詩 歌 

愛の詩集
愛の詩集
日本図書センター
price : ¥2,625
release : 1999/12

犀星の詩が好きな方、必読!

「ふるさとは遠きにありて思ふもの、そして悲しくうたふもの」…著者の室生犀星という名を知らなくても、誰でも一度は何処かで読んだ或いは口ずさんだであろう詩集「抒情小曲集」を筆頭に、本書は室生犀星が生涯書きつづけて来た膨大な数の詩の中から特に良い作品を選りすぐった書籍である。本文も読みやすいので、室生犀星の詩が好きな方はもちろん、犀星の詩に興味がある方で読んだことが無い方はぜひ一度目を通される事をお勧めしたい。
こっちむいて、おかあさん―こどもがかいたおかあさんの詩〈2〉
こっちむいて、おかあさん―こどもがかいたおかあさんの詩〈2〉
大和書房
price : ¥1,365
release : 2002/01

マザーグースの唄が聞こえる
マザーグースの唄が聞こえる
洋販出版
price : ¥1,427
release : 1996/07

花の詩集
花の詩集
筑摩書房
price : ¥1,575
release : 1995/05

えろきゅん
えろきゅん
講談社
price : ¥1,365
release : 2003/02

性的欲望の背後にある切なげな思い

 31歳になった作者が三十一(みそひと)文字で書いた31の短歌。それぞれの短歌の前には、わずかな短編小説が前座を務めています。

 ほとんどすべての短編小説が性的欲求をためらいもなく満たそうとする若い女性たちの姿を描いています。書かれていることはかなり赤裸々。下半身から湧き出る性欲をむき出しにして、むさぼるほどに男を求め続ける女性の姿に、一部の読者は呆然とするかもしれません。

 かといって、この本に書かれていることが身もふたもないことであるという印象しか与えないかと言うと、そんなことはありません。最後に付された短歌が、たとえそこに書かれていることがやはり臆面もなく性的な内容であっても、小説部分の趣とは対極をなしています。古風で雅(みやび)な日本の言葉がしっとりと胸に沈みこむ思いをします。

 「絆創膏 何枚貼っても破瓜の傷 癒える間も無く 更に穿たれ」
 「助手席に 押し付けられて柔らかに 犯されし我 少し震えて」
 「一瞬で あの時になる一瞬で 準備が出来る私の牝(オンナ)」

 エロスの奥深くにある小さな<心の疼(うず)き火>を、私はそこに見ます。まさに「えろきゅん」。どんな性的欲求にも、その背後に胸をしめつけるような切なさが隠れています。赤裸々であればあるほど、同時にその切なげな気持ちが前へ前へと張り出してくることを強く感じます。

 本書は通勤電車内で頁を繰るのはさすがに憚れますが、自宅でこっそりとその不思議な切なさを味わうには悪くない、一風変わった書です。

アポリネール詩集
アポリネール詩集
新潮社
price : ¥420
release : 1954/10

アポリネールが生きていたら・・・

この本は、フランスの詩人ギョーム・アポリネール(Guillaume Apolinaire:1880−1918)の詩集である。即ち、アポリネールが書いた数々のフランス語の詩を、日本の詩人堀口大學氏(1892−1981)が訳した訳詩集であるが、「フランスの詩人」と言っても、アポリネールは、複雑なアイデンティティーの持ち主であった。即ち、先ず、コストロウィツキー(Kostrowitzky)と言ふ本名が語る様に、アポリネールは、ポーランドの血を引いてゐた様である。これは、母方の父親の血統であるらしく、一方、彼の父親は、ローマ法王庁の大僧正であったと言ふ話が有る。実際、アポリネールは、ローマに生まれた私生児であり、生まれて間も無く、母と共に、南仏に移住したのだと、堀口大學氏は、この本の解説で述べてゐる。こうした複雑な生まれと育ちを経験したアポリネールは、成人すると旅を愛し、多くの国々を旅してゐる。又、1911年には、何と、ルーヴル美術館からモナリザを盗み出した嫌疑をかけられ、投獄されると言ふ驚くべき経験をした。そして、その3年後、第一次世界大戦に自ら志願して負傷し、その負傷が原因で、他界してゐる。劇的としか言ひ様の無い人生であるが、その詩は、奔放で、まるで、彼の人生その物を読む様である。この本の訳者、堀口大學氏は、この訳詩集の解説(「アポリネール−−人と作品」)の中で、こう書いて居る。−−「僕には、今なお毎年、必ず二度や三度は、『アポリネールが生きていたら!』と口惜しく思うことがある」(本書195ページ)−−今、21世紀の只中で、私も、アポリネールが生きていたら、と思ふ時が有る。(西岡昌紀/内科医)
ウンベルト・サバ詩集
ウンベルト・サバ詩集
みすず書房
price : ¥3,150
release : 1998/09

