歴史・時代小説 

丑の刻参り―まろほし銀次捕物帳
丑の刻参り―まろほし銀次捕物帳
徳間書店
price : ¥580
release : 2003/03

馬超―曹操を二度追い詰めた豪将
馬超―曹操を二度追い詰めた豪将
PHP研究所
price : ¥560
release : 2005/02

馬超の幼少の頃から死ぬまで

曹操、韓遂、馬騰のキャラクター設定が良かった。
ホウ徳も癖があるけど嫌いじゃないです。

潼関の戦い以降、馬超はどんどん沈んでいって、曹操への執着で何とか立っています。
一見まともにも見えるんですけど、でも何か病んでるよね…という感じ。
入蜀しても、劉備や関羽(一度も会ってないけど)、張飛、趙雲たちの絆についていけなかったり…。
馬超の胸の痛みがヒシヒシと伝わってきました。

あとがきに「馬超にとって、蜀に降った事こそが不幸」と書かれていて、(あー、確かにそうかも…)って思いました。

面白くて一気読みしてしまいました。
この人が書く馬超をもっと見たかったです。

孫六兼元―酔いどれ小籐次留書
孫六兼元―酔いどれ小籐次留書
幻冬舎
price : ¥600
release : 2006/02

アップフェルラント物語
アップフェルラント物語
光文社
price : ¥600
release : 2003/11/12

読むと元気が出る物語

「天空の城ラピュタ」が好きな人ならきっと気に入るはず。勇敢な男の子と健気な女の子と良い大人たちの物語。もちろん、最後は悪人をやっつけてハッピーエンド!なわけですが、読後の爽快感でこの物語にまさる話はありません。質の良い映画を観たあとのような充実感、まるでいままで自分が物語を体験したかのような興奮、そして、なぜか懐かしい…。心が豊かになる物語です。児童文学としてもおすすめ!!少し言い回しが難しいかもしれませんが、作者の他の作品に比べたら読みやすく、小学校高学年くらいの子供なら最後まで読めると思います。イラストもかわいらしく、優しい色彩で心がなごみます。10年くらい後に自分の子供が読んでくれたら、と、本棚に大切にしまっている物語です(もちろん、自分は何十回も繰り返し読みました)。
中世の旅人ヤン―遍歴する魂
中世の旅人ヤン―遍歴する魂
連合出版
price : ¥2,625
release : 2006/06

明智光秀 なぜ「本能寺」に向かったか
明智光秀 なぜ「本能寺」に向かったか
PHP研究所
price : ¥760
release : 2005/02/02

罰

幻冬舎
price : ¥880
release : 2003/10

良いんじゃないだろうか

従姉妹を巡るいざこざで父親を殺してしまい、服役した過去を持つ脇坂は、ある日、職場の社長からバイトを持ちかけられる。それは、ある男の国外逃亡の手助けのため、その日時まで匿い、世話をする、というものだった。

これまで読んできた新野剛志作品は、人間関係であったりが複雑であり、それが複雑過ぎて人工的な感じが多くしてしまったのだが、今作は(多少はあるものの)そういうのが大分解消され、読了語後の不満点はあまりなかった。
奇妙なアルバイトから始まる脇坂と、彼が密かに思いを寄せる従姉妹・朝子の逃亡劇。なんとなく見えるようでいて、なかなか見えてこないままに進展して行く事態。私自身がこれまで感じていた、不満点が大分解消されている、ということもあってか素直に楽しめた。
まぁ、ちょっと格好つけ過ぎかな? と思うところが無いでもないのだが、私がこれまで読んできた新野剛志の作品(『八月のマルクス』『もう君を探さない』と今作の3作品)の中では、今作がベストだと思う。

