウィットの効いたアメリカンジョークが身についているのだろうか。
星からの宅配便
星からの宅配便
サンマーク出版
price : ¥1,575
release : 2004/03/04

お星さまにお願い☆

宇宙の通販会社(お星さま)のカタログにはなんでも揃っている!
どんどん注文してどんどん望みを叶えて幸せになりましょう!
という内容の本。

自分の「 思いの力 」がいかに強くて大切かを説いた本は
たくさんありますが、
「 お星さまにお願いする 」という発想が、
とても可愛らしくて素敵だと思いました。

オーダーの方法もいたって簡単です。

日常の些細な事でもどんどんお願いして、叶ったら感謝する。
そういったプラス思考を習慣化することによって、
幸せのサイクルに自分を乗せよう、という事ですね。

ちなみに、
「 お星様にお願い 」は、たしかに効き目がありますよ♪

クリスマス・プレゼント
クリスマス・プレゼント
文藝春秋
price : ¥950
release : 2005/12

日の名残り
日の名残り
早川書房
price : ¥756
release : 2001/05

格調高いイシグロの最高傑作

すでに古典的存在となりつつあると思われる、ブッカー賞受賞の名作。イシグロの作品を一つ読むなら、絶対にこれをお勧めする。これ以上の完成度は、他の作品では残念ながら望めないと思われる。1930年代のイギリス。善意で行動を起こしていたのに、結果的には知らずに悪いものを助けてしまった貴族に仕えた執事の回想録。「自分ができる限りのことをして、自分より偉大なもののために仕えていると信じていたが、実際は自分のしたことはよかったのか?もしそうでなかったとすれば、自分の人生は無駄だったのか?」という問いが、全体を覆っている。感情を抑えた語り口が、かえって主人公のスティーブンスの思いを鮮やかに浮き上がらせているような氣がする。文章にもストーリー全体の流れにも無駄なところが全くない。小説はこうあるべきというそのままの小説。近年の書物にはなかなか見つけられない、dignityを感じさせる格調高い名作。何度も読みたくなる本だ。
ちびくろ・さんぼ
ちびくろ・さんぼ
瑞雲舎
price : ¥1,050
release : 2005/04/15

懐かしい〜♪

予約してから1ヶ月、ず〜っと楽しみに待ってて、ついに手元に届きました!子供の頃読んだそのままです。レトロな感じの絵と文章が逆に新鮮で、とてもいい感じです。この名作がどうして黒人差別になるのかが全くわかりません。とにかく復刊バンザイ!!
おなら犬ウォルター
おなら犬ウォルター
サンマーク出版
price : ¥1,575
release : 2006/03/02

ルーンの子供たち 2 冬の剣 消えることのない血
ルーンの子供たち 2 冬の剣 消えることのない血
宙出版
price : ¥2,310
release : 2006/03/23

日本人の遺訓
日本人の遺訓
文藝春秋
price : ¥767
release : 2006/03/20

春は裏切りの季節―イヴ&ローク〈12〉
春は裏切りの季節―イヴ&ローク〈12〉
ソニーマガジンズ
price : ¥893
release : 2006/04

アルケミスト―夢を旅した少年
アルケミスト―夢を旅した少年
角川書店
price : ¥580
release : 1997/02

シンプルで最高のバイブル

海の向こうの見知らぬ世界に人は憧れや夢や希望を抱くものだけど、本当に大切なものは足元の砂の一粒一粒…。人が人生をかけて探す「生きる意味」は、きっととてもシンプルなものなんだろう。あたりまえすぎて、なかなか気づけないそれを、アルケミストは旅を通して教えてくれた気がする。でもきっと、海の向こうを眺めることがなければ、足元の砂の一粒の大切さに気づくこともないのだろう。アルケミストの旅と気づきを参考に、自分自身の旅を続けてゆこうと思う。
女神の魔法 ~女神と天使のガイダンス~
女神の魔法 ~女神と天使のガイダンス~
メディアート出版
price : ¥1,995
release : 2006/03/31

文盲 アゴタ・クリストフ自伝
文盲 アゴタ・クリストフ自伝
白水社
price : ¥1,470
release : 2006/02/15

シェイクスピア全集 (3) マクベス
シェイクスピア全集 (3) マクベス
筑摩書房
price : ¥630
release : 1996/12

水の上の泡

水の上の泡のように、出てきては消える魔女達の戯言にそそのかされた忠臣マクベス。野望に向かって、いくつもの悲劇を繰り返す彼の姿は、浅慮などという言葉で片付けるには、あまりにも悲しすぎる。 いつの時代にも起こりうる悲劇を、簡潔にshape upした戯曲、Shakespeareがいつまでも読み続けられる理由なのでしょう。
世界の日本人ジョーク集
世界の日本人ジョーク集
中央公論新社
price : ¥798
release : 2006/01