トリエステの街をサバと歩いているような。

 ウンベルト・サバはイタリアを代表する詩人であるが、その名前や作品は広く一般には知られていない気がする。

 サバの生まれはイタリア東北部のトリエステという港町。昔の繁栄やオーストリア支配下の頃の栄華は既になく、本文の中のトリエステの街は、何処となく寂しい感じがぬぐえない。サバの詩もそれに添うように何処となく寂しさを感じさせるが、決して陰鬱ではなく、愛する人を謳ったもの、トリエステの街並みを謳ったものとさまざま。強風の吹くトリエステの街を、そこに暮らす人々を、サバの心象が言葉となって、美しく時にせつなく、たんたんと謳われてゆく。
 須賀敦子さんの訳もまた、この作品のよさを一層引き立たせている。
 拾い読みをしたり、何度も読み返したくなる詩集です。

北原白秋詩集
北原白秋詩集
角川春樹事務所
price : ¥714
release : 1999/04

『邪宗門』あたりはかなり難しいですけどね

『北原白秋詩集』。『邪宗門』をはじめとした代表的な作品を収録した詩集ではありますが、短歌や、『ペチカ』『揺籠のうた』といった童謡や歌曲の歌詞も入っています。巻末には年譜もついていて、白秋の足跡を追う上ではそれなりに満足できる文庫となっています。

小学生くらいの子供が作った詩は、文章の上では稚拙であっても、瑞々しい感性とどんな物にでも輝きを見出す視点とで、読んだ大人に新鮮な感動を与えることがあります。
白秋の童謡は、そういった子供の長所を保ったまま、極上の文章技術で書いている、と捉えれば理解しやすいでしょうか?だから時代を超えて愛され続けているのですね。

そういったわけで、普通の詩集は小難し過ぎてとっつきにくい、という人でも割と親しみやすい一冊なのではないでしょうか。

早引き季語辞典 夏
早引き季語辞典 夏
遊子館
price : ¥1,890
release : 2005/06

歌集 消息
歌集 消息
青娥書房
price : ¥3,150
release : 1998/12

万葉体感紀行―飛鳥・藤原・平城の三都物語
万葉体感紀行―飛鳥・藤原・平城の三都物語
小学館
price : ¥1,890
release : 2004/09

古代史フアンが万葉フアンに変身

奈良大和は、日本史の教科書で古事記、日本書紀の舞台と習いましたが、日本国は何時、どのようにして出来たのか?高校生の修学旅行では結びつかず、古いお寺の多い所、神社に沢山鹿が居ておねだりされた。今考えてもぼんやりとしか判らない自分。この本で可成り鮮明に1300年前の世界にタイムスリップ出来ました。そして万葉歌をまるごと味わい、万葉人の魂に触れ、歌を生み育てた風土と歴史を面白く理解できました。飛鳥の遺構群、藤原京の遺物、復元が進む平城京の現在の姿を写真で見て、もう一度訪れたくなりました。その時は、単なる観光ではなく、遺跡と歌を結びつけ1300年前の万葉人の感覚を蘇らせながら旅をしたいと思います。古代史フアンも万葉フアンに変身。
万葉を旅する
万葉を旅する
ウェッジ
price : ¥1,470
release : 2005/02

キャッツ―ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命
キャッツ―ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命
ほるぷ出版
price : ¥1,365
release : 1988/06

月みたいな夜ならば 一つ二つ とびこえて

四季のキャッツがたいへんおもしろかったもので、当書も手に取りました。エロール・ル・カインの挿絵で、雰囲気満載です。
「ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命」「ピークとポリクルの大げんか」「ジェリクルの歌」の3篇があります。うち、「ピークとポリクルの大げんか」にはグレート・ランパス・キャットが出てきますが、ミュージカルにはない内容でとても楽しめます。
五行でわかる日本文学 英日狂演滑稽五行詩(リメリック)
五行でわかる日本文学 英日狂演滑稽五行詩(リメリック)
研究社
price : ¥1,365
release : 2004/05/25

すんげぇ! 寸芸? 名人芸!!!