雀のお宿
雀のお宿
角川春樹事務所
price : ¥714
release : 2006/04

水滸伝〈2〉替天の章
水滸伝〈2〉替天の章
集英社
price : ¥1,680
release : 2000/10



人生の目的は 期待し かかわり合い あなたでなければならないものを生み出し あなたが生きた証を示すこと

この本は私の大好きなこの言葉たちを思い出させてくれました。

お鳥見女房
お鳥見女房
新潮社
price : ¥540
release : 2005/07

柔らかい感触

お鳥見役の矢島家に、仇討ち絡みの2組の居候が住み着くことになる。しかし、女主人である珠世はその人間的な柔らかさで暖かくくるみこみ、様々な出来事と対峙していく〜
簡単に言うと、そんな話なのですが、後はごゆっくりお読みください。
私は現在も続いてる(小説誌で)の連載でこの作品のファンになり、文庫本も買いました。続刊のために書棚を空けなくては(笑)
女性をターゲットにしているようにも思えますが、男性諸氏の感想もぜひ聞いてみたいと思います。
陸遜―孫権を支えた呉の大軍師
陸遜―孫権を支えた呉の大軍師
PHP研究所
price : ¥620
release : 2004/03

ダイジェスト版を読んでいるようだった

「三国志」の中で地味なキャラクターである陸遜を主人公にしたのは面白かったと思う。

 読んでいて陸遜の誠実さと優秀さは伝わった。しかし彼の63年の生涯を一冊でまとめたのには、無理があったのでは。まるで、ダイジェスト版を読んでいるようだった。

 特に晩年の、孫権の相続争いについてはもっと細かく書いて良かったのでは。ご存知の通り、呉では孫権の跡目をめぐって皇太子孫和とその弟の孫覇が激しく争った。これを年表によれば、二宮の乱と言うらしいが、陸遜はこの時皇太子孫和を指示し、皇太子との立場の違いをはっきりさせない孫権を非難、結果孫権の怒りを買って度々叱責され、憤死したのである。つまりこの二宮の乱は、陸遜の最期を決定づけたものなのである。もっと細かく書いて欲しかった。

 あと、系図を付けて欲しかった。血族結婚が多いので、系図があるとわかりやすい。

 

楠木正成〈下〉
楠木正成〈下〉
中央公論新社
price : ¥620
release : 2003/06/24

浅井長政―信長に反旗を翻した勇将
浅井長政―信長に反旗を翻した勇将
PHP研究所
price : ¥600
release : 2001/11

ダメですね

浅井長政、戦国時代には必ず登場する名脇役ですが、コレはナンでしょうか。拙者昨年小谷城も登城してきて、期待を持って読みましたが、全然ダメです。長政の経歴を追っただけの内容です。もっと長政の人となりを確立し、もっと演技してもらわなければ、ただの歴史年表です。
読み進むうちに、情景が瞼に浮かび、緊張し、次の展開に期待させる、そんな造り方をして欲しいですね。
この方の小説はこの後読む気がなくなりました。
骨喰み―天保剣鬼伝
骨喰み―天保剣鬼伝
幻冬舎
price : ¥680
release : 2000/12

炎立つ〈壱〉北の埋み火
炎立つ〈壱〉北の埋み火
講談社
price : ¥680
release : 1995/09

熱すぎる!本物の武士道

大河ドラマの原作本として読んでみました。はっきり言って今まで読んだ歴史小説の中でベスト3に入る名作です。帯のたたき文句には50万部のベストセラ−とあり”こんな地味な題材でそんなことあるか?”と思い、読むのをためらっていた自分を怒ってやりたいほどです。歴史小説にありがちな、史実の説明は最小に、登場人物が躍動感いっぱいに描かれており、すぐに作品の中に取り込まれてしまします。さらに主役急の登場人物はすべて魅力的に描かれており、今までなじみの薄かった奥州の面々が身近に感じられます。5巻には義経が登場するのですが、推理作家らしい新鮮な解釈で描かれており、読後感も最高です。義経のサイドスト−リ−としてもお勧めですよ!男、武士道、誇りと言う言葉をもう一度熱く感じました
夜鷹殺し―まろほし銀次捕物帳
夜鷹殺し―まろほし銀次捕物帳
徳間書店
price : ¥600
release : 2006/05