ふたりの証拠
ふたりの証拠
早川書房
price : ¥693
release : 2001/11

謎が残る続編

 「悪童日記」の続編。前作の最後で別れた双子の「ぼくら」。その片割れであるリュカが主人公となって、話は進められる。
 今作は前作のような日記形式ではなく、普通の、いささか普通すぎるような文章構造です。しかし、文体は前作のように無駄を省いた簡潔なもの。慣れないうちは読みにくいかもしれませんが、リズムをつかむとスラスラ読めます。内容は前作よりも重層的になっていて、読み応えもあります。
 気になるのが、リュカ(LUCAS)とクラウス(CLAUS)という双子の名前。アナグラムになっています。そして、主要な登場人物が全員、何かを失っている、あるいは失うということです。続編への物語の伏線であると思います。
 そして、最後の報告書の体裁をとったエピローグ。今まで語られてきたことと明らかな矛盾点があります。
 これは続編を読まなければ分かりません。完結編に期待です。
季刊S(エス) 14号[雑誌] 初回限定ステッカー付
季刊S(エス) 14号[雑誌] 初回限定ステッカー付
飛鳥新社
price : ¥1,200
release : 2006/03/15

パース!―マンガでわかる遠近法
パース!―マンガでわかる遠近法
マール社
price : ¥1,680
release : 2004/07

楽しく読んで学べる本です。

この本を使って思うこととして、タイトルのまんまだということ!本当にこの本!漫画で遠近法のことがわかっちゃいます!私は16才で遠近法なんて習ったことがない超初心者なのにすっごくわかりやすい!!初心者にもお勧めできるものだと思います!ページ数もこれでたっぷりあると思いますよ!
図解 クトゥルフ神話
図解 クトゥルフ神話
新紀元社
price : ¥1,365
release : 2005/11

プロ作家養成塾―小説の書き方すべて教えます
プロ作家養成塾―小説の書き方すべて教えます
ベストセラーズ
price : ¥714
release : 2002/03

ちと失敗。。。

わたしは純文学系の作品を書くのですが、何も知らずに買ってしまったので、失敗してしまいました。でも全部読みましたよ。
ちゃんと例を挙げて説明しています。どうすればいいかを強要するのではなく、あくまでもこういうのもあるよ、という内容。
カルチャースクールの講師をしていることもあって、とても親切に教えてくれます。
エンターテイメント系の作品を書く方にはオススメです。
さいごの戦い
さいごの戦い
岩波書店
price : ¥756
release : 2000/11

ナルニアの最終巻。

 本書では題名の通り、ナルニアの最後の戦いが描かれていますが、それは戦いと言うより戦争といったイメージのもので、ナルニアの他の物語に登場する戦とは異なった印象を受けました。私はそれがあらゆるものの生死に関わっているからだと思っています。ナルニアが崩壊する事で多くの生き物が生活の場を奪われる事になりますし、わずかな嘘が広がって世界を崩壊させるに至るような事実が描かれているからです。

 間違いなく、この物語の一つのキーワードは「嘘」でしょう。ナルニアは滅びてしまいますが、少しの真実を混ぜた強い嘘で外側を武装しても、内側の高大な真実の世界までも滅ぼす事はできなかったのです。なんという大きな教訓でしょう。この物語で表裏の関係であり、同様の物ともされているタシとアスランこそ、嘘と真実を象徴するものなのではないでしょうか。真実を利用する事によって真実らしい嘘を生み、その簡単な事が大きなものを崩しうるという事を伝えたかったのだと思います。

 最後の二巻で、ナルニアの始まりと終わりを描いた事は私にとって、このナルニアを読むにあたり大きな事でした。読み終えればその意味がきっとわかる事のように思えます。『朝びらき丸〜』で消息をたったあの者や、結末にアスランが述べる事によってナルニアの真意が垣間見えたような気がしました。

 こんな物語に出会えた事は幸せでした。これで終わりになるのは悲しい事ですが、ぜひ何度も読み返してみたいと思います。

日はまた昇る?日本のこれからの15年
日はまた昇る?日本のこれからの15年
草思社
price : ¥1,260
release : 2006/01/31

ダーク・タワー〈5〉カーラの狼〈上〉
ダーク・タワー〈5〉カーラの狼〈上〉
新潮社
price : ¥780
release : 2006/03

魔術師のおい
魔術師のおい
岩波書店
price : ¥756
release : 2000/11

ナルニアの第六巻。

 この物語は六巻目にして、ナルニアの起源を描いている作品ですが、その内容は明らかに創世記を意識してのものであるように思えます。聖書ではエデンの園にあるリンゴをヘビが騙してアダムとイブに食べさせますが、本書では魔女がリンゴを食べさせようとしたり、アスランがナルニアを創造したりする様子はまるでその通りです。しかし、本書では子どもは結局リンゴを食べません。それはディゴリーとポリーはアダムとイブではないからであり、児童文学の子どもへの教訓として存在しているからだと思います。魔女を復活させるという悪事を働いた事は子どもとしての好奇心であり、罪をつぐなうための冒険も重要な教訓なのではないでしょうか。

 ナルニアと現実世界の間の世界の存在・・・やはりナルニアは現実の世界と表裏一体のような気がします。魔女は前の世界を滅ぼしていますが、現在人間もそのような行為をする可能性があるように思えます。本書には世界のはじまりと終わりの両方の可能性が書かれているのではないでしょうか。それはアスランが本の終わりでも言っている事でもあります。冒険や好奇心といった言葉は、子どもに必要な事ではありますが、やはり危険が伴うことでもあります。作者はその事を伝えたかったのではないでしょうか