人の作家の世界をまるごと五行の詩で表現するという無謀&知識&技巧&遊び心に感動。

何度も夜中にうなされながら起きて、書き直したり、したんだろうなあ。

和訳(わやく)には、英語の意味+リズム+韻+作家の世界を総合的に表現するという高度な不可能を超えた開き直りが感じられ、楽しい。。

絵訳(えやく)は洒脱。

(背景知識がないので)わからないところもあるけど、くすクスっとくるところも多いです。

万葉集・古今集・新古今集
万葉集・古今集・新古今集
三省堂
price : ¥903
release : 1990/08

川柳うきよ鏡
川柳うきよ鏡
新潮社
price : ¥714
release : 2004/04

粋で楽しい本

本書は雑誌「小説新潮」の川柳投稿欄から、選者である小沢氏が9年間の名品を解説付きで紹介した本である。まず掲載誌が小説の月刊誌であるから、読者は自ずと限定される。そこへ投稿をしようとする人々たるや、これは相当のヒマ人、もとい粋人であるに違いない。だいたい私は素人投稿を頭から軽蔑しているけれど(そういえばこのレビューだって素人投稿、自分も半分素人、この矛盾はどうしよう?)、さすがにここで紹介されている句は一種の文芸エリートたちの作品だけあって、面白い。小沢氏の幾分お下品な解説も秀逸である。

小沢昭一は各種の放浪芸など、地べたを這うような「庶民」の芸を紹介することに力を注いでおり、これは大変敬服に値する。この本もそうした「小沢昭一的こころ」の発露であるに違いない。なかなかに味わい深い逸品である。

記憶の宿る場所―エズラ・パウンドと20世紀の詩
記憶の宿る場所―エズラ・パウンドと20世紀の詩
思潮社
price : ¥2,625
release : 2005/12

いつでもいまが出発点
いつでもいまが出発点
幻冬舎
price : ¥1,000
release : 2004/10

感謝

仕事絡みや失恋でつらくてどうしようもない時、寂しくてどうしようもない時に読んで欲しい一冊です。
私は男ですがとても元気がでました。
ゲオルク・トラークル、詩人の誕生
ゲオルク・トラークル、詩人の誕生
鳥影社
price : ¥1,680
release : 2000/03

ドラッグ・カルチャーの万華鏡

 これはすごい本です。
 知る人ぞ知る天才詩人トラークルの詩が、いかにドラッグに過酷に犯されているかを検証しているのですが、中島らもからベルベット・アンダーグラウンド、ジミ・ヘンドリクス、芥川龍之介、ランボーまで取り上げ、ありとあらゆるドラッグ・カルチャーを横断し、蒐集しています。
 これ一冊でドラッグ・カルチャー全般に精通できるでしょう。
 文体もきびきびした独自のもので、トラークルの訳詩集までついて、お得だと思います。この作者のファンになりました。
朝日俳壇2006
朝日俳壇2006
朝日ソノラマ
price : ¥2,625
release : 2006/03/11

死刑宣告
死刑宣告
日本図書センター
price : ¥2,625
release : 2004/03

ODEXVAG
ODEXVAG
新風舎
price : ¥1,890
release : 2005/04

超現代語訳 百人一首
超現代語訳 百人一首
PHP研究所
price : ¥500
release : 2001/12

声に出して読んで楽しくない。ことばに力や芸術性を感じない。

私はぜんぜんおもしろくありませんでした。おもしろくないだけでなく、こんな味気ないストレ-トすぎる日本語で、恋の詩(もどき?)を読まされたくないと思いました。源氏物語は、いろいろな作家が挑んでいますが、それぞれが、「与謝野晶子源氏物語」や「瀬戸内寂聴源氏物語」になっていて、楽しいです。同じように、この百人一首が作者の作品になりきっていればおもしろいのかもしれませんが、その点、今ひとつです。百人一首は、学校で意味の解説がついた本といっしょに読まされるので、こういった本は、そういう解説書を超えていて、それ独自の芸術性が高くないとつまらないです。何しろ、もとの作品の芸術性がかなり高いわけですから。
未完詩
未完詩
河出書房新社
price : ¥1,575
release : 2001/05