美姫血戦 松前パン屋事始異聞
美姫血戦 松前パン屋事始異聞
実業之日本社
price : ¥1,785
release : 2005/09/17

まよい道―くらがり同心裁許帳
まよい道―くらがり同心裁許帳
ベストセラーズ
price : ¥650
release : 2005/03

飛騨忍法帖
飛騨忍法帖
文藝春秋
price : ¥1,575
release : 2003/04/26

黒船と忍者

幕末、飛騨幻法を操る忍者が駈ける。
今回の敵は検士や忍者ではなく、大砲や鉄砲の近代兵器群。
いや、ほとんど、時代の流れそのものが、主人公に敵対する。
勝海舟、芹沢鴨、人斬り以蔵ら幕末の有名人が多数登場。
四つ星としたが、他の忍法帖作品とのバランスを考えてのこと。他の作家なら、五つ星をつけていただろう。
それくらい、山田風太郎は打率の高い作家だと思う。
かんじき飛脚
かんじき飛脚
新潮社
price : ¥1,785
release : 2005/10/26

浮雲―夜桜乙女捕物帳
浮雲―夜桜乙女捕物帳
学習研究社
price : ¥650
release : 2006/03

丑の刻参り―三人佐平次捕物帳
丑の刻参り―三人佐平次捕物帳
角川春樹事務所
price : ¥714
release : 2005/08

甲賀忍法帖
甲賀忍法帖
角川書店
price : ¥620
release : 2002/12

忍者の闘い、それは惨にして絶

昨今の少年漫画やヒーロー特撮にて共通すること。
正々堂々一対一、卑怯な真似はせずに、己の全力で決着がつくまで闘う。
そこに至るまでの策謀や多対一の状況などはあれど、盛りあがりは一対一の真正面から殴る蹴る。
超能力者はいちいち能力を自慢気に明かし、なにかと派手な演出が加えられている。

だがこの作品は違う。
罠に奇襲は当たり前、相手をいかに騙しハメるかが生死の境目。
手の内が知れれない敵に油断する、多数に囲まれる、不用意な単独行動は即死に繋がる。
しかし攻めなければ相手が攻めてくるし、リスクを伴なう行動をとらなければ目立つ戦果は得られない。得たとしても退き際を見極めないと殺される。

そこには、功労と実力証明を望む欲望、一人と油断と無謀は瞬殺されるというリアル、絶対権力により押し潰され、けれどそれでも愛しく切ない想いがある。
それはある種、現実という平和主義を謳い文句にする競争社会に生きる我々に対する教訓のように思えてしまう。

この作品は最高のエンターテイメントのひとつである。
それだけは断言できる一冊だ。

螢の川―読売り雷蔵世直し帖
螢の川―読売り雷蔵世直し帖
双葉社
price : ¥630
release : 2005/09

橘花の仇―鎌倉河岸捕物控
橘花の仇―鎌倉河岸捕物控
角川春樹事務所
price : ¥882
release : 2001/03

橘花の仇―鎌倉河岸捕物控

この作者は、正確な時代考証に、現代でも通用するストーリーを組み合わせ。
読み手を想像力を刺激する文章を書いてくれる。
捕物帳から連想する。派手な立ち回りは無いが。
名も無い人が紡いだ、生き生きとした、江戸の日常を楽しんでもらいたい作品です。
残りの雪―くらがり同心裁許帳
残りの雪―くらがり同心裁許帳
ベストセラーズ
price : ¥650
release : 2005/12

無念坂―くらがり同心裁許帳
無念坂―くらがり同心裁許帳
ベストセラーズ
price : ¥650
release : 2004/12

かげろう絵図〈下〉
かげろう絵図〈下〉
文藝春秋
price : ¥790
release : 2004/08

陋巷に在り〈2〉呪の巻
陋巷に在り〈2〉呪の巻
新潮社
price : ¥540
release : 1997/07

漫画でもみたい作品

表紙は諸星大二郎。物語のイメージとピッタリだ。
最近は挿絵のある小説が減ってしまった。
淋しいもんだ。
挿絵も入れてくれ〜。
これは漫画化で読んでみたい。
誰かやらないかな・・・
泣き上戸―くらがり同心裁許帳
泣き上戸―くらがり同心裁許帳
ベストセラーズ
price : ¥650
release : 2006/04

十時半睡事件帖 東海道をゆく
十時半睡事件帖 東海道をゆく
講談社
price : ¥650
release : 2006/02/16

岳飛伝 5 凱歌編
岳飛伝 5 凱歌編
講談社
price : ¥798
release : 2004/04/06

牛皐よ。貴方はかっこよい。

 牛皐(ギュウコウ)よ。貴方はかっこいい。
そして、面白い程に豪快だ。

毒をのまされて死にそうになる。
周りは死んだと思って葬式を始める。
その葬式の最中に目覚めて、周りを驚かせる。
そして、”死んだまま”にしておく。
この”死計”は最高だ。

ウジュを、お尻にしいて殺す。
最後の戦いでは、敵将を怒り死にさせる。

そして、牛皐は笑い死にする。

こんな、愛僑たっぷりの人物にはなかなか出会えない。
岳家軍の再興とともに、この英雄の生き様も楽しめます。

破斬―勘定吟味役異聞
破斬―勘定吟味役異聞
光文社
price : ¥660
release : 2005/08

恋慕(いろ)に狂いしか―影目付仕置帳
恋慕(いろ)に狂いしか―影目付仕置帳
幻冬舎
price : ¥560
release : 2005/06

快楽の封筒
快楽の封筒
集英社
price : ¥480
release : 2006/01/20

かげろう絵図〈上〉
かげろう絵図〈上〉
文藝春秋
price : ¥790
release : 2004/08

二人のガスコン〈中〉
二人のガスコン〈中〉
講談社
price : ¥650
release : 2004/07

沙中の回廊〈上〉
沙中の回廊〈上〉
文藝春秋
price : ¥610
release : 2004/12

想像力豊かに描いた春秋時代の物語

 宮城谷昌光は中国古代に関する豊富で学問的な知識も持ちながらも、彼の小説は単に考古学的で電気的な興味を満たすものではない。重耳という以前の作品で描いた主人公の周辺人物の物語なのだから、細かな事実の語りが豊かなのは当然だとしても、伝説的な人物介推との偶然の出会いや、この本の主人公・士会の妻が本当は周の王女かもしれないという空想を差し挟むあたりなど、歴史的な事実に隠れる予想外の人生の不思議さというものまで語っている。彼の物語がおおむね非常に真面目な思想で貫かれていながらも堅苦しいものにならずに、おおらかな雰囲気まで漂わせているのは、そうしたエピソードによるところが大きいと思う。
 士会という人が主人公でその実直な生き様には感歎させられるが、彼以外の様々な登場人物にも作者による人物評が添えられており、読者は多くの人物の生き方を比較しつつ味わえる。おかげで、人の人生を生きるという小説が本来もっている醍醐味を存分に楽しめることが出来る。文字もほどよい大きさで読みやすい。
曼陀羅の人〈上〉―空海求法伝
曼陀羅の人〈上〉―空海求法伝
たちばな出版
price : ¥1,890
release : 2003/11

曼陀羅の人〈下〉―空海求法伝
曼陀羅の人〈下〉―空海求法伝
たちばな出版
price : ¥1,890
release : 2003/11

楊貴妃伝
楊貴妃伝
講談社
price : ¥600
release : 2004/08

巨大な権力の話

 開元の治を果たした玄宗皇帝に召された楊玉環は、唐帝国の権力の中枢へと入り込む。さまざまな者たちがそれぞれの権力を振るうそこでは、みずからもまた権力を身に着けなければ、生き延びることは難しい。
 唐という巨大帝国を維持する権力は、また個々の思惑を超えた存在でもあった。栄華を極めながらも、貴妃も、皇帝もみずからの運命を制御できない。李林補、高力士、安禄山、楊国忠の行動により、帝国はどう変わっていくのか。
近藤勇
近藤勇
角川春樹事務所
price : ¥756
release : 2004/06