好きなんですが。

「たまたまなんです」はとても気に入りました。
前は斜に構えたような詩が好きだったのですが、
最近は素直なクサイ詩のほうが好きだったりするのです。
そんな私にはこの本がちょっとむずがゆくて。
「んなっちまったぜ」とかはちょっと読んでて辛いものがある。
BOOMも好きだし、彼の書く詩も好きなのですが、

ずっと手元においておきたいと思えるほどの本ではなかった。
思い出したときにちょっと手に取りたいかな?くらいの本です。

結ぼれ
結ぼれ
みすず書房
price : ¥2,520
release : 1997/10

レインの独創か?

 このような本を書いたという意味では独創であり、そのアイディアを借用したという意味ではそうではないのかもしれない。わたくしの想像だが、この本の語法はかれが付き合っていた精神病者との対話のなかでかれが見いだしたものではないか。
 精神病、とくに統合失調症患者には、特有のことばづかいがみられる。「観念奔逸」「言葉のサラダ」「保続」など、さまざまな概念であらわされるものであるが、その中からかれは「文学的真実」を見いだし、このようなかたちで発表したのではないか。
 これはわたくしの推測に過ぎないのだが、そのような観点からこの美しいことばの遊びを眺めてみるのもよいかもしれない。
英詩を味わう―韻律美の構造
英詩を味わう―韻律美の構造
南雲堂
price : ¥2,854
release : 1997/09

ウィリアム・ブレイクのバット
ウィリアム・ブレイクのバット
幻戯書房
price : ¥2,940
release : 2004/06

「猫のベルタ」ファン必読

 近年精力的な活動を続ける日本詩壇のホープ、平出隆が1990年代に書き溜めたエッセイ集が、ついにまとめて刊行された。

『葉書でドナルド・エヴァンズに』に関連する「glad day」、氏の愛する野球とそれにまつわる美術作品について書かれた「ball, bat & art」、そして運転免許にまつわる「kafka's drive」の3部から成る。

 まず装丁の美しさに目を引かれる。本文中にも、氏の手になるカラー図版が豊富に入っていて、表題にあるとおりバットを持った少年の登場するウィリアム・ブレイクの絵などが見られる。図版のページには、必ずドナルド・エヴァンズの描いた架空の切手が添えられている。『葉書でドナルド・エヴァンズに』に出てくる不思議な猫ベルタの写真があるのもうれしい。

『伊良子清白』での綿密な仕事ぶりとは趣が違い、肩の力を抜いて読めるエッセイ集になっている。氏の「蕎麦好き」「相撲好き」は意外だった。ほほえましいのは自動車の教習を受ける「kafka's drive」シリーズである。ハプニングの連続もおもしろいが、そこに夏目漱石や萩原朔太郎の自転車のエピソードなども盛り込まれていて、さすがは現代日本を代表する詩人だと思わせる。

 すがすがしく、若若しさに満ち、なおかつユーモアのある作品に仕上がっている。

自然と愛と孤独と ― ディキンスン詩集
自然と愛と孤独と ― ディキンスン詩集
国文社
price : ¥1,785
release : 1994/04

俳句用語辞典
俳句用語辞典
飯塚書店
price : ¥4,200
release : 2005/01

万葉集入門
万葉集入門
岩波書店
price : ¥819
release : 2002/10

続・吉野弘詩集
続・吉野弘詩集
思潮社
price : ¥1,223
release : 1994/04

揺れるカーテンの下で
揺れるカーテンの下で
文芸社
price : ¥1,155
release : 2004/07

読みました!