それぞれが大切にしたもの

今、この本を読み終えました。
近藤さんが主役の小説を読んだのは初めてでしたが
秋山さんだったので読みやすいかなと思って読みました。
土方さんや藤堂さん沖田さんを主役にしたものと
違って骨太な歴史小説でした。上の三つはどちらかと
いうと読者が女性であることを想定して書かれている
小説のように思いますがこちらは男性の方を意識して
書かれているのかなと感じました。

内容ですが最後の方にいくにつれ近藤勇は誇りと義を
大切に生き、歳三は最後まで抵抗して戦う事を
決意して生きていき。。。。。
新撰組結成当初の8人はそれぞれ道が違っても
いつまでも大事な友という近藤勇の気持ちに
とても共感がもてました。(去年放送された
某番組の近藤さんそのものです)

あと最後、近藤勇が連行されていくとき野村が
どうしても一緒に行きたいと懇願した時に
言った台詞”俺と相馬は互いが半身のような親友です。
俺が局長についていき相馬が最後まで副長に従うと”
互いが互いを想い身を捨ててまで守ろうとする歳三と
近藤。それと合わせるかのようにそれぞれが
大事な二人を命をかけて守ろうとする野村と相馬。
凄くかっこいいと同時にそういう男同士の友情が
いいなぁと思いました。

鬼九郎五結鬼灯―舫鬼九郎〈第3部〉
鬼九郎五結鬼灯―舫鬼九郎〈第3部〉
新潮社
price : ¥580
release : 2001/02

三国志―柴錬痛快文庫
三国志―柴錬痛快文庫
講談社
price : ¥680
release : 2002/03

柴錬三国志

 『三国志演義』を全て通読するのが大儀だという人たちに、是非ともオススメなのが、この「柴錬三国志」。もちろん、著者の味付けした「三国志物語」でしかナイとはいえ、痛快なること、この上なし。 後漢末、麻の如く乱れたる世に、漢帝室の血をひく劉備玄徳が、桃園で誓い合った義兄弟・関羽と張飛を従えて、天才・孔明を三顧の礼を以て軍師に迎え、蜀漢の國を興す・・・。張飛と呂布の壮烈な一騎討ち、関羽の千里行、魏の曹操を打ち破る赤壁の戦い……「最高に面白く胸躍る名場面を一冊で楽しめる」という謳い文句も、まんざら嘘ぢゃあござんせん。英雄豪傑達の活躍する世界を、肩に力を入れずして娯しむことが出来ましょう。
楠木正成 夢の花〈下〉
楠木正成 夢の花〈下〉
叢文社
price : ¥1,680
release : 2006/01

大奥 第一章
大奥 第一章
角川書店
price : ¥620
release : 2005/09/22

天皇の世紀 [普及版] 三
天皇の世紀 [普及版] 三
朝日新聞社
price : ¥1,890
release : 2005/01/12

雲ながれゆく
雲ながれゆく
文藝春秋
price : ¥620
release : 2006/02

紅蓮の女王―小説 推古女帝
紅蓮の女王―小説 推古女帝
中央公論社
price : ¥660
release : 1995/08

なかなか面白い

推古女帝が即位するいきさつ、それを裏で操り、さりげなく勢力を増している蘇我馬子。政治家としての馬子の活躍と、推古女帝の激しい愛情を描いた作品。面白かったですよ
淫能の秘剣
淫能の秘剣
ミリオン出版
price : ¥630
release : 2006/06/17

天翔る―暴れ旗本八代目
天翔る―暴れ旗本八代目
徳間書店
price : ¥620
release : 2005/11

人斬り善鬼―日本剣鬼伝 小野次郎右衛門
人斬り善鬼―日本剣鬼伝 小野次郎右衛門
祥伝社
price : ¥560
release : 1993/10

范蠡―越王句践の名参謀
范蠡―越王句践の名参謀
PHP研究所
price : ¥680
release : 2000/08

戦乱の世、名将にしては、天寿をまっとう

春秋戦国時代、多くの名将が輩出し、仕える王を、覇者ならしめたが、その多くは、無念の余生を送らざるを得なかった。同時代、好敵手、呉の伍子胥は、王命より憤死、また同じ越王につかえた友、文種も王命により自ら首をはねた。范蠡はその人間の深い洞察力、軍事戦略の知識で、この戦乱を生きぬいた。はらはらしながら読み進むうち、声援を送った范蠡が好きなった。臥薪嘗胆等、多くの故事由来の勉強になります。
蝦夷地別件〈下〉
蝦夷地別件〈下〉
新潮社
price : ¥860
release : 1998/06

最終章はいただけない

上巻を読むのに一週間かかった。しかし中を読むのに二日、下に至ってては半日しかからなかった。理由は簡単だ。この小説は面白い。しかし途中から言いたいことはほぼ予想がつくようになった。だから飛ばし読みをする段落が増えたからである。後三分の一ぐらいは削るべきであったろう。

最終章はいただけない。作者の気持ちは良く分かる。アイヌのその後の運命を考えるとああいう終わり方にしたい気持ちも良く分かる。しかしせっかくつくってきたキャラを壊すようなことは良くない。あの思慮深いツキノエが、ハルフナリが、あそこまで無気力になるだろうか。物語に決着をつけるために作者が物語を「作為的」に作ったのだ、もちろん小説だから物語は作るのだか、「自然でない」と私は思うのである。 ただ、この物語には一度も登場しないが、この物語を規定している人物を配置するというのはなかなか面白い趣向である。老中松平定信の「日本国」論。もっとも彼の構想はさながら現代日本の官僚の作文のように思えて仕方ないのは私だけだろうか。

麦屋町昼下がり
麦屋町昼下がり
文藝春秋
price : ¥540
release : 1992/03

堪能の一冊

「麦屋町昼下がり」――タイトルからしてそそられる。まるで西部劇だ。読み始めると、日々の偏執狂的価値観に翻弄されていた頭が、通常営業的な正常さで働きだす。脳みそがサクサクと、ごく自然な人情活動、緊張&弛緩活動を始める。心地よさの始まりだ。えぐられる快感。たちまち引き込まれていく。これだこれだ。この感覚こそが俺に藤沢周平を読ませるのだ。本格短編(?)とでも言おうか、堪能の一冊。
蝶の戦記〈下〉
蝶の戦記〈下〉
文藝春秋
price : ¥660
release : 2001/12

乳房
乳房
文藝春秋
price : ¥540
release : 1987/12

又四郎行状記〈3〉
又四郎行状記〈3〉
嶋中書店
price : ¥860
release : 2006/03

柳生神妙剣
柳生神妙剣
角川春樹事務所
price : ¥651
release : 2005/02

真田幸村〈上〉
真田幸村〈上〉
学陽書房
price : ¥882
release : 2005/11

王家の風日
王家の風日
文藝春秋
price : ¥660
release : 1994/03

文字を創りだした王朝への敬い

漢字への興味、嗜好がこの作品の基点になっているとは思えない程の「読み易さ」が特徴です。 伝説的な夏王朝を除けば、最古の王朝として実在した商(殷)王朝の末期が、実に解りやすい物語として描かれている。
破滅を予感させる苛烈な王であっても、聡明であるが故の苦悩を理解できる宰相箕子のまなざしは、そのまま作者の商王朝への敬いと感じました。 後に書かれた「太公望」での独創的躍動感は少ないが、冷静に読み進められる古代中国史への入口です。
銭形平次捕物控〈2〉八人芸の女
銭形平次捕物控〈2〉八人芸の女
嶋中書店
price : ¥650
release : 2004/06