詩が好きなので、さっそく読んでみました。
みずみずしい音楽を聴いているよう・・・、美しい水彩画を見ているよう、そんな気持ちになりました。
そして、日々をもっと大切にしていきたいなあと思いました。

お勧めは、最後の章の「いつか」。
これは母親なら誰でも、じーんとしてしまうのではないでしょうか。

他にも癒される詩や元気づけられる詩、懐かしい気持ちになる詩など、本当にいろんな思いを重ねられます。

カバーも素敵です。本全体の雰囲気とよく合ってました。
読むたびに、好きな詩が増えていく、不思議な力を持った詩集だなと思いました。

パンプルムース!
パンプルムース!
講談社
price : ¥1,365
release : 2005/02/24

ちひろさんの絵素敵☆

29篇のひらがなの詩と、いわさきちひろさんの29枚の絵で構成している絵本。
まるで少しおしゃまな子供が描いたような詩に、ふんわりとしたいわさきちひろさんの絵がかさなって優しい空気と一緒に頭の中で物語が動き出すようでした。

子供のときからあまりいわさきちひろさんに興味は持て無かったんですが、大人になって始めて、素晴らしさが分かりました☆
絵本になると、言葉が加わるとこんなに愛らしいなんて!
ちひろさんの絵は沢山の物語要素を含んでいるようで、いろんな物語を想像させてくれる気がします。

古今和歌集
古今和歌集
笠間書院
price : ¥2,310
release : 2005/10

1度は使ってみたい季節の言葉
1度は使ってみたい季節の言葉
小学館
price : ¥1,838
release : 1995/12

続 一度は使ってみたい季節の言葉
続 一度は使ってみたい季節の言葉
小学館
price : ¥1,575
release : 1998/02

マザーグースを遊ぶ―子どもの素顔と家族の光景
マザーグースを遊ぶ―子どもの素顔と家族の光景
本の友社
price : ¥1,680
release : 2005/11

芭蕉俳文集〈上〉
芭蕉俳文集〈上〉
岩波書店
price : ¥798
release : 2006/03

四阿―森田峠句集
四阿―森田峠句集
角川書店
price : ¥2,800
release : 2006/01

金の魚―朗読CD絵本
金の魚―朗読CD絵本
未知谷
price : ¥3,150
release : 2004/02

声に出して読むロシア語と日本語?

プーシキンによる児童用ロシア古典中の古典。

ロシア語原文を、あのアニメの巨匠ノルシュテンが朗読!
日本語は連句アニメ「冬の日」でも朗読で登場している岸田今日子。
すばらしい顔ぶれだ。
絵が、また、なんとも古典にふさわしい雰囲気。

アニメファンにも、ロシア語学習者にも、
そしてもちろん、本来の、子ども用にも、嬉しい本ができたようだ。
ベーオウルフ―中世イギリス英雄叙事詩
ベーオウルフ―中世イギリス英雄叙事詩
岩波書店
price : ¥798
release : 1990/08

思ったより面白い!

OE(古代英語)といえば、まずベーオウルフである。広辞苑にも出ている。
巻頭には写本の写真がついている。古代英語の写本なんて、字がぐちゃぐちゃ
していて読めないかと思いきや、実はけっこうきれいな字で書いてあるもの
なのである。最初の、Hwaet we garde、という文字がきれいに見えるし、
中ほどにはcyning(王)という語も見つかる。
各節のはじめにあらすじを紹介してあるので、物語内容を頭にいれてから
読むことになる。
お話は、王の甥たるベーオウルフが、怪物グレンデルとその母親を退治し、
やがて王になり50年もの間善政を敷き、ついには竜退治に赴くことになる・・・
というもの。表紙に「中世イギリス」と大きく書いてあるが、8世紀ごろの
もので、言語としては完全に古代英語であって、中世英語ではない。
多くの部族がそれぞれに王国をなして戦っているような時代であるため、
華やかな世界ではない。恋愛などもない。天気にたとえると、今にも雨が
降りそうなのに降らない、暗く曇った感じだ。宴の席でもワインよりかは
ビールとミード(蜜酒)を飲んでいるあたりが時代を感じさせる。
ベーオウルフは大活躍であり、その実績はスーパーヒーロー並みなのに、
あくまで現実味を失わない。怪物退治も、剣が効かないなど、ファンタジー
っぽさがあるにも関わらずである。おそらく、ヒーローへの称賛が、
比較的抑えた描写になっていること、ベーオウルフが傲慢にならないことなどに
よるのであろう。
物語の雰囲気は、ところどころに違うエピソードや、かつての戦いの話、
また将来の災厄の話なども織り込まれ、無常観を漂わせている。どんなことを
成し遂げようとも、「めでたしめでたし」では終わらない。戦いがしょっちゅうで
あるため、討ち死にするものも多い。豪勢な館も、いつかは焼け落ちるのである。
世の中の不安定さが、この物語にある種の暗さを与えている。
難解な詩であるため敬遠していたが、この本では字もすっきり大きく
読みやすく、あちこちに話がとぶこの詩を、詳細な注でしっかりサポート
してくれているため、非常におもしろく読めた。ベーオウルフは難しく、
暗く、つまらないのでは、という先入観が払拭された。もちろん原典に
あたれば難しいのだが。
巻末には、写本についてや、研究史について、OEの詩についての解説がついている。
訳文はときおり難しいが、『指輪物語』の王たちの喋りのような感じで、
雰囲気が出ていた。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
新風舎
price : ¥620
release : 2005/01