水滸伝〈3〉輪舞の章
水滸伝〈3〉輪舞の章
集英社
price : ¥1,680
release : 2000/11

【商品詳細】

まったく新しい「水滸伝」。そしてハードボイルドである。 登場する好漢(水滸伝では主人公たちをこう称す)たちは泣き、悩み酒を飲む。同志となる人材を探して全国を旅する花和尚魯智深。山賊に両親を殺された児に己を重ねる青面獣楊志。山賊の棟梁となり己の力を過信する九紋竜史進。王進のもとで修行し、自分のなすべき道を探す武松。3巻でもこうした漢同士の熱い友情と対立、そして成長と苦悩の軌跡が随所で描かれている。原作ではあいまいで、馴染めなかった登場人物たちの行動と動機、そして感情がはっきりしている。 また好漢のひとり慮俊義があやつる塩の密売のルートが重要な役割を果たしている。その経済力と組織力は好漢たちが集まりだした梁山泊の力の裏づけでもあり、物語をリアルにしている。 梁山泊に対抗する官側の組織として青蓮寺なる秘密機関が登場する。彼らも国を愁ているが、梁山泊の好漢たちのように国を変えようとしていない。むしろ国を安定させようと努力し、苦悩する。青蓮寺は、梁山泊の山賊、各地で勃発する反乱、塩の密売のそれぞれが結びついているとにらむ。そして、その正体を暴こうと好漢たちの周囲に網を張り巡らせる。ハードボイルドでは悪役も魅力的で知的でなければならない。青蓮寺はその条件を十分に満たしている。 この2大勢力の虚虚実実の駆け引きがこれからどうなるのか。全13巻予定のこの小説からこれからも目が離せない。(鏑木隆一郎)

いよいよ盛り上がる!

楊志の暖かい人柄が出ててこの巻が好きです。この後の巻の伏線となるエピソードが満載。いよいよ盛り上がります。
会津士魂〈6〉炎の彰義隊
会津士魂〈6〉炎の彰義隊
集英社
price : ¥700
release : 1998/12

子盗ろ―はぐれ長屋の用心棒
子盗ろ―はぐれ長屋の用心棒
双葉社
price : ¥610
release : 2005/07

冬の標
冬の標
文藝春秋
price : ¥650
release : 2005/12

全一冊 小説 蒲生氏郷
全一冊 小説 蒲生氏郷
集英社
price : ¥1,000
release : 2000/12

蒲生氏郷が良くわかりました

蒲生氏郷は、秀吉が天下人だったころの一時期、全国第3位の石高を誇る大大名だった。その割にはあまり戦国大名として有名じゃない。なぜだろう?

優秀でよく働き、なんでもそつなくこなすスマートさを持ち合わせ、報酬もかなりもらっていた。出自も立派だし、信長の娘を嫁にしている。まったく、天下をとっても全然おかしくない人物。

しかし、人を押しのける図々しさを持ち合わせなかったためか、あるいは、それを表に出すことを恥としたためか、その時々の有力者のために一生懸命働き、結局、働きすぎで若くして過労死。さらに、その「そつのなさ」が裏目に出て、あまり人々の印象に残らず、忘れ去られてしまった、といったところか...

一輪の花―父子十手捕物日記
一輪の花―父子十手捕物日記
徳間書店
price : ¥620
release : 2005/02

岳飛伝〈3〉風塵篇
岳飛伝〈3〉風塵篇
講談社
price : ¥798
release : 2003/12

餓死しようとも民の食料を奪わず

 岳飛は、己自身を厳しく律し、それを軍律にも用いた。
彼の軍は、強い上に礼儀正しい軍であった。

名声を極める岳飛軍。
しかし、そんな時にこそ、内部の妬みに注意しなければいけない。

ウジュの脅威が去り、岳飛が邪魔になってきた朝廷。

そして、ウジュはまだ死んでいない。
ハミツーに負けた理由を聞く。

「貴方が奸臣を嫌うからだ。もっと彼らを重用しなければいけない」
ハミツーはそう指摘した。

そして、岳飛を殺す策を提案する。
宋の王宮にスパイを送り込む。

岳飛の身に危険が近づく第3巻。

梅咲きぬ
梅咲きぬ
潮出版社
price : ¥1,680
release : 2004/12

珠玉の作品

秀弥は、玉枝を跡取りとして鍛えるが、同時に人としての心がまえも教えていく。厳しさの中にも温かな愛情がある。幼い玉枝が、母の心をしっかりと受けとめながら育っていく姿はいじらしい。
お金では、決して買えないものがある。人の信頼、お店の信用。そして人を思う心。人と人とが支えあい、助け合って暮らしている何気ない日常。その当たり前の日常が、当たり前でなくなっている現在。それを思うと残念でならない。私たちがが忘れかけて