雨上がりのお茶会
雨上がりのお茶会
文芸社
price : ¥1,155
release : 2005/01

藤原定家
藤原定家
吉川弘文館
price : ¥2,205
release : 1989/09

漱石詩注
漱石詩注
岩波書店
price : ¥735
release : 2002/09

ドコデモドア
ドコデモドア
新風舎
price : ¥1,575
release : 2002/12

癒されました〜

ページをめくるごとに癒されていく自分を感じました。
ぜひぜひ他の方にもこの感じを味わって欲しいです。
とにかく癒されます!
谷川俊太郎詩集
谷川俊太郎詩集
思潮社
price : ¥3,990
release : 2002/01

大きな活字 季語辞典
大きな活字 季語辞典
日東書院
price : ¥966
release : 2003/05

俳句とエロス
俳句とエロス
講談社
price : ¥756
release : 2005/01/19

エロカッコいい

俳句のことをなにも知らない。エロスという言葉がなければ、読んでみたいと思うこともなかっただろう。未成年で学校の授業で俳句の勉強をしたって、たいていの生徒はただ退屈するだけ、だけどこのタイトルじゃ副読本にも出来そうにない。自由に学ぶことも楽しみにできるようになって、パラパラと読んでみると最後までちゃんと引っぱっていってくれる。いろんな時代の、言葉の積み木をさがして、まばたきもしない間に読み切れる一句一句に、心境の背景がどんなふうに描き込まれているかを教えてくれる。やっぱり勉強は大切。
全国公募 みんなで作った老楽笑歌〈2〉300句首 笑いで老いを吹っ飛ばそう!
全国公募 みんなで作った老楽笑歌〈2〉300句首 笑いで老いを吹っ飛ばそう!
保健同人社
price : ¥945
release : 2004/09

吹っ飛ばせませんでした

笑えても老いまでは吹っ飛ばないでしょう。
面白い作品もあるので買ってみてもいいでしょう。
ふしぎ
ふしぎ
金の星社
price : ¥1,050
release : 2005/11

名作童謡 西条八十100選
名作童謡 西条八十100選
春陽堂書店
price : ¥2,940
release : 2005/09

閑吟集
閑吟集
岩波書店
price : ¥693
release : 1989/10

漢文楽話
漢文楽話
筑摩書房
price : ¥756
release : 1999/05

『多久の漢文王国』の新装版

多久先生はかつての代ゼミの名物講師で、退任前は札幌校(だと思う?)の校長をされていました。
私の受験生時代に漢文の面白さを教えてくれた師です。結局受験には漢文は関係なかった(センター試験は受けましたが)
のですが通年で受講し、夏季講習にも(楽しみのために)参加しました。
本書は以前代々木ライブラリーから出版されていた『多久の漢文王国』の新装版で、編集が多少一般向けに変更されています。

30代以上の方には私のように懐かしく思われる方が多数おられることでしょう。
本書は、かつて代々木ライブラリーで出版していた本らしからず、受験に直結しない内容で、漢字の語源についての逸話や読んで楽しい漢文の解説を集めた読み物です。

上海異人娼館―ダンス・エレマン版
上海異人娼館―ダンス・エレマン版
アートン
price : ¥1,575
release : 2004/09

狭間の物語

寺山修司の作品はいつだって夢と現実の狭間に漂っている。
宇野 亜喜良が彩りをくわえて、
夢は現実へと流れ出すのです。
minimal
minimal
思潮社
price : ¥1,575
release : 2002/10

声に出して読みたい

 この『minimal』はまず何よりも、音読に非常に向いている本だと思
う。ひとつひとつのフレーズが短く、印象的で、しかも日本語の詩のあ
とに英語の訳詩までついているから、英語の音読までできてしまう。 
 
 このように音読に向いていて日本語も英語も読んでいて安心できる文
章が載っている本はあるようで、ない。私は昨今の音読ブームはまがい

物だと思っている。名文を部分的に切り取ってくればいいというもので
はないだろう。このようなコンテンポラリーな作品ももっと評価される
べきだと思う。

 詩としての出来を評することができるほど、私は詩に通じているわけ
ではないが、それでも谷川さんのイノセントな感覚は今も健在であると

言うことができる。いったいこの詩人は何歳なんだ、と思わずにはいら
れない。感性の鋭い人というのは、いくつになっても変わらないセンス
を持っているのだ。私はその才能を音読でおいしくいただくのである。

花の歳時記 夏
花の歳時記 夏
講談社
price : ¥3,360
release : 2004/05

新鮮で丁寧

歳時記の春を購入し植物に対して優しい心使いと新感覚の句が数多く掲載されていて、大変楽しく又わかりやすさを感じましたので(夏)を購入する事にしました。きっと夏の終わりには(秋)秋の終わりには(冬)が欲しくなるんだろうとおもっております。
歌集 回生
歌集 回生
藤原書店
price : ¥2,100
release : 2001/07

音楽の絵本
音楽の絵本
平凡社
price : ¥3,990
release : 2002/12

旅

求龍堂
price : ¥3,975
release : 1995/11

現代俳句歳時記 春
現代俳句歳時記 春
角川春樹事務所
price : ¥504
release : 1997/04

新しい時代の歳時記

歳時記は何冊か持っている中、本書は以前の歳時記と違い、現在の生活事情の変化に伴い、季節感などの意識を反映した季語も変遷され、また新しい作家の新しい作品の例句が載っていることが、わかりやすく実用的である。さらにコンパクトなので吟行などに持って歩くのにも適している。
現代俳句歳時記 夏
現代俳句歳時記 夏
学習研究社
price : ¥882
release : 2004/05

あああこがれのローレライ―ドイツ詩のなかの愛とエロス
あああこがれのローレライ―ドイツ詩のなかの愛とエロス
ベストセラーズ
price : ¥819
release : 2005/11

French kiss
French kiss
幻冬舎
price : ¥600
release : 1999/12

美沙子さん

本来、文学というものには基準などなく
一個人の価値観で一冊の本を把握しきることは
不可能に近い次元であるといえるでしょう。
一冊の本をとってみても
人間、何年かしたら認識などいくらでも変化します。
そのゼミの教授の意見もひょっとしたら一過性の
ものであるやもしれません。
真の読書家が読書家をきどるのを
羞恥に思うのと同じく。

本のよさは量でもクオリティでもなく
全ては読者の感じ方ひとつ
本は他人の意見に流されて読むものではありません。

ブラームス声楽曲 対訳全集〈上巻〉
ブラームス声楽曲 対訳全集〈上巻〉
芸術現代社
price : ¥3,990
release : 1997/12

啄木詩集
啄木詩集
岩波書店
price : ¥525
release : 1991/11

野島伸司詩集〈3〉ピンク色のヒヨコ
野島伸司詩集〈3〉ピンク色のヒヨコ
ワニブックス
price : ¥1,890
release : 1999/12

哀しい、でも優しい

野島さんは少年のような口調でとても切ない詩を書く。
単純な文で、人の本質を描くのが上手い。
哀しい詩や切ない詩の中にとても柔らかな優しさがある。
愛について深く考えさせられる詩集である。
フランス詩 道しるべ
フランス詩 道しるべ
臨川書店
price : ¥2,205
release : 1997/12